池口岳(2392m) 鶏冠山(2201m)・池口林道口〜シャクナゲ沢ルート周回




池口岳(2392m) 鶏冠山(2201m)・池口林道口〜シャクナゲ沢ルート周回

池口林道口より日本二百名山の池口岳と鶏冠山

下山は犬切尾根からシャクナゲ沢ルートと周回してきました。

池口山は北峰(標高2392m)と南峰(標高2376.05m)の双耳峰で、

北峰は長野県飯田市、南峰は静岡県川根本町に位置しています。

鶏冠山は池口岳と同じく双耳峰の静岡の百山の一座で

南峰は名の由来でもある険しい鶏冠岩があります。

黒薙(くろなぎ)

標高 1838-03m 登山日 2021年6月5日
三等三角点(黒薙)
所在地 長野県飯田市南信濃和田

利検沢ノ頭(りけんさわのかしら)

標高 1902m 登山日 2021年6月5日
池口岳手前のピーク
所在地 長野県飯田市南信濃和田

池口岳(いけぐちだけ)

標高 北峰(2392m)・南峰(2376.05m) 登山日 2021年6月5日
双耳山の二百名山
所在地 長野県飯田市南信濃和田

鶏冠山(とさかやま)

標高 北峰(2204m)・南峰(2248m) 登山日 2021年6月5日
南アルプス深南部 双耳山の静岡百山
所在地 長野県飯田市南信濃和田

難易度 ★★★   オススメ ★★★ 登山口(ナビ検索) 池口岳登山口避難小屋
池口岳登山口(06:12)→黒薙の頭(07:43)→利検沢の頭(08:07)→ザラ薙ノ頭(08:23)→ザラ薙平(08:29)→ジャンクション(09:29)→池口岳(09:46)→鶏冠山分岐(10:14)→池口岳南峰(10:17)→笹平(10:54)→鶏冠山北峰(11:14)→鶏冠山(南峰)(11:41)→鶏冠山北峰(12:16)→シャクナゲ沢ルート分岐(13:57)→シャクナゲ沢登山口(15:04)→池口岳登山口(16:22) 所要時間 10時間12分 累積標高 2423m / 2428m 距離 21.0m
■南アルプスの光岳以南の山域を深南部と呼び、池口岳はその2000m級の連山の中の一峰。南アルプスの深南部に天を突くようにそびえる秀峰。光岳の南西方向にあり、長野県南信濃村の遠山郷からは三角錐の山容が天を突くかのように見える。池口岳とは、南信濃村の池口集落での呼び名であり、静岡県の本川根町側では山容が双耳峰に見えるところから十釈迦と呼んでいる。
■池口岳(いけぐちだけ)は、長野県と静岡県にまたがる赤石山脈南部にある山である。標高2,392m。日本二百名山のひとつ。北峰(2392m)と南峰(2375,8m)からなる双耳峰で、その山容は木曽山脈などから望むとまるで鬼のようでありよく目立つ。北峰には御料局の三角点が、南峰には三等三角点(基準名:十釈迦)がある。

「静岡の百山」は、東部から西部、北部まで静岡県内の山が幅広く選ばれています。 叉、海岸近くの低山から南アルプスの3000mを越える山までバラエティーに富んでいます。 本自体は山名の由来、歴史など生活に密着した山の説明が中心で、登山のガイドブックではありません。 山の知識を深め、より楽しむための本です。

遠州(えんしゅう)地方とは旧令制国の遠江国(とうとおみ)一般的には、大井川から西側の範囲湖西市・浜松市・磐田市・袋井市・森町・掛川市・菊川市・御前崎一部(牧之原市・島田市・川根本町)のことを言います。 遠州灘から浜名湖、南アルプス・深南部まで、バリエーションに富んだ山々が多く魅力に満ちた山域です。

登山ポストのある場所から林道を20分ほど歩くと登山口に到着

登山口付近にある10台程度の駐車スペースには既に5台の先行車

池口岳登山口

近くには宿泊可能な避難小屋があります

面切平

歩きやすい登山道

随所には30間隔で標識が設置されているので目安となります

気持ちの良いカラマツ林と笹原

黒薙のガレ場より

池口岳〜鶏冠山〜三叉山〜中ノ尾根山

鶏冠山と犬切尾根からシャクナゲ沢ルート

白倉尾根 水梨山〜朝日山〜平森山〜白倉山〜笠松山

黒薙(1838.03m) 三等三角点(黒薙)

利検沢ノ頭(1902m)

満開のイワカガミ

雲海と中央アルプス

仙涯嶺〜赤椰岳〜空木岳 木曽駒ヶ岳〜伊那前岳

ザラナギ(1971m)

水場やテン場があるザラ薙平

間近に望む池口岳

ユキワリソウ

キタヤマオウレン

ジャンクションピーク(2289m)

静岡 長野の県境尾根へ

ここから光岳へにも行ってみたいところです

中央アルプスと御嶽山

光岳

池口岳(2392m)北峰

池口岳 南峰

右 鶏冠山南峰 三又山 ドーム 中ノ尾根山

中央 不動岳〜バラ谷の頭

今から歩く稜線

中央 笹平へは300m程の下り

光岳 信濃俣

中央に恵那山

振り返って 池口岳北峰

池口岳 南峰(2376.05m)

三等三角点(十釈迦)

南峰より

加加森山の上

右から上河内岳 聖岳 赤石岳 兎岳 荒川前岳 左端に仙丈ヶ岳

笹平(2064m)へ

南峰からは急に踏み跡が薄く マーキングも少しだけ

中央アルプスと歩いて来た尾根 ここから見ても黒い黒薙

南北で全く表情が異なる鶏冠山

合地山と諸沢山 奥に大無間山〜朝日岳

池口岳と見飽きることのない景色です

気持ちのい笹原歩き

ルートはほぼ無く鹿道を辿ります

鶏冠北峰に取付くと苔生した樹林帯に変わる

滑りやすい斜面を適当に登って行く

鶏冠山 北峰(2204m)

鶏冠山 北峰より望む南峰

南峰に向け少し下ると ここを登るの?って言うガレ場が見えます

実際は右から登り上を巻きます

鶏冠山 北峰

想像していたより足場はしっかりしていました

踏み跡は薄いところもあるので注意が必要

鶏冠岩

一つ目のピークをトラバースして越える

鞍部より望む鶏冠岩

池口岳と笹平

鞍部から少しの間樹木が切れ、

南峰まで登って行くと池口岳と笹平の展望が開ける

鶏冠山 南峰(2248m)

鶏冠山の南峰はマイナーピークらしい静かな山頂

北峰へ戻り西尾根(犬切尾根)へ

複雑な多重山稜で何度か支尾根に引っ張られそうになりました。

下りで使うのはお勧めしません。

三等三角点(梶谷)(1536.33m)

マナイタ平を過ぎ「シャクナゲ沢ルート」へ

ギンリョウソウ

シャクナゲ沢

シャクナゲ沢まで下り沢沿いを歩く、

この辺りは山ビルが多いのでシーズンには注意が必要

やがて池口川へ合流、2度ほど渡渉し林道へ

日陰山

正面にそそり立つ山は日陰山で、

山頂の左側は714年に大きく崩れた滑落崖となっています。

崩れ落ちた岩塊は池口川を埋めて天然ダムをつくりました。

現在は埋め立てた岩塊の半分以上が流れ去って、

V字谷になっており上流ではダム湖が消えて広い氾濫源と段丘になっています。

1300年前の巨大崩壊は、池口川と遠山川に

いまでも土砂流出という深刻な影響を与えています。

地震くずれと池口川天然ダム

遠江地震と池口くずれ

約 1300 年前に遠江や三河を揺るがした大地震(遠江地震)が起 こりました。この地震で池口川上流の日陰山が大きく崩壊し池原ができまし た。約 1300 年たった今でも、崩れ落ちた岩塊の一部が池口川の両岸に残っています。 大崩壊による大量の岩石は、遠山川との間にあった尾根までも乗り越え、遠 山川本流へ流れ込みました。池口川と遠山川には、せき止められたことによる天然ダムがそれぞれできました。 遠山川上流の広い氾濫原では、多くの森林が湖底に沈み、岩石や土砂に 埋もれ埋没林となりました。

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