石鎚神社 奥宮 頂上社・愛媛県西条市西田甲
愛媛県西条市、石鎚山(標高1982m)の「石鎚神社 奥宮 頂上社」
石鎚山 弥山(標高1974m)山頂に鎮座します。
石鎚神社(いしづちじんじゃ)は、西日本最高峰 石鎚山を神体山とする神社で、
山麓に鎮座する「本社(口之宮)」
中腹に鎮座する「成就社(中宮)」と「土小屋遙拝殿」、
山頂の「頂上社」の4社の総称のことをいいます。
四国、愛媛県・高知県の県境に聳える標高1982m、西日本最高峰の「石鎚山」
日本七霊山の1つとして信仰を集める霊峰です。
また、日本百名山・日本百景の1つとしても数えられ、周辺は国定公園に指定されています。
石鎚山という名前は伊弉諾と伊弉冉が2番目に産んだ「石土毘古神」に由来し、
かつては「石土山・石鉄山・石槌山」とも呼ばれていたといいます。
石鎚山は今から約1300年前の飛鳥時代に、修験道の祖「役小角(役行者)」が開山。
奈良時代中期になると、修験僧 寂仙菩薩が石鎚山にこもり、石鎚蔵王大権現と称えて信仰。
寂仙菩薩は山路を開き、登拝者を導き、常住社(現在の中之宮成就社)を創立しました。
また、かの弘法大師(空海)も石鎚山で厳しい修行をしたといわれています。
実は石鎚という名前の山が存在する訳ではなく、頂上社がある「弥山(1974m)」・
最高峰の「天狗岳(1982m)」・天狗岳の先にある「南尖峰天狗岳(1982m)」、
この3つの山を総称して石鎚山と呼ばれます。
ニノ鎖小屋前の鳥居
山頂までの主な登拝(登山)コースとして、
石鎚登山ロープウェイを使って中宮成就社(1450m)からの「成就社コース」
石鎚スカイライン・瓶ヶ森林道の終点、土小屋遥拝殿(1500m)からの「土小屋コース」
面河渓谷から登る「面河コース」の3つが一般的です。
成就からの登山道が「表参道」、土小屋からが「裏参道」と呼ばれており、
ニノ鎖の鳥居前(写真)で合流します。
石鎚山について
石鎚山は、四国山地西部に位置する西日本最高峰(1,982m)で、山頂まで豊かな植生を育むパワースポットです。
愛媛県の西条市と久万高原町の境界にあり、古くから山岳信仰(修験道)の山として多くの人々から、篤い崇敬を受けています。
また、日本百名山、日本百景、日本七霊山のひとつとされ、
石鎚山脈の中心的な山であり、国定公園にも指定されています。正確には、最高峰に位置する天狗岳(てんぐだけ・標高1,982メートル)、石鎚神社頂上社のある弥山(みせん・標高1,974メートル)、
南尖峰(なんせんぽう・標高1,982メートル)の一連の総体山を石鎚山と呼びます。
古来より山岳信仰の山として、奈良時代には修行道場として知れ渡りました。
かつては弘法大師空海も修行したと伝えられており、山岳仏教や修験道が発達しました。弥山まで3箇所の鎖の行場があり、下より「一の鎖」(33メートル)、「二の鎖」(65メートル)、
最後は「三の鎖」(68メートル)と続き、「三の鎖」を登り切ったところに奥之宮頂上社が鎮座しています。
鎖で登れない方には、通常の登山道である迂回路もあります。
また、「一の鎖」の手前に前社ヶ森(1,592m)の岩峰にかかる「試しの鎖」(67メートル)があり、
この鎖を登り下りできれば、一、二、三の鎖を登ることができるといわれています。
鎖の掛けられた時代については確実な文献が残っていませんが、
安永8年(1779年)に掛け替えた記録があり、これ以前に掛けられていたことは事実です。頂上の弥山から眺める天狗岳の屹立している姿は、他を寄せ付けない厳しさと神々しさを感じさせてくれます。
天候の良い日には、波穏やかな瀬戸内海、多島美あふれるしまなみ海道、
見晴らしのよい日には徳島県の剣山、また大山を始めとする中国山地、九州の九重連山
さらには土佐湾(太平洋)まで望むことができます。
石鎚山 弥山(1972m)
石鎚山の最高峰は標高1982mの「天狗岳(てんぐだけ)」ですが、
弥山から天狗岳までが切り立った尾根を進むことや、
天狗岳が険しい岩場であることから、石鎚神社頂上社のある標高1974mの「弥山(みせん)」
までの登山者も多いです。
奥宮 頂上社
御祭神 石鎚毘古命(石鎚大神)
鎮座地 愛媛県西条市西田甲797
飛鳥時代、修験道の開祖・役小角が開山し、蔵王権現を祀ったのが始まりといいます。古くから石鎚山は御神体山として崇拝され、青年期の空海(弘法大師)も修行に励んだといわれています。平安時代には熊野修験の影響を受けて修験道の道場として栄え、多くの修験者が山に入り修行を積んだそうです。近世になると一般庶民の登拝が盛んになりますが、明治時代の神仏分離令により石鎚山は権現号を廃止されることに。そして石鎚神社となりました。毎年7月1日~10日に行われるお山開き大祭では、仁・智・勇を表す3体の御神像が頂上に安置され、各地の信者をはじめ、一般の登山者数万人で賑わうそうです。
H.P 奥宮 頂上社 石鎚神社
石鎚神社 奥宮 頂上社
奥宮 頂上社
標高1982メートル、西日本最高峰の石鎚山、山頂・弥山に御鎮座。 石鎚大神の御降臨の磐境(いわさか)。山頂への参道には「鎖の行場」で名高い試しの鎖、一之鎖、二之鎖、三之鎖がかけられています。鎖の合計距離は約230メートルになり、険しい岩場にかかるこの御鎖にすがる時こそ、邪心を捨て、無我の境地を体験する、まさに命がけの行場となります。
頂上社には、三つの御神徳を表す三体の御神像、玉持ちの御神像、鏡持ちの御神像、剣持ちの御神像をお祀りしており、直接御神像にふれ御神徳を受ける特殊神事「御内陣入(ごないじんいり)」の神事を受けることができます。頂上社の主な年間行事について
開門祭(5月1日 午前11時)
閉門祭(11月3日 午前11時)
お山開き大祭
月次祭(7月1日を除く開門中の毎月1日、15日 午前11時)5月1日~11月3日まで職員常駐
頂上社裏の石祠
御祭神は、石鎚毘古命御一神ですが、次の3つの御神徳を表すため、
頂上社では「3体の御神像」をお祀りされています。
「玉持(たまもち)の御神像」(仁の御神徳)
~やさしく~ (和魂 にぎみたま)家内安全、病気平癒を守護
「鏡持(かがみもち)の御神像」(智の御神徳)
~かしこく~(奇魂・くしみたま)農業、工業、商業、漁業の繁栄、学業の成就を守護
「剣持(つるぎもち)の御神像」(勇の御神徳)
~たくましく~(荒魂・あらみたま)交通安全、勇気、忍耐、悪事を除き、危機を守護
授与所
朝拝
御神像拝戴(ごしんぞうはいたい)
全国八万神社の中でも、当石鎚神社のみで行われる特殊神事です。
三体の御神像を直接体に受けて、神人一体の中に御神徳をいただく石鎚山の神仏混淆の長い信仰史が育んだ神事です。
また、頂上社開門期間中(5月1日~11月3日)は、お申し出により頂上社殿に奉斎されている御神像にふれて御神徳をいただく御内陣入(ごないじんいり)の神事が執行されています。
石鎚山 最高峰 天狗岳(1982m)
石鎚神社 奥宮 頂上社 御朱印