大台ヶ原 日出ヶ岳(1695m) 東大台コース
日本百名山の一座「大台ヶ原山」は日本百景や日本の秘境100選、
山全体が特別天然記念物に指定されており美しい景色が堪能できます。
近年では大台ヶ原ドライブウェイを利用して、
気軽にアクセスできる身近な山としても親しまれています。
大台ヶ原はビジターセンターを挟み、東大台・西大台に大別されており
一般登山者向けのコース(東大台ヶ原自然観察路)が整備されているは「東大台」
「西大台」は自然環境を保護ため、環境省により立ち入りが制限されています。
(立ち入りに当たっては事前申請・手数料を納付の上レクチャーを受けなければなりません)
国道169号、新伯母峰トンネル前から県道40号
通称「大台ヶ原ドライブウエイ」へ、
紅葉がピークの時期、近畿地方 車道の最高地点を気持ち良く走ることができました。
大台ケ原には200台の車が停められるほどの大きな駐車場がありますが
休日のこの日は停めることの出来なかった車が
数キロ手前から路肩に連なり停車していました。
時刻は昼過で、朝から訪れた人が帰り始め、スムーズに駐車場に停めることが出来ました。
大台ケ原山(おおだいがはらざん)
標高 1695m(日出ヶ岳) | 登山日 2018年11月3日 |
山全体が特別天然記念物、気軽に楽しめる日本屈指の秘境 | |
所在地 奈良県吉野郡上北山村、川上村・三重県多気郡大台町 |
難易度 ★ オススメ ★★★★ | 登山口(ナビ検索) 大台ケ原駐車場 |
大台ヶ原駐車場(12:50)→シオカラ谷吊橋(13:26)→大蛇嵓分岐(13:50)→大蛇嵓(14:26)→大蛇嵓分岐(14:33)→本ゴヤ嶺(14:41)→尾鷲辻(14:45)→正木ヶ原(14:52)→展望台分岐(15:15)→大台ヶ原山(15:22)→展望台分岐(15:15)→大台ヶ原駐車場(16:01) 所要時間 3時間17分 高低差 256m 累積標高 398m / 389m 距離 7.9km | |
■日本百名山の一座「大台ヶ原山」は日本百景や日本の秘境100選、山全体が特別天然記念物に指定されており美しい景色が堪能できます。 ■国道169号、新伯母峰トンネル前から県道40号(大台ヶ原ドライブウエ)へ、大台ケ原には200台の車が停められるほどの大きな駐車場があり、ビジターセンターはじめ周辺には売店や飲食店、宿泊施設が営業しています ■大台ヶ原は東大台・西大台に大別されており、一般登山者向けのコース(東大台ヶ原自然観察路)が整備されているは「東大台」。「西大台」は自然環境を保護ため、環境省により立ち入りが制限されています。 ■大台ヶ原山は年間降水量が4000㎜を超え屋久島と並ぶ日本一の多雨地帯、雨具は必携です。平均気温も札幌並みですので防寒具も忘れずに。 |
大台ヶ原ビジターセンター
大台ヶ原ビジターセンターは、大台ヶ原の自然や文化などの情報提供や
自然教育活動を行う拠点施設です。
大台ヶ原ビジターセンター
開館時間
9:00~17:00
※国道169号線および大台ヶ原ドライブウェイが
雨量規制により通行止の場合は休館いたします。
冬季閉鎖期間
毎年11月下旬~4月下旬
住所
〒639-3702
奈良県吉野郡上北山村小橡660-1
TEL・FAX 07468-3-0312
駐車場周辺には売店や飲食店、宿泊施設が営業しています
朝から八経ヶ岳を登り腹ペコ、食堂で おでん定食(¥650-)を食べスタート
食堂横の登山口から
東大台コースを反時計回りで周回しました
案内板
本来のルートは「日出ヶ岳」方面から
逆回りなので 多くの人とすれ違います
谷へ向けて下ります
登ってくる方、普段着が多くビックリ
シオカラ谷つり橋へ
シオカラ谷へと続く道はシャクナゲ群生地で、
毎年5月中旬~6月初旬にはシャクナゲのトンネルを通ることができます。
大台ケ原らしい風景へ
少し歩くと大蛇嵓 分岐へ
大蛇嵓(だいじゃぐら)は大台ケ原の中で人気No.1の絶景ポイント
断崖絶壁の上にあり、大蛇の背に乗ったかのようなスリル、
目前に西大台・奥に大峯山系のパノラマが楽しめます。
大蛇嵓には一度に10名程度しか乗ることが出来ないため長蛇の列 、
この日は40分待ち
荒々しい大台ケ原の一面も垣間見ます
大蛇嵓
先端より
800m断崖絶壁の自然の展望所でスリル満点
大蛇嵓より、
大峰山脈が見渡せます
牛石ヶ原
大台ケ原らしいトウヒの立ち枯れと笹原が広がる大きな平原。
歩道も広く歩きやすい道で休憩にも適しています。
魔物を封じ込めたと伝えられる牛石や神武天皇像もあり、
霧がでると幻想的なんだとか
神武天皇像と八咫烏
尾鷲辻 分岐
ビジターセンターからここまで来るショートコースの中道は
尾鷲辻と大台ヶ原駐車場を結ぶルートで、比較的整備された歩きやすい道です。
コースには案内板が整備されていて
大台ケ原に関して知ることができる
苔むす森を再び
雨が多く豊かなこの辺りは以前は苔の森だったそうです
大杉谷森林生態系保護地域
三重県多気郡大台町にある大杉谷
西の黒部、近畿の秘境とも呼ばれ、黒部峡谷とともに日本三大渓谷、
日本の秘境百選の一つにあげられています
手付かずの原生林と多雨地帯が織り成す滝で登山者を魅了します。
正木ヶ原
先の牛石ヶ原や正木ヶ原では立ち枯れと笹原が広がる
これは、1959年(昭和34年)に近畿地方を襲った伊勢湾台風が森林を破壊して
地表に日光が差し込むようになり、コケ類が衰退してミヤコザサが繁茂し始めたためです
また、ミヤコザサの繁茂はこれらを主食とするニホンジカの生息数増加を招き、
大台ヶ原の森林を構成する樹木の幼木や樹皮がシカに採食されるようになるなど
さらなる被害を招きました
この他にも複合的な要因により森林衰退が進んでいると考えられている
展望も良く素敵な風景が広がりますが、
森林再生が待たれます
自然再生推奨モデル事業
動物の足跡
笹の道を正木峠へ
正木峠
広い丘に立ち枯れの樹木や倒木が広がっています
熊野灘まで見渡せるほど眺めのいい場所
木道・階段や展望台が整備されています
動物のウンチ
動物の糞や足跡はフィールドサインと呼ばれています
展望デッキより
森の動物たち
正木峠から日出ヶ岳を望む
日出ヶ岳から正木峠までの間では
シロヤシオ(見頃は6月上旬から中旬頃)の群生地
鞍部に展望台
日出ヶ岳へ
日出ヶ岳(大台ヶ原山)1695m 山頂
一等三角点
日本屈指の豪雨の山
大台ヶ原では、一年間に平均4800mmほどの降水量があります。
これは大阪市や奈良市の降水量の三倍以上です。
台風シーズンに特に多く、一日に1000mm(1m)以上降ったという記録もあります。
大雨の原因は、黒潮に接して湿気を十分に含んだ南東気流が、急勾配の地勢に出会って旺盛な上昇気流となるためです。
ここに降った水は、三つの川(熊の川、紀野側、宮川)を流れて下り、流域一帯を潤し、豊かな海をはぐくんでいます
展望台より
伊勢湾・大峰山系
天気が良ければ 南アルプス・富士山まで見えるそうです
展望台まで戻り下山
大台ヶ原のご紹介
近畿地方最大の山岳地帯
大台ヶ原は、大峰山系とともに近畿の屋根といわれる台高山系の南端に位置し、
日出ヶ岳(1695m)をはじめとするいくつもの峰に囲まれた、
標高1400m~1600mの緩やかな台地です。
日本有数の多雨地帯
年間で4500mm以上の降雨があり、その豪雨によって激しく削られてできた
大蛇(だいじゃぐら)などの断層絶壁、中の滝などの雄大な景観がみられます。
貴重な動植物の生育・生息地
トウヒやブナなどの植物をはじめ、
寒地性、山地性の生き物やオオダイガハラサンショウウオなど、
名前に「オオダイ」とつく貴重な生き物が生息しています。
特別保護地区
すぐれた自然の景勝地、動植物の宝庫となっていることから、
吉野熊野国立公園の特別保護地区、国指定大台山系鳥獣保護地区の
特別保護地区に指定され、厳正に保護されています。
上北山村物産店
お店の営業時間は4時まで