養老の滝(ようろうのたき)菊水泉(日本の滝百選)・岐阜県養老郡養老町




養老の滝(ようろうのたき)菊水泉(日本の滝百選)・岐阜県養老郡養老町

養老の滝」は古来、文人墨客にも親しまれてきた名瀑で、

日本の滝百選に選定されています。

滝の水が酒に変わったという「孝子源丞内」で有名な滝で

高さ30m、幅が約4mあります。

霊亀3年(717)、元正女帝は奈良の都から行幸になり、

自ら飲浴され、「老いを養う霊泉」と元号を養老と改められました。

養老山地から湧き出るミネラルを含む水は、世の中をくくり結び、病に効く

菊水泉」と名付けられ、日本の名水百選に指定されています。

養老鉄道養老駅から、公園奥にある養老の滝までは徒歩で約40分ほどの道のり。

滝の上部にある有料駐車場(¥1000-)からは

最短(徒歩五分程)で滝まで行くことができる。

カエデやイチョウが遊歩道を囲むようにして左右に植えられており、

シーズンには多くの人が訪れる紅葉スポットでもある。

滝の由来は、次のような孝子伝説からきています。

『昔、貧しいきこりが、谷深い岩壁から流れ落ちる水を眺め、

「あの水が酒であったらなあ」と老父の喜ぶ顔を思い浮かべたとき、

岩から滑り落ちて気を失っていました。

しばらくして気がつくと、酒の香りがするのであたりを見回すと、

近くの岩の間から、山吹色の水が湧き出ており、

なめてみると酒の味がしました。

これを汲んで帰って老父に飲ませたところ、大変喜び、すっかり若々しくなりました。

このことは、都にも伝えられ、この地を行幸した元正天皇は

「醴泉は、美泉なり。もって老を養うべし。蓋し水の精なればなり。

天下に大赦して、霊亀三年を改め養老元年と成すべし」との詔を出し

元号を「養老」に改元しました

養老の滝孝子物語
今から千二百年ほど昔 養老山ろくに源丞内という貧しいきこりが年老いた父と住んでいました。
ある日 源丞内が山奥に入り、薪をとっていると、どこからともなくお酒のにおいがしてきました。不思議に思い、あたりを見回すと、石の間から山吹色の水が流れ、手ですくってなめてみると本当のお酒でした。
親思いの源丞内が毎日これをひさごに汲んで帰ると、お酒の好きな父は大変よろこびました。
水がお酒になったのは「親孝行のたまもの」とのうわさは、ときの元正天皇にも伝わりました。そして年号を養老と改められ、水がお酒になったところは「養老の滝」と命名され、源丞内はのちの美濃守となりました。

滝百選・名水百選
養老の滝

養老の滝は、「日本の滝百選」並びに環境庁の「名水百選」に選ばれている名瀑、名水です。また、水がお酒になった親孝行の「養老孝子伝説」など故事来歴のある優れた霊水です。
奈良時代、元正天皇は「万病を癒す薬の水」との報告を受けられ、美濃の国多度山の美泉に行幸されました。
史書「続日本紀」に記述されている元正天皇のお言葉があります。
「自分で手や顔を洗ったら、皮膚はつるつると綺麗になり、痛むところも治った。また、この水を飲み、浴した人は、白髪も黒くなり、はげた髪も新しく生え、見えにくくなった目も明るくなった。目出度いことです。この水は、真に老を養う若返りの水です。」
元正天皇は、「醴泉は、美泉なり。以て老を養うべし。蓋し見ずの精なればなり。天下に大赦して、霊亀三年を改め、養老元年と為すべし。」と詔なさって、西暦717年に年号を「養老」と改めました。
名水百選「養老の滝・菊水泉」は、滝から約500m下の養老神社内にあります。今では、滝と泉が上と下に分かれていますが、もともとは滝の瀬として一つの流れでした。
養老山から流れ出る水は、石灰岩層を浸透してきたもので、炭酸分やミネラルを含み爽やかで甘美な水です。元正天皇がお言葉された「長寿、若返り、健康」の霊水でもあります。

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