白鳥山(567m)・静岡県富士宮市内房 山梨県巨摩郡南部町万沢
山梨県南巨摩郡南部町と静岡県富士宮市の境にある
標高568m「白鳥山(しらとり しろとりやま)」
山梨百名山・静岡の百山の一座に選ばれています
白鳥山(しらとりやま)
標高 567m | 登山日 2019年9月5日 |
静岡 山梨の県境 展望の良い山 | |
所在地 静岡県富士宮市内房 山梨県巨摩郡南部町万沢 |
難易度 ★ オススメ ★★★ | 登山口(ナビ検索) 白鳥山森林公園 |
白鳥山森林公園駐車場(13:42)→白鳥山(13:49)→ゴール地点(14:01) 所要時間 19分 累積標高 70m / 52m 距離 890m | |
■白鳥山は、静岡県と山梨県の県境に位置し、JR身延線の芝川駅の西に位置する標高568mの山。登山口からは1時間半ほどで登れ、山頂からは南アルプス、天子山塊、富士山や愛鷹連峰を望むことができる。 ■静岡・山梨県境、富士川を見下ろす567.4mの頂が白鳥山(しろとりやま・しらとりやま)。「山梨百名山の中で一番低い山」といわれていますが、登山の場合は身延線芝川駅(静岡県富士宮市)が登山口。山頂一帯は森林公園になっていて、富士山の絶景、日の出、夕景、夜景が楽しめる場所として「恋人の聖地」にも登録されています。 ■富士山をはじめ、南には駿河湾、北には富士川、御坂山系、天子山塊、南アルプスの山々が一望で、「関東の富士見100景」(国土交通省関東地方整備局)にも選定されています。 現地看板に、「富士山全景の山麓から駿河湾までを見下ろすことのできる全国屈指の場所」とあるとおり、富士はもちろん、南アルプス方面から駿河湾まで広がるワイドなパノラマが自慢です。 ■ー |
国道52号線の県境の万沢トンネルの前後から、
富士ロイヤル・隨縁カントリーの二つのゴルフ場の進入道路を行くと、
白鳥山登山口の駐車場があります。
白鳥山森林公園みどころ
山頂からの富士山
富士山全景の山麓から駿河湾までを見下ろすことのできる全国屈指の場所である。狼煙台跡
全国統一を目指す武田信玄は、情報伝達の一つとして、煙により府中(甲府)まで戦況を知らせるシステムを各地の城山に築きその拠点となったのがこの地である。白鳥山崩壊石群
世界的にも極めて珍しい巨石構造性地滑りカール地形があり、その一部として礫岩、砂岩、安山岩の瓦礫を見ることができる。
不思議な盛土
明らかに人為的に盛られたものだが、何の目的なのか不明。土塁としては高く、厚みがありすぎる。障子掘の一形態か。
白鳥山砦の地名
甲斐国志に言う、物見施設である「陣場」「鞍掛」「馬ノ背」「太鼓打場」等の所在場所は現在も不明である。日本武尊伝承の地
日本武尊東征の折、この白鳥山に昇り進軍の道を定めたとし、又「万沢」「万座」はアイヌ語で日の当たる場所であると言い伝えている。
登山口
整備された階段を50mほど登る
狼煙台跡
甲斐国志(1814)によれば「白鳥の砦」の條に「永禄12(1569)年信玄駿州攻撃ノ時此ノ山ニ物見ヲ架ス」とあって、山中には陣場・鞍掛・馬ノ背・太鼓打場・千駄窪等の地名がある。又、天保12(1841)年にできた「駿国雑誌」にも白鳥山城として、「庵原郡内房村ニアリ、今廃セリ(中略)今猶城跡有リ」と記されている。狼煙台は、戦国時代武田流戦術の一つとして駿河の情勢を白鳥山を基点として、府中(甲府市)つつじヶ崎の居城まで狼煙で連絡する場所として設置された。周囲を土塁でめぐらせ戦後しばらくまであった。
白鳥山は戦国時代「白鳥山城」と呼ばれた山城で
今川氏によって築城されたと伝わりますが、
その後 武田氏も物見・烽火台として使用しました。
天文4年(1535)の武田、今川による「万沢口の合戦」や
永禄12年(1569) 武田信玄による駿河侵攻の際にも使用されたといいます。
白鳥山(567m)山頂
山梨百名山の中では最も標高の低い白鳥山 山頂から
最高峰の富士山を望みます。
倭建命(日本武尊)が焼津走水、足柄の坂本、会の酒折宮と
東国の荒振る神々を平定されての帰りの途、
この地で亡くなられた。
そのなきがらが白鳥となって、西の都目指して飛び立った。
これが「白鳥山と倭建命」という伝説であり、
古事記・日本書紀に所載されているこの山名の由来です。
安部東山稜 南アルプスの眺望
天子山塊
恋人の聖地のモニュメントと鐘