三河国分寺跡(みかわこくぶんにじあと)・愛知県豊川市八幡町忍地




三河国分寺跡(みかわこくぶんにじあと)・愛知県豊川市八幡町忍地

三河国分尼寺跡 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/三河国分尼寺跡

愛知県豊川市八幡町、三河国分尼寺史跡公園

奈良時代に建立された三河国分尼寺の史跡。

朱塗りの中門と回廊の一部が復元されているほか、資料館も併設されています。

寺域は約150メートル四方で、現在発見されている国分尼寺の中では最大のものです。

中門

金堂の南方に位置し、左右には回廊が取り付く。
基壇は瓦積基壇と見られ、東西13.1メートル(44尺)・南北10.4メートル(35尺)を測る。
基壇上建物は礎石建物の八脚門で、棟を東西方向とする3間×2間であり、
東西(桁行)10.1メートル(34尺)・南北(梁行)6.5メートル(22尺)を測る。
現在は同位置に実物大で推定復元されている。

回廊
講堂・中門を結ぶ屋根付きの廊下。
講堂左右から出て中門左右に取り付く。基壇幅は8.3メートル(28尺)。
基壇上建物は礎石建物で、梁間2間(10尺等間)の複廊であり、桁行は12尺。
現在は基壇が復元されているほか、中門左右の3間ずつが実物大で推定復元されている。

金堂

本尊を祀る建物。
基壇は乱石積基壇で、東西34.5メートル(116尺)・南北22.0メートル(74尺)を測る。
周囲に犬走り面を設け、北面では塼積の階段が認められる。
基壇上建物は礎石建物で、棟を東西方向とする7間×4間であり、
東西(桁行)26.1メートル(88尺)・南北(梁行)13.7メートル(46尺)を測る。
礎石8個を遺存していたほか、中央部で須弥壇が認められている。
現在は同位置で基壇が復元されている。

講堂

経典の講義・教説などを行う建物。
金堂の北方に位置し、左右には回廊が取り付く。
基壇は化粧が不明であるが、東西29.7メートル(100尺)・南北13.1メートル(44尺)を測る。
基壇上建物は礎石建物で、棟を東西方向とする9間×4間であり、
東西(桁行)26.7メートル(90尺)・南北(梁行)9.5メートル(32尺)を測る。
現在は同位置で基壇が復元されている。

経蔵

経典を収めた建物。
回廊内側、金堂・講堂の間の東寄りに位置する(鐘楼とは中心線に対して左右対称)。
基壇は東西9.5メートル(32尺)・南北7.1メートル(24尺)を測る。
基壇上建物は礎石建物で、棟を南北方向とする3間×2間であり、
南北(桁行)8.0メートル(27尺)・東西(梁行)5.3メートル(18尺)を測る。
鐘楼に対して一回り小さい様相になる。
現在は同位置で基壇が復元されている。

鐘楼

梵鐘を吊した建物。
回廊内側、金堂・講堂の間の西寄りに位置する(経蔵とは中心線に対して左右対称)。
基壇は東西11.9メートル(40尺)・南北8.9メートル(30尺)を測る。
基壇上建物は礎石建物で、棟を南北方向とする3間×2間であり、
南北(桁行)8.9メートル(30尺)・東西(梁行)5.9メートル(20尺)を測る。
現在は同位置で基壇が復元されている。

北方建物

尼房の北方に位置する。
建物は掘立柱建物の総柱建物で、棟を東西方向とする3間×2間であり、
東西(桁行)4.5メートル(15尺)・南北(梁行)4.2メートル(14尺)を測る。
倉庫等としての使用と推定される。
現在は同位置で遺構標示がなされている。

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