甲府名山10座周回
「甲府名山」が市街近くの10座を残すだけとなったので、
緑ヶ丘スポーツ公園を起点に周回してきました。
甲府名山とは、こうふ開府500年事業の一環として、
平成31年(2019年)3月に山梨県甲府市が定めた25の山の総称です。
25とは、武田信玄公と二十四将にちなんだ数で、
公募によって投票された結果を元に、「甲府名山」選定委員会で審議し、
以下の基準により25山が選定されました。
選定基準
「信仰の対象となっている山」・「武田氏関係の山城、狼煙台またはそれに類する伝承のある山」・「山頂あるいは山麓に古墳が存在する山」・「水源の山」・「眺望の良い山」
愛宕山(あたごやま)
標高 423m | 登山日 2024年7月6日 |
甲府名山・愛宕山こどもの国 | |
所在地 山梨県甲府市愛宕町 |
夢見山(ゆめみやま)
標高 439m | 登山日 2024年7月6日 |
甲府名山・愛宕山こどもの国 | |
所在地 山梨県甲府市古府中町 |
大笠山(おおかさやま)
標高 548m | 登山日 2024年7月6日 |
甲府名山・愛宕山こどもの国 | |
所在地 山梨県甲府市古府中町 |
興因寺山(こういんじやま)
標高 854.63m | 登山日 2024年7月6日 |
三等三角点(相川)・甲府名山 | |
所在地 山梨県甲府市塚原町 |
淡雪山(あわゆきやま)
標高 792m | 登山日 2024年7月6日 |
奥秩父主脈上の山・甲府名山 | |
所在地 山梨県甲府市塚原町 |
小松山(こまつやま)
標高 510m | 登山日 2024年7月6日 |
甲府名山 | |
所在地 山梨県甲府市上帯那町 |
片山(かたやま)大宮山
標高 665.4m | 登山日 2024年7月6日 |
三等三角点(大宮)・山梨百名山 | |
所在地 山梨県甲府市羽黒町 |
天狗山(てんぐやま)
標高 493m | 登山日 2024年7月6日 |
甲府名山・おてんぐさん古墳・荒木大神宮 | |
所在地 山梨県甲府市羽黒町 |
八王子山(はちおうじやま)白山
標高 640m | 登山日 2024年7月6日 |
甲府名山・白山八王子神社 | |
所在地 山梨県甲府市湯村 |
法泉寺山(ほうぜんじやま)
標高 539m | 登山日 2024年7月6日 |
烽火台跡 | |
所在地 山梨県甲府市湯村 |
湯村山(ゆむらやま)
標高 446m | 登山日 2024年7月6日 |
甲府名山・湯村山城跡 | |
所在地 山梨山梨県甲府市湯村 |
難易度 ★★★ オススメ ★★ | 登山口(ナビ検索)緑ヶ丘運動公園 |
スタート地点(2:55)→喜久乃湯温泉(3:09)→愛宕山こどもの国 管理研修棟(3:30)→愛宕山(3:35)→愛宕山こどもの国 管理研修棟(3:43)→夢見山(3:49)→大笠山(4:10)→武田神社(4:47)→竜華池登山口(4:57)→北山園地(5:23)→興因寺山(5:58)→淡雪山(6:12)→淡雪山の露岩(6:24)→金子峠(6:27)→金子峠口(6:40)→中峠口(6:51)→小松山園地分岐(7:04)→小松山(7:08)→小松山園地分岐(7:14)→武田の杜入口(7:23)→和田峠登山口(7:34)→千代田湖駐車場(7:40)→八王子神社北西分岐点(7:48)→武田の杜と森林セラピーロード(7:59)→片山(8:05)→天狗山(9:00)→天狗山分岐(9:08)→八王子神社北西分岐点(9:13)→岩場の展望台(9:18)→白山(9:24)→東屋(9:30)→法泉寺山(9:48)→湯村山(10:02)→緑が丘運動公園体育館駐車場(10:15)→ゴール地点(10:18) 所要時間 7時間23分 累積標高 1562m / 1560m 距離 26.3km | |
■甲府名山(こうふめいざん)は、山梨県甲府市域内にあり、こうふ開府500年事業の一環として、平成31年(2019年)3月に山梨県甲府市が定めた25の山。25とは、武田信玄公と二十四将にちなんだ数である。公募によって投票された結果を元に、「甲府名山」選定委員会で審議し、以下の基準により25山が選定された。
選定基準 「信仰の対象となっている山」・「武田氏関係の山城、狼煙台またはそれに類する伝承のある山」・「山頂あるいは山麓に古墳が存在する山」・「水源の山」・「眺望の良い山」 |
「緑ヶ丘スポーツ公園」駐車場より、まだ涼しい早朝にスタート
甲府駅前の通りを歩き「愛宕山こどもの国」を目指します。
山梨県立愛宕山こどもの国は、標高428mの緑豊かな愛宕山一帯に広がる約42万平方メートルの広大な自然の中にあります。
自由広場には斜面に地形の特徴をいかした様々な遊具が設置されており、子ども達の遊びへの挑戦の場として人気を集めています。頂上にはライオンの池があり、夏には水遊びもできます。変形自転車広場では、普段ではなかなか乗ることができない変わった形の自転車があり、無料でご利用いただけます。また、隣接してキャンプ場や県立科学館もあり、幼児から大人まで楽しむことができます。
このほかに、150人が宿泊できる山梨県立愛宕山少年自然の家があります。
住所 〒400-0023 山梨県甲府市愛宕町358-1
電話番号 055-253-5933(愛宕山こどもの国・少年自然の家)
休業日 無休
料金 無料
駐車場 通車200台 9:00〜17:00(7、8月は9:00〜18:00)
ホームページ https://atagoyama.yya.or.jp/
愛宕山(423m)
一座目の愛宕山、「山梨県立愛宕山こどもの国」の敷地内にあります。
その最南にある県立科学館、円形広場の遊具付近が愛宕山の山頂です。
甲府名山の山標は駐車場の脇にありました。
夢見山(439m)
2座目の夢見山には信玄生誕時の伝説が残っています。
愛宕山少年自然の家の展望台より「甲府市街の夜景」
大笠山(548m)
愛宕山の背後、一際高いピークが大笠山です。
ここまで「愛宕山こどもの国」の遊歩道が整備されています。
円光院
愛宕山スカイラインを下り円光院へ
信玄公正室の菩提寺、大変大きな寺院です。
武田信玄公の墓所(火葬塚)
円光院から歩いて数分、住宅地の一角にあります。
武田信玄の墓所は各地にありますが、ここもその一つです。
ここで信玄公の遺体を火葬したと伝わることから、「火葬塚」と呼ばれています。
山梨県護国神社
武田神社
躑躅ヶ崎館の跡地(武田氏館跡)に建てられた神社、武田信玄を祭神として祀ります。
躑躅ヶ崎館の跡地(武田氏居館跡)
武田氏三代(信虎・信玄・勝頼)の居館跡。
躑躅ヶ崎の西方にあるところから後世この別称で呼ばれました。
相川の扇状地上に位置し、背後には詰城である要害山城を配置した構造になっています。
居館跡より 愛宕山〜大笠山・富士山
武田氏館跡から相川を渡り次の尾根へ
林道から波線ルートで登ります。
途中、武田の杜(遊歩道)と合流
この後、巡視路(防火帯)を通り山頂へ。
興因寺山(854.63m) 三等三角点(相川)
4座目の興因寺山(こういんじやま)は鉄塔のある頂、展望はありません。
淡雪山(792m)
続いてすぐ近くに5座目の淡雪山
ここは尾根上の最高点で、この先にある露岩を「淡雪山」と呼ぶそうです。
富士山・愛宕山〜大笠山
金子峠へ向けて下って行くと、徐々に花崗岩の露頭した尾根に変わります。
背後に南アルプス 鳳凰三山〜甲斐駒ヶ岳
富士山と甲府市街
金子峠(679m)
宗教施設の建物の横を通り、金子峠(679m)まで下る。
金子峠からは「武田の杜 遊歩道」に合流。
途中の分岐「中峠」、ここから小松山方面へ向かいます。
やまなし森林100選 「小松山のアカマツ林」
小松山(510m)
6座目の小松山(510m)
この後、武田の杜 遊歩道を使い、山梨県道104号「天神平甲府線」へ
和田峠〜千代田湖を目指して、しばらくは県道を歩きます。
千代田湖(ちょだこ)
和田峠を越えて千代田湖へ。
標高550mにある農業用人造湖、ヘラブナやバス釣りの人で賑わっています。
山梨県立県立森林公園(武田の杜・健康の森)
片山(大宮山) 665.40m 三等三角点(大宮)
7座目の片山は森林公園内のピークにあります。
周辺には遊歩道やキャンプ場、森林学習展示館等があります。
森林公園内には沢山の遊歩道が整備されています。
この道を通って次の天狗山への登山口まで下ります。
天狗山(493m)
8座目の天狗山には「おてんぐさん古墳(天狗山古墳」とお社、
これらは麓にある羽黒大宮神社の御神体として祀られています。
おてんぐさん古墳(天狗山古墳)
天狗山の山頂にある積石塚の円墳(直径約30m・高さ約6m)です。
墳丘上や周辺には神社や祠、石碑や石柱が祀られています。
天狗山から再び千代田湖方面まで登り返し、再び花崗岩の露頭した尾根へ。
この辺りはミニ昇仙峡のような雰囲気です。
御坂山地越しの富士山
甲府盆地
南アルプス方面
八王子山(白山) 640m
9座目の八王子山も信仰の山で、山頂には白山八王子神社が祀られています。
この辺りは花崗岩と風化した白砂の山肌から、地元では白山の別称で呼ばれています。
白山八王子神社
御祭神は天照大神と素戔嗚尊の誓約の際に生まれた五男三女神。
稲作が主産業であった土地の村民と崇拝者によって祀られた神社、と案内板にあります。
白山八王子神社の由来
この辺りは特に人気のルートらしく、すれ違う登山者も増えてきました。
櫛形山と鳳凰三山の間から白峰南嶺
法泉寺山(539m)
本日、ここだけ甲府名山以外のピーク、巻道もあります。
湯村山烽火台
湯村山山頂には、大永3年(1523)に武田信虎が築いた山城がありました。
狼煙を伝達手段として活用した武田軍、
湯村山を始め主要幹線沿いにこうした烽火台を整備したといわれています。
武田信玄公生誕500年を迎えた契機に整備されたものだそうです。
湯村山と烽火 案内板
湯村山金毘羅宮
山頂の手前には湯村山城の守護神とされていた湯村山金毘羅宮が祀られています。
湯村山金毘羅宮 解説
湯村山(446m)
10座目の湯村山で甲府名山を完登 緑ヶ丘スポーツ公園まで下り終了です。