檜峯神社・山梨県笛吹市御坂町
山梨県笛吹市御坂町上黒駒に鎮座する檜峯神社(ひみねじんじゃ)
昭和10年、県文化財委員中村幸雄氏により、
「ブッポウソウ」と啼くコノハズクが確認された地として有名です。
薬王水と祠
国道137号線から桃畑を過ぎ、神座山林道へと入る
およそ3kmほど進むと檜峯神社へとたどり着く。
「檜峯」の名のとおり、辺りをヒノキ林に囲まれ標高1,090mと山間部に位置する。
社務所
檜峯神社の扁額
檜峯神社 拝殿
檜峯神社(ひみねじんじゃ)(1090m)
釈迦ヶ岳の頂上に山宮があり、その麓の山中に檜峯神社本殿、拝殿、社務所があります。祭神は少名彦命です。江戸時代には神座山薬王権現と称していましたが、明治の初めに檜峯神社となりました。「ブッポウソウ」と鳴く鳥がコノハズクであることが初めて確認された地です。 笛吹市役所H.P
境内西側 境内社
トレッキングコースの出発地点としても有名です。
山梨百名山の大栃山や釈迦ヶ岳がここから楽しむことができます。
大栃山は初級者向けのコース
釈迦ヶ岳は、黒打の頭経由で上る健脚向けコースになります。
後者は富士山を望むポイントあり。
檜峰神社とコノハズク
檜峰神社とコノハズク
檜峰神社は雄略天皇御即位12年に国幣を賜り、正親町天皇の天正17年(1589年)に建立されたものと伝えられ、御祭神は大己貴命・少彦名命・高皇産霊尊・神皇産霊尊の四柱をまつり、御坂町上黒駒十郎橋から約4kmをへだてた神座山中にある。ここは幽すい神秘な環境であって、その境内林は樹齢200年と推定される老檜を主体として更にトチ・ケヤキ・ミズナラ等の古木をまじえ、うっそうと茂っている、その面積は3haにわたり周囲はツガ・アカマツ等の点在する広葉樹林につらなっているので、いろいろの野鳥、特にコノハズクの生息地として好適条件が具備されている、年々初夏の候には数羽のコノハズクが渡来し、毎日夕方になると「ブッポウソウ、ブッポウソウ」と幽玄神秘な声でなきかわす有様は、古くから仏法僧の名所として知られている。
また昔から「ブッポウソウ」となくのは仏法僧科の仏法僧と誤認されていたコノハズクが本県文化財委員、中村幸雄氏によってたしかめられ、平安朝初期以来千有余年にわたる謎の鳥の正体がこの地で実証され、学界に認められた記念すべき栃である。山梨県教育委員会 笛吹市教育委員会 檜峰神社 (案内板より)
八重マメザクラについて
勤皇志士として活躍した 武藤外記・藤太と小沢一仙
釈迦ヶ岳(1641m)
山梨百名山の一座「釈迦ヶ岳」の山頂は
桧峰神社の奥ノ院で、4月8日(お釈迦さんの誕生日)に登拝する人が多い
本来は嵯峨(山の険しく、そばだっている様)ヶ岳が転語したものと思われる。
『甲斐名勝誌』