滝子山(1615m) 浜立山(1482m)・寂ショウ尾根〜浜立尾根




滝子山(1615m) 浜立山(1482m)・寂ショウ尾根〜浜立尾根

山梨百名山」や「秀麗富嶽十二景」にも選ばれている「滝子山(1620m)」へ。

大月市の桜森林公園駐車場より、南陵の「寂ショウ尾根(寂悄尾根・じゃくしょうおね)」

で登り、下山は「浜立山(1482m)」を経由するバリエーションルート

「浜立尾根」を使いました。

「寂ショウ尾根」は急峻な岩場があり、下りには不向きですが、

山頂からは見えない甲府盆地と南アルプス方面の眺望に優れたルートです。

滝子山(たきごやま)

標高 1615m 登山日 2023年10月21日
山梨百名山
所在地 山梨県大月市笹子町白野

浜立石(はまだていし)

標高 1482m 登山日 2023年10月21日
滝子山手前のピーク
所在地 山梨県大月市笹子町白野

難易度 ★★    オススメ ★★★ 登山口(ナビ検索)桜森林公園
桜森林公園(10:15)→高圧線鉄塔No83笛駒線(10:32)→大鹿林道横断点(南稜)(10:38)→滝子山南稜(11:13)→浜立・寂ショウ尾根分岐(12:02)→滝子山(12:21)→浜立・寂ショウ尾根分岐(12:38)→0浜立山(12:51)→寺平(13:10)→浜立山分岐(13:32)→道証地蔵(13:40)→県営林道大蔵沢大鹿線と市営林道大鹿線の分岐(13:48)→寂惝苑入口分岐(13:53)→ゴール地点G(13:54) 所要時間 11時間21分 累積標高 2550m / 2556m 距離 29.3km
■滝子山(たきごやま)は、山梨県大月市にある山。二等三角点が置かれたピークの標高は1,590m。最高峰は三角点の西側にあり、1,620mという標識が立っている。通常、滝子山の山頂といえばこの最高峰を指す。山名は滝が多い滝子沢の源流にあたることから。麓から見ると山頂が3つ見えることから、三つ丸とも呼ばれる。丸とは古い朝鮮語で峰を指すマルに由来するとも言われる源為朝が自害した場所という伝説をもとに、鎮西ヶ丸という山名もある山頂からの展望が良く、360度の眺望が魅力的である。南には三つ峠などの山々を前衛に富士山が綺麗に見えるほか、道志山塊も見える。北には大菩薩嶺などの山々、西の遠くには八ヶ岳連峰、南アルプスを眺めることができる。山梨百名山や大月市の秀麗富嶽十二景に選定されている。

山梨百名山(やまなしひゃくめいざん)は、1997年、山梨県によって選定された県内の名山100選である。一般公募と市町村推薦であがった候補の中から、選考委員会によって、県民に親しまれている・全国的な知名度がある・歴史や民俗との関わりあるなどの基準で選ばれたとされる。

登山口の小屋(寂悄苑)

登山口がある、大月市の「桜森林公園」へ。

駐車場前には巨大な獣避けのゲートがあり、自分で開けて車ごと入るシステムです。

道路の路肩に10台程度の駐車スペースがあります。

林道を少し歩くと「寂ショウ尾根」への分岐があり、小屋(寂悄苑)の前を過ぎ登山道へ。

桜森林公園駐車場

駐車台数  10台(路肩)

トイレ   無し

秀麗富嶽十二景の滝子山南麓の笹子駅近くにある桜森林公園付近の路肩と駐車スペース(標高610m)。アクセスは中央道の大月インターチェンジを下りて国道20号線の勝沼方面へ向かい、道なりに7.6kmほど進み大鹿川にかかる橋を渡った先の原入口バス停前を右折、JR中央本線の高架をくぐり分岐を右折して坂道を登りつめた交差点でさらに右折、高速道路を原平橋で跨いだ先が公園となっている。開閉可能な鳥獣防止ゲート手前の道路脇に数台の路肩スペースとゲート奥の左側に駐車可能なスペースがある。滝子山の登山口は公園の250mほど先にある寂ショウ庵入口から上級者向けの寂ショウ尾根(南尾根)ルート、さらに先の大蔵沢大鹿林道を進むと道証地蔵登山口と大鹿峠方面の登山口がある他、原平橋を戻り高速沿いに20mほど先の暗渠をくぐると笹子雁ヶ原摺山方面の登山口がある。

大鹿林道 取付き

登山道から一度「大鹿林道」を横断します。

登山道は解り難いですが、林道を右手に少し進んだところにあります。

取付きには「寂ショウ尾根」への注意喚起があります。

ここまで来る間にも「寂ショウ尾根」の注意書きが幾つもありました。

後半の岩場では手を使って登る所も多く、事故も起きている尾根です。

コースを選ぶ際には、ご自身のグレーディングに合ったルートを選ぶようにして下さい。

南稜ルート(寂しょう尾根ルート

南稜ルート(寂しょう尾根ルート)はズミ沢ルートと同じ道を笹子駅方向から登るが、ズミ沢ルートよりかなり手前(桜公園の少し先)を右に入ったところが登山口になる。この尾根の上部は、一部岩尾根となっており、鎖やロープが整備されてはいるものの、滑落による死亡事故も起きており、国土地理院の2万5千分1地形図にも表示されていないため、山慣れた人向きである。このルートは下部のクヌギ、コナラ、上部のリョウブ、ブナ等の落葉樹林の中に、ミツバツツジやヤマツツジの株が混じり、また、上部の岩稜には、同じツツジの仲間のサラサドウダンのほか、ヒメイワカガミの群生も見られる(開花は5月下旬くらい)。また、展望の点でも恵まれていて、上部の岩場にある鎖とロープを登りきったあたりに、松の木ごしに富士山、南アルプスを一望できる良い休憩場所があり、さらに山頂の一つ手前のピークも富士山・南アルプスの良い展望台となっている。山頂では、南アルプス方向に木が多く見えにくいので、眺望の点ではこのピークが勝っている。

序盤は普通の急登、正面には滝子山の山体が樹林越しに見えています。

紅葉も色付き始めていました。

後半は徐々に岩場になり、手を使って登る区間が続きます。

大月市・丹沢方面

岩尾根なので所々で樹林が開け展望があります。

富士山や大月市街の先に丹沢山をそれぞれ見ることができます。

富士山方面

この日、富士山は雲の中、御坂山地の黒岳と釈迦ケ岳が目立ちます。

小ピークを越えてひと登りすると、浜立山方面への分岐にたどり着きます。

下山ではここから「浜立尾根(バリエーションルート)」を利用し、一般道へくだります。

ここからは三ツ峠越しに富士山の裾野が見えるようになります。

滝子山(1620m)

ちょうどお昼時で、多くの登山者で賑わっていました。

滝子山(たきごやま)は、麓から見ると山頂が3つ見えることから、

別名「三つ丸」とも呼ばれいるそうです。

二等三角点が置かれたピーク(1590m)はこの少し先にあります。

秀麗富嶽十二景の山標

滝子山は「山梨百名山」の他、「大月市の秀麗富嶽十二景・四番山頂」に選定されています。

滝子山は山頂からの360度の眺望が魅力の山です。

南には三つ峠などの山々を前衛に、富士山が綺麗に見えるほか、道志山塊等が望めます。

北は大菩薩嶺などの山々、西の奥くには八ヶ岳連峰、南アルプスまで眺めることができます。

南側の展望

手前には高川山、御正体山など道志山塊西端部の山々の展望。

南西の展望

右に杓子山、中央の三ッ峠山の上に見えるはずの富士山は雲の中。

手前には御坂山地の本社ヶ丸~清八山~御坂山~黒岳、

節刀ヶ岳~釈迦ヶ岳と続きます。(下の写真)

北側の展望

大菩薩連嶺 南部(小金沢連嶺・甲州アルプス)の山々。

大谷ケ丸〜ハマイバ丸・大蔵高丸 白谷ケ丸〜黒岳と雁ヶ腹摺山。

山頂を後にして浜立尾根へ、

分岐手前の岩場からは西側方面の展望、御坂山地を見渡すことができます。

更に北西方面には甲府盆地越しの南アルプス、

見切れていますが八ヶ岳も見えています。

浜立山(1482m)

浜立尾根は「バリエーションルート」です。

浜立山までは一般ルートのように踏み跡がある歩きやすい道でしたが、

山頂を越えて下り始めると、足場も悪く、不明瞭になり間違えやすい箇所が幾つかあります。

道証地蔵 一般道に合流し林道へ 駐車場まで戻り終了道証地蔵

ザレた急登を過ぎると次第に植林地帯へ、やがて一般道に合流し林道に至ります。

林道の合流地点には「道証地蔵」が祀られています。

そのまま林道を駐車場まで戻り終了しました。

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