高根神社(高根山古墳)高根山(135.4m)・静岡県浜松市浜北区尾野




高根神社(高根山古墳)高根山(135.4m)・静岡県浜松市浜北区尾野

静岡県浜松市浜北区尾野にある「高根神社(たかねじんじゃ)」へ

新東名高速道路すぐ南、山々と平野との境に聳える「高根山(標高135.4m)」の中腹に鎮座

また、高根山の頂上付近には直径15メートルの円墳である「高根山古墳」がある。

高根神社 拝殿の造営は古く、室町時代の文亀2年(1502)と伝わる荘厳な社殿が建つ

高根山(たかねさん)

標高 135.4m 登山日 2020年5月30日
山頂には古墳 中腹に高根神社が鎮座
所在地  静岡県浜松市浜北区尾野

難易度      オススメ ★★ 登山口(ナビ検索) 金刀比羅神社
スタート地点(11:26)→高根山(11:41)→ゴール地点(12:13) 所要時間 46分 累積標高 92m / 94m 距離 1.5m

遠州(えんしゅう)地方とは旧令制国の遠江国(とうとおみ)一般的には、大井川から西側の範囲湖西市・浜松市・磐田市・袋井市・森町・掛川市・菊川市・御前崎一部(牧之原市・島田市・川根本町)のことを言います。 遠州灘から浜名湖、南アルプス・深南部まで、バリエーションに富んだ山々が多く魅力に満ちた山域です。

高根神社 参道入口

高根山

高根山は海抜百三十五・四メートルで天竜川西岸の平野の北に端正な姿で臨んでいます。その昔、都より東国へ向かう主要な街道として、浜名湖の北から、この山麓を通り、そして天竜川を渡って往来したと言われています。山頂には六世紀頃の古墳が数多く点在し、更に昭和の大戦末期には本土決戦に備えての塹壕や、陣地構築の跡もあります。中腹には一千年以上も昔から高根神社が祀られています。延喜式に記載された鹿玉群四座の内の多賀神社で其の後。高根山観音と呼ばれたときもありましたが、神仏分離により高根神社となりました。主な祭神は「ウケモチノカミ」で農耕の神として進行され、とくに蚕や家畜の守り神とされてきました。また、江戸時代ごろから根堅詣で(根方参り)がこの地方の人達によって行われ主に、椎ヶ脇神社・薬師如来・子安地蔵尊・金刀比羅神社・高根神社・庚申寺・不動寺など山の根にある社寺に、家内平穏や時には疫病(伝染病)除け雨乞い等信仰とレジャーを兼ねて仲間同士で巡拝しました。特に災難の時には必ず巡拝祈願したと言われています。更に明治以降は戦争に召集された人達の武運長久を祈って、氏神様や地安坊を含めて盛んに参詣されました。遠州山辺の道の会

遠州山辺の道

遠州山辺の道

遠州山辺の道とは、三方原大地東縁から浜北北部丘稜南麓にかけての古い道筋をたどりながら歴史・文化・自然などに親しめる散策ルートです。緑や水などの豊かな自然環境と、岩水寺や秋葉山などへ向かう人々が通った古い道が残り、その沿線では遠州路ならではの名所・旧跡に出会えます。

一の鳥居

昭和3年に建てられた高根神社一の鳥居

蚕養神社

蚕養(蚕影)神社

蚕養神社は高根神社のご祭神三柱のうちの椎産霊神(わくむすびのかみ)をお祀りしてあります。 椎産霊神は「古事記」や「日本書紀」によりますと、豊受大神(伊勢の外宮の祭神)の親で、蚕や桑の他に五穀の産みの神とされています。そのため昔から養蚕農家や関係者から深く崇敬されて、豊産を祈って此の上の拝殿にある玉石と、山にある羊歯を頂いて帰り、次にお参りする時には玉石を倍にしてお返しするのが風習でした。この為、現在でも玉石が拝殿に山となっています。遠州山辺の道の会

高根神社 拝殿

高根神社

高根神社〈多賀神社〉はその後、仏教の興隆と共に行基菩薩が刻まれたと伝えられる聖観世音や、徳川家康の馬を祀る馬頭観世音などを併せて祀り、高根山観音と呼ばれていましたが、明治6年(1873年) 神仏分離令によって、観音様は下山して大宝寺へ移され、高根神社は元の姿に戻りました 更に明治政府の定めは、一村一社のため高根神社は金刀比羅神社へ合祀するように指令がありましたが、当時の尾野村の人達が、高根神社は式内社でもあり、更に除地などで3町歩以上の山林を所有するため、独立社として経営できるなどと申したてた結果、存続が許可され、明治12年に金刀比羅神社と共に高根神社も尾野村の村社として、特別に一村二社が認められました。 【遠州山辺の道】 -やさしさと歴史と緑に逢える道-

室町時代 文亀2年(1502)造営と伝わる

拝殿内には蚕養神社の玉石が積まれている

式内 高根神社

祭神:保食神 祭日:初午の日

岩本神社 祭神 岩本大神(天狗)

蚕養神社 祭神 稚産霊神

高根神社は、一千有余年前から祭られ、始めは多賀神社といわれましたが、その後明治の初めまで観世音と併せ祭り、高根山観音と呼ばれていました。拝殿は足利時代の文亀2年(1502)の造営といわれ総欅造りで茅葺きでしたが昭和の末、銅板にしました。 背後の岩の上のお社は、向かって右が高根神社本殿、左が岩本神社で、高根神社の守護神とされていますが、その名の示すように、古の巨石信仰の名残りと思われます。 蚕養(蚕影)神社は、この下の表参道の脇に祭られており、養蚕の神とされています。 高根神社は、衣食住を授け、また之等の生産の神として、古くから崇敬されています。 なお、巨岩の左右には、大戦末期の塹壕の跡があり、山頂には古墳もあります。

拝殿の背後には巨石(磐座)

高根神社より

心子女神

「心子女神」

縁起  高根山は、古墳や神の宿る巨岩信仰の霊場として、尾野地区をはじめ近隣の市町村に住む人々の心の支えでもあり、高根神社や岩本神社・蚕養神社については、上の説明の通りです。  ここにお祀りしてあります「心子女神」は、心臓・子宮・胃腸等を司る神様で、その霊験は顕著であります。子宝に恵まれない方や、心臓・子宮・胃や腸に何等かの異常のある方は、心よりお祈りすることにより、病気を平癒するとされて居ます。

岩本神社(左)・高根神社 本殿(右)

高根山古墳

高根山(135.4m)の山頂には「高根山古墳」

NHK大河ドラマ 「おんな城主 直虎 第1話」でも登場

高根山B古墳群

直径15m、高さ1.2mの円墳。正式名称は高根山B5号墳。約10基の円墳で構成された高根山B古墳群の内の1基で、群内でも墳丘の規模が大きく、有力古墳として位置づけられている。横穴式石室は古式であることから、古墳時代後期中葉(6世紀中期)の築造と思われる。B5号墳は高根山山頂南斜面に築かれ、南に開口した全長3.5mの石室を有する。遺物は確認されず、その他同群の古墳やA古墳群、C古墳群もそのほとんどが消滅した。

高根山(135.4m)山頂・三等三角点(高根山)

高根神社 拝殿上部より

遠州山辺の道

遠州山辺の道とは、三方原大地東縁から浜北北部丘稜南麓にかけての古い道筋をたどりながら歴史・文化・自然などに親しめる散策ルートです。緑や水などの豊かな自然環境と、岩水寺や秋葉山などへ向かう人々が通った古い道が残り、その沿線では遠州路ならではの名所・旧跡に出会えます。

金刀比羅神社は元々、高根山の麓にある大宝寺境内で金毘羅大権現としてお祀りされていましたが、安永6年(1777)火災で焼失したため、江戸時代に高根山の東隅である現在地に移されたそうです。 境内には貴重な江戸時代の社殿建築が数多く残っています。

金静岡県浜松市浜北区尾野の曹洞宗の寺院「大澤山 大宝寺」高根神社・金刀比羅神社が鎮座する高根山の麓にある。

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