長九郎山(995.8m)・静岡県賀茂郡西伊豆町大沢里




長九郎山(995.8m)・静岡県賀茂郡西伊豆町大沢里

アマギシャクナゲの群生地として有名である

静岡の百山「長九郎山」へ

天城山脈の最南端に位置する長九郎山は、仁科川・河津川・那賀川

それぞれの支流の源頭として勇姿を誇る

登山口でもある、弘法大師 開基の古刹「宝蔵院には

苔むした石仏群、21世紀の森には散策路が整備されている

山頂には展望台が建ち、伊豆の山並みを一望出来きます

長九郎山(ちょうくろうやま)

標高 995.8m 登山日 2020年3月7日
アマギシャクナゲ咲く伊豆南部の山
所在地  静岡県賀茂郡西伊豆町大沢里

難易度 ★★     オススメ ★★★ 登山口(ナビ検索) 富貴野山 宝蔵院
宝蔵院(11:11)→出合(12:02)→八瀬峠(12:19)→長九郎山(12:48~13:01)→八瀬峠(13:18)→出合(13:31)→宝蔵院(14:15) 所要時間 3時間6分 累積標高 705m / 699m 距離 10.3km
天城山脈の最南端に位置する長九郎山は、仁科川・河津川・那賀川、それぞれの支流の源頭として勇姿を誇っている。
■長九郎山は伊豆半島固有の植物であるアマギシャクナゲが咲く山として知られており、山頂付近には、100年以上かけて樹高が4~5mほどに成長した木が多い。あまりに背が高いため花が見えにくいのが残念である。
■長九郎山を代表するアマギシャクナゲについては次のような説が伝えられている「長九郎は万二郎・万三郎と共に天城の暴れん坊であったが、この三人の天狗が一人の山の美女を取りあって烈しい恋争いをした。そして背比べで決めようということになり、万三郎が背伸びをして一番高い山になり、美女(八丁池)を奪ってしまった。ところが美女は美男の天狗である長九郎を忘れられず、うす桃色のピンクの花(石楠花)を私の代わりに差し上げるから。この花を私だと思ってあなたの所で咲かして下さいと言った。それからは毎年五、六月頃には長九郎の頂上で原生林に囲まれて、山の女王からのプレゼントとして咲き誇っているのである。
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「静岡の百山」は、東部から西部、北部まで静岡県内の山が幅広く選ばれています。 叉、海岸近くの低山から南アルプスの3000mを越える山までバラエティーに富んでいます。 本自体は山名の由来、歴史など生活に密着した山の説明が中心で、登山のガイドブックではありません。 山の知識を深め、より楽しむための本です。

21世紀の森駐車場、富貴野山展望台より

富貴野山 21世紀の森には「瞑想の森」

と名付けられた散策路が整備されています

富貴野山21世紀の森 森林浴の森林(瞑想の森)ルートマップ

富貴野山21世紀の森 森林浴の森林(瞑想の森)ルートマップ

この瞑想の森は日本で初めてできたものです。心の不安や心配を取りのぞこうと、インドのヨーガや中国の気功法をあわせ計画しました。天城山の清浄な空気を体いっぱいに吸い込み、あなたの感覚器にわだかまる汚れをぬぐいさりましょう。すると風の音はさわやかに、木の香りはすがすがしく、あなたの心が大自然と融けあってゆくでしょう。明日への活力を養いましょう。 設計デザイン責任 菅原篤(神奈川県歯科大学教授)

宝蔵院石仏群

約120体の苔むした石仏群が立ち並ぶ参道

弘法大師やお地蔵様、観音像など、村人たちの信仰心により寄進されたもの

富貴野山宝蔵院

富貴野山宝蔵院は800年(延暦19年)弘法大師 開基の古刹

富貴野山宝蔵院は800年(延暦19年)弘法大師開基の古刹。伊豆での修行中の弘法大師が森の中で六条の光を放つ六本の巨木を見つけました。大師はこれを六道衆生の苦しみを救済する地蔵菩薩に縁のあるものだと考え、ここを富貴野山地蔵金剛法蔵密院と名づけたと伝わります。 参道の中央に苔むした200体を数える石仏が立ち並びます。 境内には「21世紀の森」と名付けられた遊歩道が整備されており、自然と一体になれるような造りとなっている。

登山口

開口堂 横に登山口

富貴野・長九郎遊歩道として整備されています

ミツマタ

宝蔵院から片道5kmの道程

緩やかな登りが続く

炭焼き釜が残る山道

昔の生活が偲ばれる

大沢温泉ルートとの分岐まで

現在 大沢ルートは通行禁止

崩壊地帯を抜ける

西伊豆方面の展望

林道出合い、八瀬峠から最後の登りへ

山頂付近はアマギシャクナゲの群落地として有名

ここからは 天城らしい雰囲気に

シャクナゲのトンネル

長九郎山 アマギシャクナゲの伝説

「長九郎は万二郎・万三郎と共に天城の暴れん坊であったが、この三人の天狗が一人の山の美女を取りあって烈しい恋争いをした。そして背比べで決めようということになり、万三郎が背伸びをして一番高い山になり、美女(八丁池)を奪ってしまった。ところが美女は美男の天狗である長九郎を忘れられず、うす桃色のピンクの花(石楠花)を私の代わりに差し上げるから。この花を私だと思ってあなたの所で咲かして下さいと言った。それからは毎年五、六月頃には長九郎の頂上で原生林に囲まれて、山の女王からのプレゼントとして咲き誇っているのである。

山頂には展望台

長九郎山(995.8m)山頂

三等三角点

天城山方面

展望台より伊豆の山々を360°望む大展望

三蓋山から猿山 奥に天城山

猫越岳 方面

大野山 笠蓋山 駿河湾 方面

暗沢山 松崎方面

婆娑羅山 下田方面

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