初山 宝林寺(しょさんほうりんじ)




初山 宝林寺(しょさんほうりんじ)

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初山 宝林寺
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初山 宝林寺(ほうりんじ)へ

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案内所

参拝料は¥400-

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東司

お寺ではトイレのことを東司(とうす)と言います。

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初山 宝林寺

江戸時代の初期、黄檗宗(おおばく)の開祖隠元禅師に従って明の国から
来朝した独湛禅師(どくたん)は寛文四年(壱六六四)金指近藤家二代目当主、
近藤登之助貞用の招きに応じ、初山 宝林寺を開創した、
以来当寺は金指、気賀両近藤家の菩提寺として栄え、遠州地方の
黄檗文化の中心となった。

宝林寺仏殿・方丈(重要文化財)

仏殿
仏殿は本堂ともいい、正面に釈迦如来座像及両脇遅侍像(県指定彫刻)
を祀り左右の厨子に達磨大師座像・伝武帝倚像(共に県指定彫刻)、
両側の壇上には二十四善神立像(県指定彫刻)が配されている。
桁行五間、梁間六間、入母野造の柿葺き黄檗宗が日本に伝えられた
当時の建築様式を現代に伝える貴重な建築物である。

方丈(ほうじょう)
方丈は歴代住職の起居胴として、また、修行僧との問答の場として、
正徳六年(一七一八)に建築された。
桁行九間、梁間六間半、茅葺きで、現在は中央仏間に独湛禅師の
等身大の木造肖像彫刻を祀る。

宝林寺の文化財

建造物では仏殿・方丈のほが、山門(県指定建造物)、
報恩堂(市指定建造物)、龍文堂が現存し、伽藍配置をなしている。
美術工芸品では、仏殿内諸像のほか、独湛禅師像・近藤貞用(語石)
夫婦像(共に県指定絵画)、法源禅師像(市指定絵画)、歴代住職画像、
独湛禅師の書画など、が図多くの文化財を所有する。
また境内には、エンコウスギ(市指定天然記念物)の大木はじめ、
阿弥陀三尊、五如来、金鳴石「初山焼」と呼ばれる陶器を焼いた古壷などの
文化遺産が所在するほか、駐車場東側斜面地の近藤家墓所には歴代当主・
妻子の墓塔(石塔)が立ち並んでいる。
平成二十七年三月 浜松市教育委員会

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仏殿(国指定重要文化財)

仏殿(国指定重要文化財)

江戸時代初期の寛文7年(1667)に建てられ、黄檗宗伝来初期の中国明朝風
様式を現代に伝える大変貴重な建物で国の重要文化財に指定されています。
内部正面には本尊釈迦如来、左右に阿難尊者と迦葉尊者、奥左右の厨子には達
磨大師と梁の武帝、堂内東西に二十四天善神、が祀られている。
正面「宝林禅寺」の扁額は隠元禅師の書です。

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釈迦三尊像(県指定文化財)

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達磨大師像(県指定文化財)

普段右側に配されている「梁の武帝像(県指定文化財)」は不在でした。

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二 十 四 諸 天 像(県指定文化財)

天照大神や閻魔羅王菩薩(閻魔大王)

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方丈の方に向かい、弥勒菩薩半跏思惟像

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報恩堂(ほうおんどう)

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報恩堂(ほうおんどう)
浜松市 指定文化財

宗祖隠元禅師並びに開基近藤登之助貞用の洪徳に報いるため、
正面に宗祖隠元禅師の等身大の木像を祀り近藤家代々の位牌を
安置するように独湛禅師が建てた堂である。
現在では境内東側山中にあった「永思堂」に安置されていた
独湛禅師の祖先の位牌と共に、近藤家代々の位牌が安置されている。
正面「報恩堂」の扁額(へんがく)は独湛禅師の書である。
また當山(とうさん)は、我が国洋風肖像画の先駆者で、
長崎の画人である喜多元規の絵画を三幅所蔵する。
「独湛禅師画像」「近藤貞用夫妻画像」がそれだが、
いずれも静岡県指定絵画になっている。

近藤氏系図

宇利初代 満用(みつもち) 宇利二代 忠用(ただもち)宇利三代 康用(やすもち)
宇利四代 秀用(ひでもち) 金指初代 季用(すえもち)金指二代 貞用(さだもち)
金指三代 徳用(のりもち) 金指四代 昔用(ときもち)金指五代 寧用(やすもち)
金指六代 英用(ふさもち) 金指七代 寿用(ひさもち)金指八代 福用(ふくもち)
金指九代 致用(むねもち) 金指十代 利用(としもち)

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梵音堂跡(ぼんのうどうあと)

近藤家先代代々の菩提を弔う為に、気賀近藤二代用治が寄進した観音堂である。
正面の須弥壇(しゅやだん)には聖徳太子御作と伝えられる観音像を祀り、
両脇に室町時代の画僧明兆(兆殿司)作の十六羅漢画像が安置されていた。
気賀近藤家からは、二代用治、三代用由の母、七代用和、十一代用吉が
當山(とうさん)に葬られた。
気賀二代用治が寄進した梵音堂は惜しくも明治末に倒壊。
後にその跡に建てられた堂も昭和初期に倒壊し現在に至る。
初山古図より

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永代供養墓へ

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静安堂

静安堂

当寺と縁りのある信者さんからの喜捨により平成13年12月に建立した
動物専用の供養堂。
ペットの葬儀を行ったり ご遺骨をお祀りさせて頂いております。

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龍文堂へ続く参道、鎮守龍文坊大権現ののぼり

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龍文堂(りゅうぶんどう)

龍文堂(りゅうぶんどう)

願掛けの「鎮守龍文坊大権現」を祀るご祈祷と座禅のお堂。
毎年4月の第2日曜日に「龍文坊大祭」が催され
多くのご祈祷を受ける信者でにぎわう。
元々は、火伏せの神だったのですが、現在では、願掛け、
各種祈祷の神として信仰を集めています。
龍文堂をお参りをしてから、「金鳴石」を叩くと願い事が叶うと云われています。

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初山法林寺「龍文坊さま」のお話

今から三百年ほど前、祝田村に神童と呼ばれる子供がいました。
その子供が、初代住職の独湛禅師と、おううちに住職の偉大さを知り
僧になることを決意、名を「龍文」と改め禅師の弟子になりました。
その時代、寺には大勢の修行僧がいましたが中でも龍文は非凡な才能を発揮し、
禅師の補佐ができるまでになりました。
ある夜、龍文は裏山に入ったきり帰ってきませんでした。
その夜、初山宝林寺の総本山で萬福寺の庫裏(くり*修行僧の宿泊所)が家事になり、
このとき「初山の龍文」と名乗る僧が火事を消したと伝えられています。
この法林寺が三百年も厄災もなく続いたのは、龍文さまの守護があればこそと、
昔の禅堂の跡に「龍文堂」を建てました。
いにしえのまちづくりの会

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阿弥陀三石仏・金鳴石

阿弥陀三石仏は右から「観音菩薩」「阿弥陀如来」「勢至菩薩」

金鳴石(きんめいせき)

正面に「支那金鳴石初山水賽」と彫り込まれ独湛禅師が
中国より持参されたと言い伝えられる摩訶不思議な石。
叩くと澄んだ音が鳴ることから「金鳴石」と呼ばれ、
商売繁盛の石「お金が成る石」「宝くじの当たる石」として
お参りが絶えない。
まず龍文さまに願い事をして金鳴石を叩くとその願い事が叶う。

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石仏五如来

右から「寳生如来」「薬師如来」「大日如来」「釈迦如来」「阿弥陀如来」

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方丈(国指定重要文化財)

方丈(ほうじょう)

正徳6年(1716年)に歴代住職の起居堂として建てらたもので、
現在では中央 仏間に独湛禅師の等身大の木像が祀られています。
極めて写実性の強い彫刻で 独湛禅師の生けるが如き姿を見事に表しています。
正面の「方丈」の扁額は独湛禅師の書です。

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茅葺き屋根が見事な方丈

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ご位牌で見えませんが「独湛禅師法像」が祀られてます。

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独湛禅師

一六二八年中国福建省生まれ。
黄檗宗開祖隠元禅師に従って来朝し、京都宇治にある
黄檗宗山萬福寺の創建を助けた。
一六六四年に近藤貞用公の招請に応じて初山法林寺を創建し、
この地の産業や文化の向上に努め黄檗禅は隆盛を極めた。
八十年間住職を務めた禅師は黄檗山萬福寺の第四代住職となり
この地を後にした。
一七〇六年 獅子林院にて入寂。

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猿候杉(えんこうすぎ)

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初山 宝林寺「猿候杉」

樹種 猿候杉(エンコウスギ)
樹齢 三百五十年(推定)
樹高 二十メートル
幹周 三メートル

独湛禅師お手植えの杉。
主に茶花に用いられる事の多い杉で、
二十メートル級の巨木は全国にも数箇所にしか存在しないといわれ
大変珍しく、浜松市の天然記念物に指定されている。
寄り添うように並んでいる事から「夫婦杉」と親しまれ、
当山鎮守龍文坊大権現を祀る龍文堂の鳥居(結界)として
特異な存在感を示している。
この猿候杉・龍文堂・金鳴石に囲まれた場所は初山一の
パワースポットとして参拝者が絶えない。
平成二十三年五月 奥浜名湖観光連絡協議会

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手水舎

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方丈 横の建物で御朱印を頂くことが出来る。

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大庫裏

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御朱印

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