観音山西尾根〜オオモウ山・小和田駅より
JR飯田線の秘境駅「小和田駅」より
観音山〜オオモウ山へ、県境と軌道繋ぎをして来ました。
観音山から西へ伸びる尾根の途中には、山頂にあった宗教団体の施設があるため、
道が整備されていると、かなり前に何処かで読んだのがずっと気になっていました。
県境繋ぎをされる方は林道「天竜川線」のP678から取付き、
オウモウ山の少し先へ登る方が多いですが、
今回は長野県側の小城集落より、気になっていたこの西尾根を登ってみました。
その先、水窪西側の山稜で唯一未踏区間だったオウモウ山までを繋ぎ、
下山は瀬戸野集落へ、満開の桜の咲く中、気持ちの良いハイクとなりました。
観音山
標高 1418.38m | 登山日 2023年4月1日 |
三等三角点(観音山) 静岡の百山・水窪100山の一座 | |
所在地 静岡県浜松市天竜区水窪町奥領家・長野県下伊那郡天龍村平岡 |
オウモウ山
標高 1250m | 登山日 2023年4月1日 |
水窪100山の一座 | |
所在地 静岡県浜松市天竜区水窪町奥領家・長野県下伊那郡天龍村平岡 |
難易度 ★★★ オススメ ★ | 登山口(ナビ検索) 小和田駅 |
小和田駅(JR飯田線)(06:52)→観音山登山口(08:25)→観音山(10:17~10:29)→オオモウ山(12:06)→ゴール地点(13:53) 所要時間 6時間56分 累積標高 1577m / 1597m 距離 17.3km | |
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水窪川の桜も満開
門谷・長尾矢筈山 (通称 ケツヤマ)とオウモウ山
星の駅 碧より、 水窪駅より始発(6:32)の飯田行に乗り 小和田駅へ(¥210-)
小和田駅(こわだ)
秘境駅ランキングにも毎回上位ランクする駅です。
皇后陛下の旧姓「小和田(おわだ)」と同表記のため、御成婚時に一躍有名になりました。
それにちなみホームには恋愛成就駅の看板も建てられています。
三県境界駅
正確にはここは静岡県で長野県はもう少し北、
愛知県は佐久間湖を挟んだ対岸となります。
国鉄時代からの駅舎、雰囲気あります。
散策路入口より
塩沢集落まで約1時間の案内板があります
湖畔を歩く散策路
県境界の佐久間湖
静岡・愛知の県境はここから先 右の尾根の北を流れる河内川沿いに変わります。
鉄塔の下に三角点、四等(奥領家)427.9m
かつての生活路だったため、 尾根もコンクリート舗装されています。
林道「天竜川線」へ
塩沢集落
道端に廃車 水窪らしい風景
目指す観音山と左に鶏冠山
この時期、山肌のピンクが美しい
静岡県 長野県の県境に掛かる「境橋」
下には県境界の「河内川」が流れています。
直ぐ先にある河内川の支流に掛かる橋 「小城2号橋」手前を右へ
こんな所にお宅と思ったら
(有)鎌倉興業さんという建設会社の施設らしいです。
取付きが解らず、地図を見ながら右往左往、
尾根の方向へ進んでいるとやがて踏み跡を発見。
下には水道パイプが通っています。
その先の沢から水を引いていました。
多分、小城集落の生活用水の取水路だと思われます。
そこから道はなくなり、谷沿いを登りお目当ての尾根へ。
さらに鹿避けのネットで分断された急登尾根をひたすら登って行きます。
標高1100mで鹿避けネットが無くなり、 急に歩きやすい尾根に出ます。
ここには山頂にあった宗教団体の御手植桧の立札が何枚もありました。
ここから先は冒頭で書いた通り整備されています。
こんな感じに鉄パイプの階段もありなかなか快適な登山道ですが、斜度がきついです。
隣にはここを登れなかった時に登る予定だった
林道「天竜川線」P678からの尾根、こちらもキツそうです。
オウモウ山の北で合流します。
1170m付近、仮設トイレと施設跡があります。
この施設の屋根の上には乗ることが出来き、
ちょっとした展望台のようなスペースになっています。
中央に八嶽山(1140.5m) 奥には明神山(1016.3m)
鉄パイプの階段が無ければ結構大変な岩尾根だと思います。
観音山(1418.38m)
4年ぶりに登頂 以前は何も無い山頂でしたが、山標類が増えていました。
三等三角点(観音山)
観音山からオウモウ山へ
山頂直下が激降りな上に落ち葉が積もって滑る滑る、今日一番の難所でした。
途中にテープがついた分岐があります。
この分岐からも国道152号方面へ下れるようです。
P1309
切れ落ちて危険な所もありますが、比較的楽に通過出来ます。
振り返って観音山、木々の合間より深南部の山々も見えています。
その後は緩やかな尾根となります。
ガレ場より常光寺山
深南部方面に素晴らしい展望
黒沢山〜中ノ尾根山〜池口岳
南アルプスは聖岳 兎岳 赤石岳 中丸盛山 大沢岳等の山々
オオモウ山(1250m)
瀬戸野集落へ下る途中から門谷・長尾矢筈山
瀬戸野集落
モノラック沿いに降りて行きます。
瀬戸野集落に咲く桜
国道152号まで下って来ました。
よつばの杜キャンプ場
歩いたことがない翁川左岸を帰ります。
蛇ヶ淵
蛇が住むと伝わる沢には祠が祀られています
蛇ヶ淵
この淵には、正直者の願いを叶える蛇が棲み、村人達にも信頼され寄合の時に使う膳や椀を蛇から借りては使っていました。しかし、借り物は必ず返却日には返さなければならないのに、中には返さない者もあり、ある年、洪水で不正直者の家も浸水しましたが、不思議なことに流された物は膳や椀のみでした。これも蛇による戒めなのでしょう。
何処も満開の桜
水窪の町