嵩山(170.7m)・太平洋 ⇄ 湖西連峰 県境ウォーク




嵩山(170.7m)・太平洋 ⇄ 湖西連峰 県境ウォーク

道の駅「潮見坂」より

静岡県と愛知県の県境を太平洋から湖西連峰の「仏岩」まで繋ぐウォーキングへ

ついでに、湖西連峰の南端に聳える「嵩山」を登りました。

嵩山(すやま)

標高 170.7m 登山日 2020年7月5日
湖西連峰南端の入口に聳える
所在地 静岡県湖西市新所岡崎梅田入会地

難易度      オススメ  登山口(ナビ検索) 道の駅「塩見坂」
道の駅「塩見坂」(07:51)→仏岩(10:34)→梅田峠(10:44)→嵩山(10:54)→嵩山入口(11:00)→梅田登山口(11:08)→梅田親水公園(11:13)→道の駅「塩見坂」(13:08) 所要時間 4時間58分 累積標高 437m / 437m 距離 22.5m
湖西連峰は浜名湖の西方に位置し,湖西市から三ヶ日町にかけて連なる山々の総称です。湖西市梅田を南端とし,嵩山(170.4m) ),神石山(324m),多米峠(265m),本坂峠(320m),坊ヶ峰(446m)と比較的低い山々が連なり,その尾根は愛知県との県境になっています。また,自然もよく残され,浜名湖県立自然公園の一部に指定されています。 尾根からは,浜名湖や,遠くに富士山や南アルプスも望まれ西に三河平野や三河湾が見え,眺望がよいことから,昔からハイキングコースとして人気があります。また,周辺には,県指定の天然記念物トキワマンサク群生地,摩利支天,不動の滝,大知波廃寺など,見どころも多くあります。
湖西連峰は老年期の山地で,秩父古生層と呼ばれる地層から成っています。大知波などにはマンガン鉱が知られ,三ヶ日町の本坂峠付近やその北部には石灰岩が分布しています。気候も極めて温暖で,その特徴が,生えている植物にもあらわれています。 シイやカシ類を中心とした林やヤブツバキ林が発達し,その林下にはウラジロやコシダが茂っています。山腹や谷間には,ヤマビワ・トキワガキなどの樹木やカギカズラ・ハスノハカズラ・シタキソウなどのつる植物,ナチシダ・ナチクジャクなどのシダ植物が見られます。一方で,マンサク・コブシ・ミヤマシキミ・ヒメシャラ・ウラジロノキなど山地性の樹木も見られます。これはざん古い地層のため,今より気温の低いときに生育していたものが残 ぞん存したものと考えられます。かつては山すそに湿地が点在し,食虫植物などたくさんの湿地性植物が見られたのですが,残念なことに,今ではほとんどの湿地が消失し,これらの植物もほとんど見られなくなってしまいました。 この付近で特筆すべきものに,トキワマンサクの自生がありまみえ くまもとす。この植物は,湖西市のほかに国内では三重県・熊本県にしか分布しない貴重な樹木で, 4 月下旬~ 5 月上旬にかけてクリーム色の花を咲かせます。自生地は県天然記念物に指定されています。このほか,野鳥や昆虫も多く,自然観察の適地といえます。
嵩山は湖西連峰の南東の端に位置する標高170.4mの小高い山 です。眺める位置によってその姿を変えますが,円錐形の女性的な美しい姿が特徴的です。嵩山へはハイキングコース登り口から梅田峠を東に曲がり山頂に至るコースと,湖西工業用水道浄配水場の裏を東に進み,山腹を南から北にまいて梅田峠を経て山頂に至るコースがあります。

遠州(えんしゅう)地方とは旧令制国の遠江国(とうとおみ)一般的には、大井川から西側の範囲湖西市・浜松市・磐田市・袋井市・森町・掛川市・菊川市・御前崎一部(牧之原市・島田市・川根本町)のことを言います。 遠州灘から浜名湖、南アルプス・深南部まで、バリエーションに富んだ山々が多く魅力に満ちた山域です。

道の駅「潮見坂」

静岡県の最西端の浜名湖西岸、

湖西市白須賀にある道の駅「潮見坂(しおみざか)」より

東海道五十三次の白須賀宿のほど近くにある「潮見坂」

ここは京から江戸に向かう旅人が初めて太平洋を望むことのできる場所で、

この大海原を見ると「江戸の町まであと半分」とも言われていたそうです。

道の駅より海岸へ下る

細い道路沿いには所々に釣り人とサファーの車

風が強く波が荒い、辺りには濃い潮霧が立ち込めている

地図上の静岡県と愛知県との県境地点より

ここからは私有地や立ち入り出来ない場所も多いため

県境沿いの舗装路をメインに北上して行きます

海岸には隆起したと見られる地形

ここを越え高台へ

海岸へと続く道を登って行く

車一台分の道路は草木が張り出しており

まるで熱帯の密林の中を歩いているようで暑く、汗が噴き出す

潮と湿気をたっぷり含んだ空気が皮膚にまとわりつく。

高台までくると一面のシソ畑

国道42号 表浜街道

国道1号線

境川

遠くに湖西連峰が近づいてくる

新所原の駅南まで続く小川か用水程度の流れの「境川」

ここが静岡県 愛知県の県境となる

JR東海道線

新所原駅

ようやく湖西連峰まで

船形山 ~ 座談山、神石山へと続く主稜線を望む

多くの釣り人で賑わう「昭和池」

この周辺には多くの池が点在しているが、

そのほとんどが大正から昭和初期にかけ灌漑用のため池として

県の補助事業により築造された人工池なのだそう

標高差約200mを登りトレイルに合流

仏岩

目の前には嵩山、浜松市街方面の展望

手前の大きな工場はDENSO

遠州灘までは霞んで見ることができない

登山道の至るところには「あら環像(阿羅漢)」と呼ばれる

焼き物のオブジェがあり和ませてくれる。

この「あら環像」は地元の子どもたちが、

ゴミゼロを願って530体作成し設置したそうです。

湖西市中継局のある偽ピークを通過し、藪漕ぎして嵩山まで。

嵩山(170.7m)山頂

嵩山(すやま)山頂より

ちなみに近く豊橋市に同じく「嵩山」と呼ばれるの町名があるが

こちらは難読地名として知られおり「すせちょう」と呼ぶのだそう

梅田親水公園へと下る

境川沿いを戻る

白須賀宿

東海道五十三次の32番目

遠江国最西端(静岡県最西端)の宿場町「白須賀宿」

元々は海岸近くにあったが、

宝永4年(1707年)に発生した宝永地震と津波により

大きな被害を受けたため、その後潮見坂の上の高台にある現在地に移された

庚申堂

天和元年(1681年)に立山長老により建てられた。

現在の建物は天保12年(1841年)  に再建されたもの。

ここから、雨に降られ 道の駅「潮見坂」へ

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