櫛形山(2052m) 源氏山(1827m)・池の茶屋峠より




櫛形山(2052m) 源氏山(1827m)・池の茶屋峠より

山梨百名山の櫛形山と源氏山を池の茶屋峠より

奥仙重(おくせんじゅう) 

標高 2052.19m 登山日 2022年7月23日
櫛形山三角点峰 三等三角点(奥仙重)
所在地 山梨県南巨摩郡富士川町平林

櫛形山(くしがたやま) 

標高 2050m 登山日 2022年7月23日
日本二百名山  山梨百名山
所在地  山梨県南巨摩郡富士川町平林

裸山(はだかやま) 

標高 2003.01m 登山日 2022年7月23日
三等三角点(池砂)
所在地 山梨県南アルプス市芦安安通

源氏山(げんじやま)

標高 1827m 登山日 2022年7月23日
山梨百名山
所在地  山梨県南巨摩郡富士川町十谷

難易度 ★    オススメ ★★ 登山口(ナビ検索) 池ノ茶屋峠
池ノ茶屋林道起点(06:50)→林道丸山支線分岐(07:03)→池ノ茶屋登山口(07:22)→南アルプス展望台(07:35)→櫛形山(07:45)→櫛形山(07:54)→裸山(08:21)→裸山のコル(08:32)→もみじ沢(08:42)→休憩所(09:10)→北岳展望デッキ(09:12)→林道丸山支線分岐(09:36)→池ノ茶屋林道起点(09:50)→林道 足馴峠線起点(10:09)→源氏山登山口(10:13)→大峠山分岐(10:27)→十谷/出頂ノ茶屋跡分岐(10:35)→源氏山(10:52)→十谷/出頂ノ茶屋跡分岐(11:02)→大峠山分岐(11:13)→源氏山登山口(11:23)→林道 足馴峠線起点(11:43)→池ノ茶屋林道起点(11:48) 所要時間 4時間57分 累積標高 1269m / 1264m 距離 17.9km
■櫛形山(くしがたやま)は、山梨県の赤石山脈の「前衛峰」にあたる山。標高2,052m。日本二百名山のひとつに選定されている。山域の大部分が山梨県県有林。
甲府盆地の西南側、富士川の西側に位置する。南北に長く丸い頂稜部をもつ山容は和櫛の形に似ており、山名もそれに由来するものと考えられる。富士川から2,000mの頂上まで伸びあがる山容は大きく、甲府盆地からは容易にその姿が望まれる。
植生は中腹までの天然林にクリ、イヌブナ、カエデ、ツガ、クロベ、カツラなど多様な樹種が、稜線ではコメツガ、シラビソ、カラマツなどが見られる。
頂稜には、北から唐松岳(1,856.4m)、裸山(2,002.8m)、奥仙重(2,051.7m)などの峰が3-4kmにもわたって連なっており、比較的平坦な地形が広がっている。国土地理院の地形図で確認できる最高点は頂稜の南端に近い奥仙重だが、その北500mほどにあるピーク(地形図では2,050m以上2,060m未満)が一般に最高点とされており、そこに櫛形山の最高点を示す標柱(2053.5mと記されている)が立っている。また、池ノ茶屋林道終点にある登山案内図には、櫛形山山頂の標高が2053mと記されている。
裸山の北にはアヤメ平という湿地があり、櫛形山はこのアヤメ平を中心に群生するアヤメの山として知られてきた。しかし、近年ではシカの食害のため、アヤメの数はかつてに比べて減ったといわれる。なお、シカの食害だけでなく、それ以外の要因も重なっているとする説もある。
■旧鰍沢町の最高峰。名前の由来は
「甲府市小瀬町の仁勝寺に、重要文化財の聖徳太子立像がある。太子像の由来を伝える縁起に、山名の起こりが書かれている。『新羅三郎義光公が奥州の安倍頼時征伐の際、この太子像に戦勝を祈った。これが通じて奥州攻めに成功、甲斐、出羽の両国を拝領した義光公は、太子像とともに甲斐に入国、十谷の里に居を構え、太子像を安置した。以来、ここを源氏嶽という。』義光は甲斐源氏の祖。須玉町の若神子に住んだといわれる。『甲斐国志』も、十谷説は根拠がないとしながらも源氏山のおこりとしている。」(山梨百名山 1998山梨日日新聞社)106pより。
鰍沢の小室~出町峠~源氏山~足馴峠~湯島の峠ルートは、その北の櫛形山池の茶屋ルート、南の十谷峠~茂倉ルートと並んで、昭和初期までよくつかわれていた、とある。

山梨百名山(やまなしひゃくめいざん)は、1997年、山梨県によって選定された県内の名山100選である。一般公募と市町村推薦であがった候補の中から、選考委員会によって、県民に親しまれている・全国的な知名度がある・歴史や民俗との関わりあるなどの基準で選ばれたとされる。

池の茶屋峠より

距離も長く、すれ違いが難しい丸山林道を通り「池の茶屋峠」より

見えなくなってしまう前に先に展望の良い櫛形山から、

池の茶屋林道より白根三山

約2.5km歩き 櫛形山 池の茶屋登山口へ、

林道終点には駐車場やトイレ付きの休憩舎があります。

ここからは数百メートルで山頂、ハイキング気分で登れる最短ルートとなります。

さすが人気の山、30台程スペースがある駐車場はこの時間で既に満車状態。

トイレ付きの休憩舎の裏から櫛形山へ最短で登ることが出来る「池の茶屋登山道」、

それとは別に、こちらのゲートからは「北岳展望デッキ」方面へ整備された林道が続く

「櫛形山トレッキングコース」となっています。

両コースは裸山の先で合流しているので、周回する登山者も多いようです。

桜峠

池の茶屋登山道からひと登りすると桜峠からは正面に富士山、

ここからゲートを開け、お花畑の中を登って行きます。

お花畑を登りきった所には

南アルプスエリア展望ポイントがあります。

白峰南嶺越しに悪沢岳 赤石岳 聖岳

南嶺 笹山〜広河内岳 農鳥岳 間ノ岳 北岳

富士山と天子山地 こちら側は既に雲

歩きやすく森が綺麗

展望やお花畑もあって良い山です

奥仙重(2052.19m)

奥仙重(2052.19m) 櫛形山の三角点峰、

櫛形山の頂稜は、北から唐松岳(1,856.4m)・裸山(2,002.8m)・奥仙重(2,051.7m)

などの峰が3〜4kmにもわたって連なっている。

地形図上の最高点は奥仙重だが、

その北500mほどにあるピークが一般に最高点とされている。

三等三角点(奥仙重)

櫛形山(2050m)山頂

三角点峰から少し進んだ先に櫛形山(2050m)の山頂

木々の間から富士山を望むことが出来ます。

バラボタン平(2004m)

広々とした窪地 バラボタン平(2004m)

苔が芝生ように一面に広がっています

カラマツとサルオガゼ

やまなしの森林100選 「櫛形山の原生林」の看板の近くには

樹齢300年といわれる「カラマツの古木」があります。

カラマツの古木

この先、アヤメ平の先に唐松岳まで続きますが、

今回は裸山から「櫛形山トレッキングコース」へ合流して戻りました。

ここ裸山直下にもお花畑があります。

裸山(2003.01m) 三等三角点(池砂)

白根三山の横にアサヨ峰と甲斐駒ヶ岳

シダとカラマツの森

裸山からは「櫛形山トレッキングコース」へ合流して

一旦 モミジ沢(1723m)まで下り、さらに約200m登り返します。

北岳展望台(1907m)

ほどなくして、道が平坦になると北岳展望デッキのある東屋が見えてきます。

南方面に木々が伐採されていて北岳・鳳凰三山の展望があります。

北岳展望デッキパノラマ

北岳上部は雲が出てきて隠れてしまいました

アサヨ峰の隣の甲斐駒ヶ岳も雲の中。

中央には夜叉神峠から続く鳳凰三山とその横に千頭星山、

普段は櫛形山に隠れてしまい、なかなか見れない角度です。

池の茶屋峠

再び池の茶屋峠へ戻り源氏山へ

丸山林道の通行止め区間から少し歩くと、

林道 足馴峠線への分岐には「源氏山登山道入り口」の大きな看板があります。

2km程歩くと源氏山の登山口へ

展望の無い源氏山ですが、

林道や登山口からは白峰南嶺方面が望めます。

整備された登山道をひと登りし、

大峠山との分岐から源氏山への鞍部へ向けて一旦下る

この日は残念でしたが、鞍部へと向かう登山道からは

富士山を背景とした源氏山を見ることができます。

源氏山(1827m)

最後、急登を登り返すと広葉樹の自然林が広がる展望のない山頂に至る。

山名の由来は甲斐源氏の祖先、源義光が砦を築いたという言い伝えによるそうです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加