小秀山(1981.86m)・ニノ沢〜三ノ沢 周回




小秀山(1981.86m)・ニノ沢〜三ノ沢 周回

「日本二百名山」・「ぎふ百山」 および、

「信州百名山」に選定されている「小秀山(こひでやま)」へ。

岐阜県中津川市と長野県木曽郡王滝村にまたがる標高1982 mの山で、

山頂からは北側に、御嶽山の大きな山容を望むことができる展望の山としても有名です。

今回は「乙女渓谷キャンプ場」より、ニノ沢ルート〜三ノ沢ルートと周回しました。

ニノ沢ルート沿いには木道が整備されており、渓谷美を堪能しながらの登山が出来ます。

(木道はとても滑るので要注意)

その他にも岩場や笹原など、変化に富んだ楽しいルートでした。

小秀山(こひでやま)

標高 1156m 登山日 2024年10月24日
日本二百名山 二等三角点(小秀山)
所在地  岐阜県中津川市加子母

難易度 ★★    オススメ ★★ 登山口(ナビ検索) 乙女渓谷
乙女渓谷キャンプ場(7:55)→ねじれ滝(8:03)→和合の滝(8:11)→展望台(8:20)→避難小屋(8:25)→雄滝直下展望(8:45)→夫婦滝(8:54)→第一展望台(9:21)→カモシカ渡り(9:31)→二ノ谷三ノ谷ルート分岐(9:48)→兜岩(10:04)→第一高原(10:04)→第二高原(10:18)→第三高原(10:33)→小秀山(10:46)→第三高原(11:21)→第二高原(11:33)→第一高原(11:41)→兜岩(11:47)→二ノ谷三ノ谷ルート分岐(11:56)→休憩適地 ②(12:06)→休憩適地 ①(12:29)→山の神(12:44)→三の谷 登山口(12:49)→乙女渓谷キャンプ場(13:04)→ゴール地点(13:06) 所要時間 5時間11分 累積標高 1302m / 1301m 距離 11.8km
■御嶽山の南側にある阿寺山地の最高峰。小秀山(こひでやま)は、御嶽山系の阿寺山地にある標高1,982 mの山。山体は岐阜県中津川市と長野県木曽郡王滝村にまたがる。山頂から北側に、御嶽山の大きな山容を望むことができ、「日本二百名山」、「ぎふ百山」 および信州百名山に選定されている。JR東海高山本線下呂駅の東14.4 kmに位置する。山域は岐阜県の「裏木曽県立自然公園」および水源かん養保安林に指定されている。山頂には、点名「小秀山」の二等三角点が設置されている。阿寺断層によって形成された山と考えられている。山の上部には「烏帽子岩」や「鎧岩」などの巨石が点在し、山頂の南西1.5 kmには「ガブト岩」(兜岩)と呼ばれる巨石のピークがある。小秀山北西斜面に分布する流紋岩質溶岩は「小秀山流紋岩」と呼ばれている。木曽川の支流である白川及び王滝川の源流の山である。山頂から、西に白山と東に中央アルプス、中央アルプス越しに南アルプスを望むことができる。山頂はなだらかな高原状となっていて 遠方から同定しにくい山である。御嶽山の南側にある阿寺山地の最高峰である。

乙女渓谷キャンプ場駐車場

乙女渓谷キャンプ場駐車場
所在地   〒508-0421  岐阜県中津川市加子母123
駐車台数  30台+70台
料金    500円(料金箱あり)
トイレ   有り(キャンプ場内)
主要登山ルート 小秀山(往復所要時間:8時間25分
二百名山の小秀山の二ノ谷口にある乙女渓谷キャンプ場の有料駐車場(標高880m)。アクセスは中央道の中津川インターチェンジを下りて国道19号線の中津川・木曽方面へ向かい、すぐの分岐を国道257号線の下呂・付知方面へ左折、道標に従い国道256号線を経て37.6kmほど進み小和知の簡易郵便局を過ぎた先で乙女渓谷の案内板で右折、農地を過ぎた先の十字路を右折して山道を走るとキャンプ場入口に駐車場がある。キャンプ場は7月から9月末までの営業でキャンプ以外での駐車料金は普通車500円(料金箱あり)、さらに奥の舗装路終点付近にも2ヵ所に分かれて駐車場がある。登山口はすぐの中央管理棟脇から渓谷沿いの遊歩道を進む他、林道の奥に三ノ谷口がある(下山は三ノ谷推奨)。

キャンプ場内の中央管理棟

駐車場から直ぐの所にあるキャンプ場内の中央管理棟、ここがルートの分岐となります。

小秀山ニの谷登山口

建物右手からニノ沢方面へ階段を下ります。

管理棟には駐車料金(¥500-)徴収箱及び、 登山ポストがあります。

(シーズンオフは無人となります)

白川 (加子母川)

木曽川の支流「白川(加子母川)」を渡る。

紅葉前の10月後半でしたが、木々は少しずつ色付き初めていました。

川を渡った先に「乙女渓谷」の案内板があります。

乙女渓谷の森

落差80mの夫婦滝をはじめ、ねじれ滝、和合滝など大小の滝が続き、天狗岩、烏帽子岩などの奇岩がそびえ立つ景勝地。、5月下旬頃に花が咲くシャクナゲ群生地も楽しみ。渓谷沿いに遊歩道が整備され、深い自然の美しさを満喫できる。入口から夫婦滝までは約1.9km、徒歩約60分。さらに、御岳を展望できる小秀山へと登山道が続く。

乙女渓谷

白川(加子母川)の源流渓谷「ニノ沢」沿いには、木製の遊歩道が整備されています。

通常でも滑ると評判の遊歩道ですが、前日の雨で物凄く滑りました。

自然の音に心癒やされる渓谷歩きです。

コバルトブルーの碧水湖を過ぎ、渓谷を何度か渡りながら登って行きます。

乙女渓谷の語源ですが、

旧 尾張藩が、木曽檜の伐採を禁止する「御留山」が転じて「乙女」となったようです。

夏場なら飛び込みたくなるような滝壺です。

渓谷と木々との間を縫うようにして木道が整備されています。

ねじれ滝

階段を登り切った先にはS字に流れ落ちる「ねじれ滝」。

所々に名の付いた滝や岩があります。

和合の滝

「ねじれ滝」を過ぎると、シャクナゲの群生地があります。

シャクナゲのトンネルを抜け進むと、次に出会うのが「和合の滝」。

滝の落口に大きな釜を持つ立派な瀑布です。

その先にも、乙女の囁きが聞こえるという「声の泉」や、聳える岩峰の「天狗岩」、

奇岩の造形「烏帽子岩」など、自然の魅力満載のルートで登山者を飽きさせません。

その先にあった避難小屋が倒壊していました。

道も崩れていますので、近々通行止めになるかもしれません。

上部の土砂崩れが原因のようです。周辺の登山道も無くなっています。

気を付けながら登り進めると、乙女渓谷の主瀑「夫婦滝」へ。

夫婦滝

こちらは落差約80mの「男滝」、近くで見るとかなりの迫力があります。

登山道

この先、本格的な登山道となり、進むほどに険しさを増していきます。

夫婦滝を越える巻道のトラバースを慎重に通過すると、夫婦滝の落口に到着です。

ここから子滝・孫滝と続いて現れ、高度を上げながら分岐点まで進みます。

この日は水量が多く沢登り状態、渡渉する所もありました。

鎧岩

孫滝を過ぎた先、沢から離れ尾根へ。

所々に巨石が見られます。

カモシカ渡り

「カモシカ渡り」は、このルートの核心部、7m程の垂直の岩壁を登ります。

2段に分かれていて 上部の方が特に急になっています。

手・足掛かりはしっかりとしているので、慎重に登りましょう。

岩の上より

ニノ沢・三ノ沢ルートの分岐点

「カモシカ渡り」から少し歩くと二ノ沢・三ノ沢ルートとの分岐点に差し掛かります。

分岐からは兜岩に向けての急登、振り返り白山を望みます。

左には小秀山の山頂と共に「御嶽山」も見えてきました。

御嶽山

兜岩より

巨大な岩「兜岩」までは特に急な岩場となります。

岩の上は思いのほか広く、休憩適地となっています。

第一高原

兜岩を過ぎると傾斜は緩み ほどなくして「第一高原」へ。

天気が良ければ名古屋まで見渡すことができる展望ポイントです。

恵那山

笹原の別天地ですが、 前日の雨で登山道はドロドロでした。

足元に注意しながら歩きます。

途中展望地より 中央アルプス

恵那山 方面

第二高原・第三高原を過ぎると 山頂と避難小屋が見えてきます。

10分ほど登るとついに山頂に到着。

山頂避難小屋(秀峰舎)

2010年に中津川市により設置された綺麗な山頂避難小屋(秀峰舎)

併設されているバイオトイレは冬季使用不可ですが、小屋自体は利用可能。

維持管理費の100円を支払って使いましょう。

小秀山(1981.86m) 二等三角点(小秀山)

山頂には二等三角点(小秀山)があり、

山頂標識の先に御嶽山の雄大な山姿を望みます。

さらにその先の岩場からは、西に白山と東に中央アルプス、

中央アルプス越しに南アルプスを望むことができます。

御嶽山

西側 白山方面の展望

中央アルプス

とても良い山頂でした。

また別のルートからも登ってみたいと思います。

名残惜しいですが下山、帰りの再び兜岩に立ち寄りました。

兜岩より

登山口の祠

下山は分岐より「三ノ沢ルート」で下りました。

こちらは大変歩きやすい登山道となります。

林道を戻り、乙女渓谷キャンプ場へ戻り終了です。

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