恵那山(2191m)・中央アルプス(広河原ルート)
長野県阿智村・岐阜県中津川市に聳える「恵那山」
中央アルプス(木曽山脈)最南端の山で、
「日本百名山」「新 花の百名山」に選定されています。
現在では「恵那山」と呼ばれるのが一般的ですが、
古くは「天照大神 誕生の際、その胞衣(へその緒)を山中に埋めた」
という言い伝えから「胞衣山(えなさん)」と呼ばれていた信仰の山でもあります。
また、濃尾平野からみて船を伏せたような山容から
「舟覆伏山(ふなふせやま)」と呼ばれているそうです。
すぐ近くに中央自動車道や中央本線が通っているので、
アクセスの良い山でもあります。
恵那山山頂への登山ルートは、
「神坂峠ルート」「広河原ルート」「黒井沢ルート」「前宮ルート」の4種類。
今回は時間の都合から最短の「広河原ルート」を巡ってきました。
恵那山(えなさん)
標高 2191m | 登山日 2018年8月13日 |
天照大神の「胞衣(へその緒)」を納めたと伝わる信仰の百名山 | |
所在地 長野県阿智村・岐阜県中津川市 |
難易度 ★★★ オススメ ★★★ | 登山口(ナビ検索) 広河原ルート |
広河原駐車場(9:59)→広河原登山口(10:22)→恵那山(12:13)→広河原登山口(13:55)→広河原駐車場(14:14) 所要時間 4時間16分(2018/9/1~9/2) 高低差 1496m 累積標高 2191m / 2179m 距離 24.5km | |
■恵那山への主要登山ルートは4種類、その中で最短ルートの「広河原ルート」より ■展望が少ないことで有名な恵那山ですが、恵那山頂避難小屋の裏の岩場からは、中央アルプスや伊那谷・南アルプス・富士山などを望むことができます。 ■恵那山周辺地域ではこの山に天照大神が産まれた時の胞衣 (えな)*へその緒 を納めたという伝説が残っており、この山の名前の由来ともなっている。また古事記で日本武尊が科野峠 (神坂峠) で拝したのも恵那山の神である。 ■江戸時代中期には毎年修験者が礼拝に訪れ、前夜に恵那神社で禊ぎをして登山を行っていた。また明治から大正時代にかけては道路や登山道が整備された事により恵那講が流行し、白装束を来た一般人が多く訪れるようになった。現在、恵那山山頂の恵那神社奥宮には 7 つの社が置かれている。 |
広河原登山口 駐車場
広河原登山口 駐車場より
ゲート手前に20台程停めることのできる駐車場
さらに数メートル前にも同じ程停められるスペースがあります。
綺麗な簡易トイレ有り
駐車場ゲートを越えて登山口までは林道歩き
トンネルを超え
広河原登山口
「広河原ルート」は2001年に開設された、長野県阿智村側の新しい登山道です。
恵那山登山道の中でもっとも短いコースで、難易度的にもそれほど高くないために、
日帰り登山者や初心者を含めて多くの人がこのルートに挑んでいます。
平均コースタイムは、約4時間20分(2時間55分)
登山口から水谷川を超え山道へ
しばらくは岩場を登ります
頂上までは案内板 があります (1/10)
1合目といった目安でしょうか、頂上までは登山口から約3kmの行程
案内板(1合目?) を過ぎた辺りからは
熊笹の道に変わります。
登山口から標高差約1000m余り
ほぼ平坦な道は無く、ひたすら登りが続きます。
登山道の中間点、標高約1800m付近に、
東方の南アルプス(明石山脈)を眺める絶景ポイント
熊笹の道
信州側では「朝熊山」または「野熊山」と
呼ばれるほどツキノワグマが多く生息する山域です。
登山の際は、クマよけ対策などをしておく必要があります。
9合目? 付近から再び岩場
恵那山 (2191m) 山頂
一等三角点
恵那神社 奥宮本社
古事記によれば日本武尊が科野峠 (神坂峠) で拝したとされるのも恵那山の神です。
江戸時代には山籠りをして厳しい修行を行う修験者たちが訪れる修験の山として
明治から大正にかけては、登山道などが整備されたことから恵那講が流行り
白装束をまとった多くの人々が恵那山登拝のため訪れました。
葛城社
富士社
山頂トイレ
恵那山 由緒
恵那山について
恵那山(2191m)は中央アルプス最南端の主峰で、伝説と歴史の山です。
その名の由来は天照大神の胞衣(えな)を納めたという伝説によります。
山頂には恵那神社の奥宮本社、ふもとの川上地区には前宮本社があります。
深田久弥著「日本百名山」の中でも紹介されています。
日本アルプスの父、日本近代登山の父と言われた、
ウオルター・ウエストンは明治26年(1893)に
外国人として初登頂しています。
平成13年10月川上地区に「恵那山 ウエストン公園」が整備されています。
山頂周辺 案内図
恵那山 避難小屋
山頂 岩場
岩場より
熊野社
山頂域には他3社が祀られています。
舟覆伏山と呼ばれている程、広い山頂域
この日は天候も心配だったために
急ぎピストンで下山しました。
シラネセンキュウ
オニアザミ
モミジガサ
広河原登山口まで