鈴木家住宅(静岡県浜松市北区引佐町)
文化遺産オンライン
http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/149351
新東名 引佐インターから少し北へ
国重要文化財に指定されている鈴木家住宅です。
突然あらわれる茅葺き屋根の住宅は
まるで映画のセットのよう、日本昔話な世界です。
当日は外から見させてもらうのみでしたが、
開いていれば屋内も無料で拝観できるとのことです。
分棟式釜屋建てという遠州地方独特の建て方の農村民家。
主屋と釜屋が隣同士に別々に建てられ、それぞれつながっているという構造を
分棟式釜屋建てと呼ぶそうです。
鈴木家住宅(国重要文化財)
江戸後期/1751-1829
桁行8.2m、梁間7.4m、寄棟造、茅葺
静岡県浜松市北区引佐町的場742番地
重文指定年月日:20070618
国宝指定年月日:重要文化財
鈴木家住宅は,主屋の隣に釜屋を隣接して建てて
内部を一体的空間とする,釜屋建と呼ばれる形式の民家である。
主屋は,寄棟造,茅葺で,釜屋は,同じく寄棟造,茅葺であるが,
棟方向を主屋と直交させている。
釜屋は文政4年(1821)頃の建築であり、
主屋も同じ頃に建てられたと考えられる。
鈴木家住宅は,静岡県西部から愛知県東部にかけて分布していた
釜屋建形式の数少ない遺構であり,
わが国における分棟型民家の展開を示す民家の一つとして重要である。
また,建築年代がほぼ明らかであることから,
釜屋建民家の発展過程を理解する上で,高い価値が認められる。