春埜山大光寺(はるのさんだいこうじ) ・春埜杉 (はるのすぎ)春埜山太白坊大権現




春埜山大光寺 ・春埜杉

s_IMG_2386.JPG

来福@参道H.P
http://www.raifuku.net/special/wolf/map/area/chubu/shrine/daikou/daikou.htm

麓のやまめの里から春埜山(883m)頂上を経て

春埜山大光寺(はるのさんだいこうじ)へ

春埜山(883m) 大日山(881m)鳥居沢山(932m)の記事

s_securedownload のコピー.jpeg
大鳥居

寺院でありながら大鳥居がお出迎え

s_securedownload-1 のコピー.jpeg

春埜山大光寺 太白坊大権現 出現霊場 とある。

本地垂迹思想では、日本古来の神は仏(菩薩)が人々を救うために

「権」(かり)に神となってこの世に現れた(垂迹)とし、

その「権」に現れた神は権現と呼ばれる。

要は本来は神社的に祀られる神様を権現として寺院にお祀りしていることです。

また、「坊」とはだいたい天狗のこと

s_securedownload.jpeg

大光寺の開山は、養老2年(718年)行基菩薩が

この山頂に庵を開いたことが始まりとされています。

s_securedownload-1.jpeg

参道を進むと「春埜山太白坊大権現」の旗、

寺院内には立派な巨木が立ち並ぶが参道を抜けた所

右下辺りに圧倒的存在感の巨木が見える。

s_IMG_2382.jpg
春埜杉

s_securedownload-2.jpeg
春埜杉 案内板

春埜杉(はるのすぎ)
静岡県指定天然記念物(1952年4月1日指定)

行基菩薩が、春埜山大光寺の開山の際に植えられたものと伝えられています。
権の天然記念物に推定されています。

樹種 スギ
推定樹齢 1300年
樹高 44m
目通り幹囲 14m
技張り 31m
所在地の地名 静岡県浜松市天竜区春野町花島

s_IMG_2380.JPG

s_IMG_2389.JPG
山門

山門下に御神木「春埜杉」がある。

山門後ろに見えるのが春埜杉、その全体像は写真に収まりきらない。

普段は門前に衝立があり保護の観点から立ち入りが禁止されているが、

御朱印を頂く際にお坊さんに伺うと快く立ち入りの許可を頂けた。

s_IMG_2392.JPG

御神木の前に祭壇、

そこから春埜杉前まで行くことが出来る。

s_IMG_2394.JPG

神々しいまでの存在感

s_IMG_2404.JPG

御神木 春埜杉より山門、寺院を望む

s_IMG_2407.JPG
寺務所

寺務所でお札・お守り・御朱印を頂ける。

s_IMG_2387.JPG

春埜山大光寺(はるのさんだいこうじ)

本尊
太梵尊天 帝釈尊天 閻魔尊天 守護神 太白坊大権現
御利益
当病平癒 家内安全 商業繁栄 作業繁栄 交通安全 心願成就
祭礼
4/9・10
名物
あまご甘露煮 春野茶
所在地
静岡県周智郡春野町花島22-1
アクセス
大井川鉄道「家山」駅から東海自然歩道で徒歩約6時間
浜松方面からタクシーで約2時間

s_IMG_2383.JPG

春埜山大光寺(はるのさんだいこうじ)

地元の人たちから「お犬様」と呼び親しまれている大光寺は、
曹洞宗、神仏混交の修験の山として知られています。
春埜山は秋葉山と対になり、奥の院である山住神社の里宮であったという説もあります。
大光寺の本堂前には、狼の狛犬が控えていて、ここが修験道の狼信仰の山であったことがうかがえます。
守護神の太白坊は春埜山に住む天狗であると言われ、本尊である三尊天を守護するとされています。
また、その眷属である狼を派遣し、信者の祈願成就を助けるとのことです。
大光寺の開山は、養老2年行基菩薩がこの山頂に庵を開いたことが始まりとされています。
境内には行基菩薩お手植えと伝えられる、樹齢1300年の春野杉があり、
県の天然記念物に指定されています。
寛文年間には一時無人となったこともありましたが、江戸時代には復興し、
明治の神仏分離令のときにも神仏習合を通し今日に至っています。
来福@参道H.Pより

狛犬が狼で、本堂の造りも寺社が融合したような独特な様相

ここまで完璧な形で神仏習合の形を残した寺院は初めて、

しかも曹洞宗(禅宗)です。

また、春埜山は狼信仰が残る、修験道の山で

守護神として祀られている太白坊は春埜山に住む天狗です。

ここでは昔、仏教や禅、修験道を中心として

古来の信仰がミックスされたダイナミックな霊場だったと考えられます。

狼信仰

現在ではあまり知られていませんが、狼はかつて信仰の対象でした。
多くの場合、山の神のお使いとして田畑を荒らす害獣を駆逐する役回りです。
また、狼自身が大口真神として神格を持つ場合もあり、害獣を退けることから、
悪しきものを噛み砕く神、魔伏せの神として崇められ、山の神が火伏せや多産、
豊穣の神であることから狼もまた火防や安産、五穀の神として信仰をあつめることがありました。

s_IMG_2412.JPG
春埜山大光寺 奥の院

登山者にはおなじみですが、大光寺には奥の院があります。

大光寺から車道を数キロ行った所に、東海自然歩道(登山道)があります。

さらに山道を歩いた所(かなり辛い)に奥の院があります。

実は大光寺で地元の自治会の方々? が新年の挨拶と掃除をされていて、

色々とお話を伺うことができました。

ここ奥の院へもご挨拶に来ておられ再会

普段は閉ざされている奥の院の神様にも直接お参りで来ました。

記念に全員で記念撮影、もちろんここでは乗せませんが良い出会がありました。

s_IMG_7290.JPG

春埜山山頂付近に祠がありました。

これも自治会の方々でしょうかお供え物がされています。

s_IMG_7289.JPG
春埜山イチイガシ

後ろには樹齢200年の春埜山イチイガシ

s_securedownload-3.jpeg
御朱印

  • このエントリーをはてなブックマークに追加