中ノ尾根山(2296m) ヒコウキ平(2155m)・白倉林道より




中ノ尾根山(2296m) ヒコウキ平(2155m)・白倉林道より

軌道繋ぎと水窪100山 未踏の「ヒコウキ平」へ

初めて白倉林道より、南アルプス深南部の「中ノ尾根山」に登って来ました。

下山は楽をしようと思い自転車押しながらスタートしましたが、

6月初頭の豪雨で林道は壊滅状態、中ノ尾根山の登山口に辿り着くまでに

新たな土砂崩れや路面の崩壊などが20ヶ所以上はありました。

そのため、自転車を早々に諦め徒歩で向かうことに。

片道15km・標高差900mもあるので、林道歩きですが登山口に立つまでも大変です。

修復間近の白倉林道でしたが、 まだまだ時間が掛かりそうです。

とにかく梅雨の晴れ間に貸し切りの深南部を満喫してきました。

ヒコウキ平

標高 2251m 登山日 2023年6月17日
その昔、飛行機が墜落した所 水窪百山の一座  
所在地 静岡県榛原郡川根本町犬間

中ノ尾根山(なかのおねやま)

標高 2296.94m 登山日 2023年6月17日
浜松市最高峰 二等三角点(中ノ尾根山)
所在地 静岡県榛原郡川根本町犬間

難易度 ★★★   オススメ ★★★ 登山口(ナビ検索) 崩落地前ゲート
兵越峠(06:54)→水梨山(07:11)→朝日山(三角点)(08:27)→朝日山(最高点)(08:35)→平森山(09:26)→白倉山(10:00)→笠松山(10:39)→三又山(11:28)→西俣沢の頭(11:37)→中ノ尾根山(12:04)→ドーム(12:28)→西俣沢の頭(12:29)→三又山(12:35)→笠松山(13:16)→白倉山(13:51)→平森山(14:24)→朝日山(三角点)(15:09)→水梨山(16:11)→兵越峠G→(16:25) 所要時間 9時間29分 累積標高 1966m / 1950m 距離 22.5m
■南アルプス深南部には奥深い山がたくさんある。地形図を見ても道の記号もない。中でも中ノ尾根山は深南部のほぼ真ん中に位置する山で、遠くから見ると大きなたおやかな山容をしている。標高は2296m、二等三角点の山である。さて、この中ノ尾根山へ登るには、自動車を使って1泊2日の日程が必要だ。まずは道路地図を見て浜松市天竜区水窪町(みさくぼちょう)を目指す。水窪からは水窪川沿いの曲がりくねった舗装道路を登り、有元集落からは白倉川に沿って、白倉権現のゲートまで入る。

車はここまでで、さらに林道を歩いて約2時間遡ると、白倉川橋となり、ここから西俣沢に沿っての登高が始まる。水量の少ない沢を中ノ尾根山の北側の鞍部を目がけてつめる。砂礫状になっている部分もあるので、補助ザイルを携行したい。鞍部から山頂までは30分かからない距離だ。

■中ノ尾根山(なかのおねやま)は、静岡県浜松市天竜区と川根本町の境に位置する標高2296.4mの山であり、浜松市の最高峰である。いわゆる南アルプスの深南部に位置する。白倉権現駐車場より9キロの林道歩きで登山口にたどり着く。この山域の山としては登山道は明瞭であるが、山頂付近は笹薮に覆われている。また白倉権現駐車場までの林道も落石が多く、運転には注意を要する。山頂には展望はないが、多くの山頂標識が設置されている。また、広大な山頂のため道迷いに注意が必要。ここを起点に三又山方面、合地山方面に向かうこともできる。

「静岡の百山」は、東部から西部、北部まで静岡県内の山が幅広く選ばれています。 叉、海岸近くの低山から南アルプスの3000mを越える山までバラエティーに富んでいます。 本自体は山名の由来、歴史など生活に密着した山の説明が中心で、登山のガイドブックではありません。 山の知識を深め、より楽しむための本です。

遠州(えんしゅう)地方とは旧令制国の遠江国(とうとおみ)一般的には、大井川から西側の範囲湖西市・浜松市・磐田市・袋井市・森町・掛川市・菊川市・御前崎一部(牧之原市・島田市・川根本町)のことを言います。 遠州灘から浜名湖、南アルプス・深南部まで、バリエーションに富んだ山々が多く魅力に満ちた山域です。

崩落箇所

「崩落箇所」 今年8月には開通予定とのことです。

高森山線

高森山線との合流地点

オフロード車なら、この林道 高森山線崩落を使い

崩落地点を避けてゲートまで行ける(はずでした)

合流地点から少し先に最初の押出し

数ヶ所は自転車を担いで進みましたが、 余りにも多いので諦めて徒歩で向かいます。

林道 白倉線

白倉権現ゲート

ここまで数ヶ所土砂崩れがありました。

どれも小規模の押し出しなので、比較的早く修復して頂けるかもしれません。

ゲート前のお地蔵様

造林小屋

奥に目指す中ノ尾根山

長雨で水量が増した水窪川

黒沢橋

黒沢橋からは、黒沢山への登山口(クラシックルート)となっています。

橋の前には登山口を示す古い木標が建っていました。

現在、この先の林道も崩壊したため、使われる事も無くなった橋も老朽化が進み、

ここを使う登山者もほぼいなくなりました。

朝日山登山口

黒沢橋から直ぐの所に朝日山の登山口と休憩小屋があります。

休憩小屋

この区間、大小 様々な土砂の押し出しがあります。

見事な法面工事箇所

平森山登山口

西俣沢と東俣沢が合流した地点から少し進むと「平森山」の登山口

西俣沢

白倉橋を渡り西俣沢の右岸から左岸へ

さらに100mほど林道を登ります。

中ノ尾根山登山口

ようやく中ノ尾根山登山口へ、

スタート地点より15km・約900m、ここに来るだけでクタクタです。

登山道

登山口からはとても歩きやすい登山道。

鹿待場

カブト岩

1900mぐらいから笹が出てきます。

行きは突っ込み埋もれましたが、ガレ場の縁にはしっかりと道が付いていました。

「カブト岩」と呼ばれる大きな岩を左にトラバースします。

ガレ場より黒沢山(2123.4m)

笹をかき分けて登り稜線へ

初めて見る南側からの中ノ尾根山

合地山(2104.88m)

とりあえずヒコウキ平を目指します

目の前には深南部の秘峰 合地山(がっちさん)

奥に左から信濃又(2332.1m)~大根沢山(2239.6m)~大無間山(2329.6m)~

風イラズ(1990.5m) 見切れて朝日岳(1827m)

ヒコウキ平(2155m)

この「ヒコウキ平」で水窪100山も99座目となりました。

林道歩きで疲れてしまい、強烈な笹が生い茂る「黒山」までの軌道繋ぎは断念

再び分岐まで戻り中ノ尾根山へ

笹は胸〜腰 比較的歩きやすい

不動岳(2172m)~丸盆岳(2066m)~黒法師岳(2068.1m)~

バラ谷の頭(2010m)~房小山(1868.7m)

中ノ尾根山(2296.94m)

中ノ尾根山、3度目の登頂となります。

二等三角点(中ノ尾根山)

富士見平

見納めの中ノ尾根山、下山に転じます

白倉尾根と奥に中央アルプス

ガレ場より 観音山(1418.4m)〜熊伏山(1653.7m)

黒沢山(2123.4m)とシャウヅ山(1835.6m)

奥には常光寺山(1438.9m)や竜頭山(1352.1m)も見えます

林道に復帰 のんびり戻ります。

 

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