風越山(権現山)1535.48m・押洞ルート〜円悟沢ルート

飯田市のシンボル的な信仰の山であり、
「信州百名山」・「新花の百名山」に選定されている
「風越山(かざこし)」に登ってきました。
登りはメインの登山ルート「押洞ルート」、
下りは滝の沢からの表参道「円悟沢(滝の沢)ルート」を使用しました。
風越山は山頂直下に白山権現を祀るため、権現山とも呼ばれています。
江戸時代に飯田藩主によって整備された表参道には、多くの石仏や石造物、
日本で3番目に高い場所にある重要文化財の建造物もあり、見所満載の登山道でした。
また、飯田市民にたいへん愛されている里山で、市内の幼稚園や小中学校では学校登山や、
登山マラソン大会も開かれているそうです。
展望も良い山で、虚空蔵山や展望台では、正面に南アルプスを一望できました。
虚空蔵山(こくうぞうさん)
| 標高 1130m | 登山日 2025年5月14日 |
| 風越山手前のピーク | |
| 所在地 長野県飯田市上飯田 | |
風越山(かざこしやま) 権現山
| 標高 1535.48m | 登山日 2025年5月14日 |
| 信州百名山 新・花の百名山 二等三角点(権現山) | |
| 所在地 長野県飯田市上飯田 | |
| 難易度 ★ オススメ ★★★ | 登山口(ナビ検索) おしぼら駐車場 |
| スタート地点(9:16)→風越山押洞登山口(9:21)→石灯篭(9:35)→秋葉様(9:53)→虚空蔵山(10:02)→太田(分岐)(10:05)→矢立木(10:24)→展望台(10:28)→権現道コース分岐(10:33)→白山社奥社(10:43)→風越山(11:00)→白山社奥社(11:15)→権現道コース分岐(11:24)→展望台(11:29)→矢立木(11:34)→太田(分岐)(11:43)→船窪(11:47)→石灯篭(11:56)→滝ノ沢コース登山口(12:01)→ゴール地点(12:12) 所要時間 2時間55分 累積標高 1084m / 1084m 距離 9.9km | |
| ■風越山(かざこしやま)は、木曽山脈(中央アルプス)の宝剣岳から三ノ沢岳を経て西に延びた独標尾根上にある標高1,699mの山。山体すべてが長野県木曽郡上松町に属し、山頂には二等三角点がある。 山頂付近は樹木帯で展望がないが、山頂から南東140m程の位置に展望台があり、木曽駒ヶ岳、宝剣岳、三ノ沢岳などの展望が得られる。宝剣岳から西に一直線に木曽川の支流の滑川が流れており、ちょうど延長上に風越山が位置している。以前は南西斜面で秣(まぐさ)取りと春に山焼きが行われていたが、木曽馬が少なくなったことにより1970年代に衰退した。 東海地方などからの日帰り登山として人気も高い。里山登山愛好者の間では、南木曽岳・風越山・糸瀬山の3山を木曽三山と呼んでいる。 | |
おしぼら駐車場

舗装路を歩き登山口へ
メインの登山ルート「押洞登山ルート」

たいへん歩きやすい登山道です。
参道では、大正14年から続く「風越登山マラソン大会」が毎年10月に行われています。
石灯篭(793m)
ここで白山社里宮からの表参道「円悟沢(滝の沢)ルート」と合流、
この先は江戸時代に飯田藩主によって整備された表参道になります。
風越山ルートマップ

風越山(かざこしやま)
別名(権現山)標高一五三五.一米
主に花崗岩で構成され風化浸食による山容。
長野県指定天然記念物、ベニマンサク(マルバ木)の自生地。
世界でもここだけといわれる樅の変種アオオキシラビソモドキ(イイダモミ)
重要文化財 白山神社奥社本殿
開山は七一八年(養老二年)体調によるとされる。
信仰登山の歴史は古く、江戸時代からは地元民とのつながりが深く、それが今も市民や、小学生らの集団登山、風越マラソンなどに受け継がれ市民の山として、愛されている。鶯、オオルリなどの小鳥類も豊富で、県内外からの登山者も多い。
水が少ないので注意。
石灯篭の先には祠と石仏
風越山は信仰の山です。参道には三十三観音の石仏が置かれ、
山中には秋葉大権現・虚空蔵・白山神社などさまざまな神仏が鎮座しています。
日向馬留
馬留の跡地だそうです。
登山道の随所には、こうした案内板が設置されており飽きません。
にが竹方面・虚空蔵山 延命水方面への分岐
蚕種石
蚕種のようなつぶつぶの苔が生えた石。
風越山山中でしか見られない珍しい苔だそうです。
聖岳〜赤石岳〜荒川三山
今日は少しモヤかかっていますが、
展望ポイントより南アルプス南部の山々を望みます。
秋葉大権現(1024m)
秋葉大権現の石碑からは、虚空蔵山・延命水経由との分岐にあたります。
行きは右の虚空蔵山方面へ
虚空蔵山(1130m)
すぐに虚空蔵山(1130m)へ、ここは虚空蔵山城跡でもあります。
ベンチのある東屋と南アルプスを一望できる展望台があります。

山頂の手前には山名の由来「虚空蔵」が祀られています。
山頂より、飯田市街と南アルプスの展望
南アルプス南部から深南部の山々
虚空蔵山から少し先には「ベニマンサク自生地」、
近くにはイワウチワの群生地もあります。

長野県天然記念物
風越山のベニマンサクの自生地
昭和四十三年五月十一日指定
ベニマンサク自生地の風越山(1535.1m)は古より権現山と呼ばれる飯田市を象徴する山です。
ベニマンサク(マルバノキ)は、マンサク科マルバノキ属の植物です。高さ2~7mの落葉低木で、秋に花が咲き、果実は翌年の秋に熟します。
名前の紅満作は、秋に紅色の花が咲くことによります。また、円葉の木は、葉の丸いことによります。
日本の分布は、本州中部地方以西で、福井・岐阜・長野・愛知・広島・高知の各県です。
ベニマンサクは暖地性の植物ですが、風越山の山腹から山頂の高地にまで分布しています。また風越山系の分布域は、およそ東西の3km南北6kmに及んでいます。風越山の分布地は他他区とは連続せず、隔離分布しています。
日本における分布地の東北限地であり、植物地理学上からみて貴重な植生です。飯田西中学校ではシンボルの木として、葉の形を校章に用いています。
長野県・飯田市教育委員会

虚空蔵山を過ぎた辺りから雪
矢立木
「矢立木」と呼ばれる建物、雪で倒壊しておりました。
この矢立木とは、弓の名手が対面にある神之峰から放った矢が
ここまで届いたという伝承に由来したものなのだそうです。

矢立木から少し登った所に展望台、
ここがルート上最も景色の良い場所です。

一の鳥居
この先、奥宮までは江戸時代中期以降の石造物が点在してます
駐馬巖(ちゅうまがん)
高さ約3mの石造物。
江戸時代、飯田城主の堀親長が参拝のため供をつれて馬で乗りあげたが、
ここから先は岩場で進むことができず、馬を駐めたことから駐馬巖と名付けられたそうです。
自然石をはつって作られた石段
白山社奥社近くの石段は、一般参拝者が危険なく通過できるようにと、
江戸時代安政年間に飯田城主堀氏が石工に命じて造ったといわれます。
石をノミで斫った跡が残ります。
役小角像
修験道の祖といわれる役小角はこの難所を高下駄で越えたといわれています。
隋身門(江戸時代)

飯田市有形文化財
白山神社奥社幣・拝殿・隋神門
飯田市史跡
白山神社奥社境内地
飯田市天然記念物
風越山山頂のブナ林・ミズナラ・イワウチワ等の自生地及び花崗岩露頭
拝殿は参拝や祭典を行う場所で、本殿の前にあり、幣殿は両社の間にあって供物を捧げる場所をいいます、幣殿と拝殿は江戸時代享保十六年(一七三一)に本殿へ付属して建てられました。
隋神門は、左右に守護人を配置した神社の門のことで、安永四年(一七七五)に建立されました、。
風越山は麓からは三角形に見える秀峰であり、古来より神仏が崇められてきた信仰の山でした。特に江戸時代中期以降は、駐馬巖をはじめとする多くの石造物が山頂付近に造られています。
ブナなどの広葉樹の落ち葉は水を蓄え、果実は動物のエサになり、豊かな森の象徴と言われています。風越山山頂はブナとミズナラの混成林となっており、特にイワウチワ等の希少種が自生している、市内でも残り少ない天然林です。また、山中に見られる花崗岩は、弱い部分が風化して砂となり、硬い部分が残ったもので、風越山の成り立ちを知ることができます。 飯田市教育委員会

重要文化財
白山神社奥社本殿
昭和九年(一九三四)一月三十日指定
室町時代後期の建築で、幣殿と拝殿が江戸時代に増築されているため、正面を外から見ることはできません。
この建物は垂木を支える桁を日本又は三本近接して並べている点に特徴があり、長野県内の室町時代後期の建物でみることができます。和様・禅宗様・大仏様の折衷様式の建造物で、内部から永正六年(一五〇九)の墨書が見つかっています。標高約一四九〇メートル、重要文化財(国指定)としては、全国でも三番目に高い位置にある建造物です。

風越山山頂下に鎮座する白山社奥社、日本で3番目に高い場所に建つ重要文化財です。
白山社奥社の御祭神は、菊理姫命・伊弉諾命・大己貴命の三柱
社伝によると養老2年(718)に白山の開山者泰澄が開いたとされますが、
詳しいことは不明です。
しかし、平安時代から「風越」の峯が和歌に詠まれていることから、
古来より風越山が霊峰として崇められ、そこに社が建てられたと考えられています。
白山社奥社社殿
二段上の建物が白山社奥社本殿(重要文化財)
左から拝殿と幣殿(江戸時代)・本殿(室町時代)が接合し一体化しています。

風越山(権現山) 1535.48m 二等三角点(権現山)
木々の間から中央アルプス


再び展望台より、南アルプスを一望出来ます。
延命水
虚空蔵山の手前からトラバースルートへ 、
途中、「延命水」と呼ばれる水場があります。
風越山(権現山)全景
下山は「円悟沢(滝の沢)ルート」で下り終了です。

