稲荷山古墳・静岡県浜松市浜北区内野台
静岡県浜松市浜北区内野台、三方原台地周辺の河岸段丘上に立地する「稲荷山古墳」です。
「山の神古墳」から100mほど離れた「稲荷山古墳公園」内にあります。
古墳時代前期末~中期半ば(4世紀末~5世紀半ば)頃と考えられている、
県内最大規模の円墳(径37m)です。
古墳前には筆塚、南には稲荷神社が鎮座しており、古墳名の由来になっています。
未発掘のため詳細は不明です。
稲荷山古墳公園
稲荷山古墳
稲荷山古墳は、浜松市浜北区内野台4丁目の丘陵上にあります。崖沿いに位置しており、東側に平野部を見渡すことのできる好立地の古墳です。古墳の南側には、稲荷神社が鎮座しており、古墳名の由来となっています。 墳丘の形は、後の時代にかなり変えられていますが、直径36.8m、高さ4.2mの規模を誇る市内でも最大級の円墳です。 平成20年に墳丘の確認調査が行われ、墳丘が2段につくられ(2段築成)、墳丘上段の斜面に石が貼り付けられている(葺石)ことがわかったほか、古墳の周りに溝が巡っており(周溝)、そこから土師器が発見されるなどの成果がありました。 これらのことから、稲荷山古墳は古墳時代前期末~中期半ば(4世紀末~5世紀半ば)頃につくられたと考えられます。 また、埋葬施設が未発掘のため詳しいことはわかりませんが、古墳の規模や葺石の存在などから、稲荷山古墳にはこの地域の中でも有力な人物が葬られたと考えられます。
平成21年3月 浜松市教育委員会
稲荷山古墳・筆塚
浜松市内の円墳では、「千人塚古墳群・5号墳(直径49m)」・「入野古墳(直径44m)」
に次ぐ第三位の規模を誇ります。
墳丘は二段になり、斜面には葺石(ふきいし)が施されています。
大型の円墳で、土師器が出土し、葺石が存在することから
4世紀末~5世紀半ばまでの古墳と考えられています。