醍醐寺 真言宗醍醐派総本山・醍醐山(452m)・京都府京都市伏見区醍醐東大路町




醍醐山(452m)醍醐寺 真言宗醍醐派総本山・京都府京都市伏見区醍醐東大路町

世界遺産 京都 醍醐寺
https://www.daigoji.or.jp

京都府京都市伏見区醍醐東大路町にある真言宗醍醐派総本山の寺院 醍醐寺へ、

伏見区東方に広がる醍醐山(笠取山)に200万坪以上の広大な境内をもつ寺院です


総門

開門は9:00~

伏見稲荷大社 稲荷山を巡り醍醐寺へ


三宝院

三宝院 入り口で入山料を支払います

通常期は¥800-ですが、春 秋は特別料金の¥1500-


大玄関


三宝院庭園

三宝院内は撮影禁止ですが庭園はOK

慶長3年(1598)秀吉が「醍醐の花見」の際に自ら設計をした庭


唐門

国宝の唐門(勅使門)

霊宝館

国宝や重文だけで7万5千点以上、未指定の文化財を含めると、
約10万点以上に及ぶ寺宝を収蔵。彫刻、絵画、工芸、古文書など、
日本の仏教史や美術史上貴重な資料が収蔵されています。
春と秋に特別展を行っています。


霊宝館

醍醐寺霊宝館では秋季特別公開中でした。


仁王門

西大門(仁王門)からは下醍醐エリア

西大門 (仁王門)

豊臣秀頼が金堂の再建の後、慶長10年(1605)に再建したもの。
そこに安置されている仁王像(重文)は、もとは南大門に祀られていた尊像で、
平安後期の長承3年(1134)に仏師勢増・仁増によって造立された尊像です。
体内の墨書、納札等に南大門から移された経緯などがかかれています。

門をくぐると大木の参道を歩きます

下醍醐

総門から入り、正面にみえる仁王門(西大門)をくぐると、
広大な下伽藍に出合うことができます。
中心である金堂(国宝)は豊臣秀吉の命によって、
紀州(和歌山県)の湯浅から移築されたもので、
主要部は平安末期の様式を完全に残しています。
本尊の薬師如来と両脇侍は鎌倉時代の作で、いずれも重要文化財に指定されています。
国宝の五重塔は、醍醐天皇のご冥福を祈るために朱雀天皇が起工、
村上天皇の天暦5年(951)に完成しました。
京都府下最古の木造建造物で、内部の壁画は日本密教絵画の源流をなすものといわれています。
下伽藍には、その他清龍宮本殿(重文)や、祖師堂、不動堂、観音堂、弁天堂、女人堂など
多くの堂宇が点在しています。
醍醐寺には、上醍醐、下醍醐の伽藍に、あわせて6棟の国宝、
10棟の重要文化財の建物があります。
これらの伽藍は醍醐寺の長い歴史を見守り続けてきました。
訪れる人の誰もが心安らぐひとときを過ごせることと思います。


清滝宮拝殿


清滝宮本殿

清瀧宮本殿 室町時代(重文)/清瀧宮拝殿

醍醐寺の総鎮守清瀧権現(せいりゅうごんげん)を祀る鎮守社。
永長2年(1097)に、最初に建立された上醍醐より分身を移し祀りました。
その後、この社殿の前で清瀧会(桜会)が行われるようになりましたが、
文明の兵火により焼失。現在の社殿は永正14年(1517)に再建され、
慶長4年(1599)、座主・義演(ぎえん)僧正により拝殿の整備が施されました。
毎年4月1日から21日まで『清瀧権現桜会(さくらえ)』として様々な法要が行われています。


鐘楼


金堂

金堂 平安時代(国宝)

醍醐天皇の御願により延長4年(926)に創建された建物。
当時は釈迦堂といわれていましたが、永仁、文明年間に二度焼失しました。
現在の金堂は豊臣秀吉の命によって紀州(和歌山県)湯浅から移築が計画され、
秀頼の時代、慶長5年(1600)に完成しました。
この金堂が、醍醐寺の中心のお堂であり、安置されている薬師如来坐像が醍醐寺の本尊です。


五重塔

五重塔 平安時代(国宝)

醍醐天皇のご冥福を祈るために、第一皇子・朱雀天皇が承平6年(936)に着工し、
第二皇子・村上天皇の天暦5年(951)に完成しました。
初層の内部には両界曼荼羅や真言八祖が描かれており
、日本密教絵画の源流をなすものといわれています。
高さは約38メートルで屋根の上の相輪は約13メートルあり、
相輪が塔の三分の一を占め、安定感を与えています。
京都府下で最も古い木造建築物となっています。


不動堂

不動堂・護摩道場

堂内には不動明王を中心に五体の明王を奉安しています。
また、堂前の護摩道場では、当山派修験道の柴燈護摩が焚かれ、
世界平和など様々な祈願を行っています。


真如三昧耶流

真如三昧耶堂

もとは朱雀天皇の御願により法華三昧堂として天暦3年(949)に創建されましたが、
文明2年(1470)に焼失。現在の堂は平成9年(1997)に真如三昧耶堂として建立されました。


鐘楼堂


観音堂

観音堂(旧大講堂) 西国十一番札所

この観音堂を中心に広がる、
林泉及び弁天堂、地蔵堂、鐘楼、伝法学院等を総称して大伝法院と呼びます。
これら諸堂は、醍醐天皇一千年御忌を記念し、
昭和5年(1930)山口玄洞居士の寄進により造築されたものです。


弁天堂

弁天堂

紅葉やイチョウが色づく季節には、
朱塗りの弁天堂が水面とよく合う紅葉の名所となっています。
堂内には、音楽などの学芸や知識の女神であるとして
広く知られている弁才天(七福神の一つ)が祀られています。

成身院・通称「女人堂」

上醍醐への登山口にあり、昔は女性が此処から山上の諸仏を拝んだことから、
通称「女人堂」といわれています。
現在の本堂は江戸初期の再建といわれ、
本尊には、山上の准胝観音の分身が祀られています。
本堂前には山側から不動明王、理源大師、弥勒菩薩、役行者、地蔵菩薩が祀られています。


女人堂

成身院(女人堂) 昔の上醍醐は女人禁制ここから山頂寺院を拝みました。

醍醐山への登山料はプラス¥600- 拝観料を払っていれば¥500-の入山料

女人堂の前 右から地蔵菩薩・役行者・薬師如来・理源大師・不動明王

成身院(女人堂)からは醍醐寺の真髄 上醍醐エリアです。

上醍醐

下醍醐から約1時間、山道を登っていくと、醍醐寺開創の地である上醍醐に至ります。
上醍醐には、薬師堂(国宝)、開山堂(重文)、如意輪堂(重文)、
清瀧宮(せいりゅうぐう)拝殿(国宝)など、
国宝、重要文化財に指定されている数々の堂宇が点在しています。


上醍醐不動の滝


清瀧宮拝殿

懸造り(舞台造り)が美しい国宝の清瀧宮拝殿

雷 火災が多い山中にあり室町時代から残る

清瀧宮拝殿 室町時代(国宝)

清瀧宮拝殿(国宝)は室町時代の建物で、
寝殿造りの手法を生かした気品ある風格を備えています。
山腹をわずかに切り開いて前面が崖にさしかかる
懸造り(かけづくり)の構造になっています。


清瀧宮本殿

「清瀧宮本殿」 醍醐寺の守護女神 清瀧大権現 をお祀りしています。

本地仏は准胝観音・如意輪観音


醍醐水

醍醐寺発祥の地 醍醐水

開山 聖宝 理源大師 隠遁場です。

醍醐水

ここがまさしく聖宝・理源大師が山上に立てた隠遁場所です。
大師は霊力によってこの泉を発見されました。
今でもこの霊水を飲むことができます。

准胝堂跡 落雷により焼失してしまいました

准胝堂跡

准胝堂の創建は貞観18年(876)と伝えられていますが、
幾度かの火災により焼失。昭和43年(1968)に再建されたお堂は
2008年8月24日未明の落雷による火災により焼失しました。
現在、復興に向けての作業を行っております。


薬師堂

醍醐山 国宝 醍醐寺「薬師堂」

平安時代から900年以上の風雪を耐え抜く

山中にこれほど素晴らしい建築が残る寺院はそうそうないです。

薬師堂 平安時代(国宝)

薬師堂は上醍醐伽藍の中央に位置し、
延喜13年(913)に醍醐天皇の御願堂として創建されました。
900年以上の風雪を耐え抜いてきました。
全体に水平感を強調した落ち着いた建物で平安後期の気風をよく伝えています。
本尊の薬師三尊像(国宝)は、保存管理の為、
平成13年10月の霊宝館リニューアルオープンの際に霊宝館平成館に遷座されています。
そのため平成24年4月に新しい本尊として薬師三尊が造顕され奉安されています。
薬師如来は総丈1m80cm、左右の両脇仏は総丈1m30cmと
国宝の三尊仏とほぼ同じ大きさで、いずれも総檜一木乾漆像で古色で荘厳されています。


五大堂

醍醐天皇の御願堂として創建された「五大堂」

五大堂

五大堂は延喜13年(913)に醍醐天皇の御願堂として創建されました。
以後数度の災に遭い、現在の五大堂は昭和15年に再建されたものですが、
山上に聳えるその偉容は、鎮護国家を託された
往時の山上密教寺院の雰囲気を今に伝えています。


如意輪堂

如意輪堂(重文) 理源大師が上醍醐を開いた時に、

准胝堂と共に最初に建てた建物だそうです。

如意輪堂 桃山時代(重文)

如意輪堂は、醍醐寺開山の理源大師聖宝が上醍醐を開いた際、
准胝堂と共に最初に建てた建物で、「醍醐寺縁起」では、
創建を貞観18年(876)のこととしています。
現在の建物は慶長11年(1613)建立のもので
本尊如意輪観音と共に脇の間に毘沙門天、吉祥天が祀られています。


開山堂

山頂にある開山堂 (重文)

醍醐寺の開山 理源大師をお祀りしたお堂。

開山堂 桃山時代(重文)

醍醐寺の開山、聖宝・理源大師を奉安したお堂。
最初は御影堂(みえどう)といい、延喜11年(911)に理源大師の弟子、
醍醐寺第一世座主、観賢僧正によって建立されましたが、後に焼失。
鎌倉時代に再建されたものの荒廃してしまいました。
現在のお堂は、慶長11年(1606)に豊臣秀頼によって再建されたもので、
雄大な桃山時代の特徴をよく表した山上最大のお堂です。
お堂の内陣には、中央に醍醐寺開山聖宝理源大師像、
左に真言宗宗祖弘法大師像、
右に醍醐寺第一世座主・観賢僧正像が奉安されています。


醍醐山(452m)山頂

醍醐山(452m) 山頂

開山堂の横にある山頂標識


上醍醐陵

上醍醐陵 (白河天皇皇后 藤原賢子 御陵)


御朱印 三宝院


御朱印 薬師如来

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