津具白鳥神社(津具の花祭)白鳥山城・愛知県北設楽郡設楽町津具白鳥
愛知県北設楽郡設楽町津具、
中世の山城跡でもある白鳥山の麓に鎮座する「白鳥神社」は
毎年1月2日から翌日にかけて行われる鬼が舞う奇祭
「津具の花祭」が行われます。
県道427沿いから白鳥神社へ上がる手前に舞殿・薬師堂・後藤善心の塔、
白鳥神社の境内からは登山口が整備されています。
白鳥神社 舞殿
白鳥神社 舞殿
花祭は舞庭と呼ばれる、四隅に榊が立てられた3m四方の土間で行われ、
中央に大きな釜を据えて湯をわかし、天井には湯蓋、
四方に「ざぜち」と呼ばれる切り紙の飾りをつるします。
この舞庭で、祓い清めの儀式から、地固めの舞、市の舞、三つ舞、四つ舞、湯ばやし、
鬼舞などの激しい舞が夜を徹して行われます。
舞庭の天井の作品は、中国水墨画の大家、李登勝画伯という方の作品
李登勝美術館も近くにあります。
津具の花祭
国指定重要無形文化財毎年1月2日の午後から白鳥神社の舞庭で30種類以上の舞や神事が夜を徹して行われます。
悪態祭ともいわれ、この日は観客が舞に参加(やじ舞)し、舞庭の中に限り、
世事全般に関し悪態をつくことが許されているので酒を飲み悪態をつき、
日頃のうっぷんを晴らしながら舞手と観客が一体となって盛り上がりますが、
近年悪態の名人が少なくなり舞庭にぎわいが減少しています。
まさに神人和合の雰囲気をかもし出す祭りで、
昭和51年に国の重要無形民俗文化財に指定されています。
舞殿 横に薬師堂と鎮魂碑があります
薬師堂
後藤善心の塔
白鳥山は築城年は定かではありませんが、
中世代の山城だったそうで、最後の城主「後藤善心」の碑が祀られています。
白鳥山城
白鳥山城は標高690m、比高30mの白鳥山麓に築かれた後藤善心の居城とされます。
1562年今川氏真の命で渡辺平内次らによって落城となる。
この後、善心は津具城を築いて移るが、1570年奥平喜八郎信光の夜襲で落城となり、
後藤善心も討死した。
1575年徳川家康が奥平信光に宛てた手紙に後藤九左衛門らを討ったことが記されている。
場所は白鳥神社前の中腹辺りになるが、築城年も定かではなく明確な遺構は無い。
参道
県道427沿い、一の鳥居から続く参道を登り白鳥神社の境内へ
白鳥神社 拝殿
白鳥神社
所在地
愛知県北設楽郡設楽町津具白鳥
御祭神
日本武命
天照皇大神 等
本殿
社務所
御神木 ヒノキ
白鳥山の白鳥神社にある御神木のヒノキの大木は、
町指定天然記念物(1977年12月1日)です。