伊豆三山「城山(342.3m)・葛城山(452.3m)・発端丈山(410m)」大男山(207m)




伊豆三山「城山(342.3m)・葛城山(452.3m)・発端丈山(410m)」大男山(207m)

伊豆三山ハイキングマップ / 伊豆の国市観光協会

伊豆大仁の狩野川沿いに聳える印象的な岩山、

以前から伊豆に来る度に気になっていた山は城山といい

ロッククライミングで有名な山だそうです。

また隣の葛城山・発端丈山と合わせて伊豆三山と呼ばれています。

今回はその縦走ハイキングコースを歩いてきました。

帰りは三津から海沿いを戻り、先週の「沼津アルプス」から望み

気になっていた大男山へ立ち寄りました。

城山 (じょうやま)

標高 342.3m 登山日 2019年1月19日
ロッククライミングのゲレンデを有すシンボリックな伊豆の山
所在地 静岡県伊豆の国市神島

 葛城山(てんじんさん)

標高 452.3m 登山日 2019年1月19日
伊豆の国パノラマパークロープウェイで気軽に山頂へ
所在地 静岡県伊豆の国市神島

発端丈山 (ほったんじょうやま)

標高 410m 登山日 2019年1月19日
南北朝時代の山城 三津城跡 山頂からは360°の展望
所在地 静岡県沼津市千本緑町

大男山(雄徳山) (おとこやま)

標高 207m 登山日 2019年1月19日
登山道が無くルートファインディング能力が試される山
所在地 静岡県伊豆の国市南江間

難易度 ★★    オススメ ★★★ 登山口(ナビ検索) 城山 登山口
スタート(8:04)→城山(8:42)→葛城山(9:41)→発端丈山(11:29)→大男山(13:40)→ゴール(15:22) 所要時間 7時間18分 高低差 446m 累積標高 996m / 996m 距離 21.1m
■靜浦山地の中でもひときわ目をひく城山や葛城山などの急峻な山は
かつて火山の地下にあった「マグマの通り道」が地表に姿を現した
「火山の根(火山岩頸)」です。
狩野川に面んした切りたった岩壁は、ロッククライミングのゲレンデとして
多くのクライマーに親しまれています。
■城山・葛城山・発端丈山の三山は「伊豆三山」と呼ばれ城山登山口から駿河湾に抜ける縦走ルートが整備されている。
■葛城山へは「伊豆の国パノラマロープウェイ」で気軽に登頂することが出きます。山頂には葛城神社や百体地蔵尊など見所も多い。
■益山寺は大同三年(八〇八年)弘法大師が堂宇を建立し、真言宗高野山高宝寺の直末となっている。現在の建物、観音堂と本堂は文化元年(一八〇四年)輪応の代に再建され、なんどかの修理をしている。観音堂には弘法大師とその弟子杲隣と力を合わせて彫刻されたと伝えられる、一木造りの千手観音が納められ、十三年にいちど開帳するそうである。


城山 登山口

城山(じょうやま)登山口前には5~6台の駐車スペース

城山ハイキングコースと周辺ジオサイト

伊豆の国市は西を葛城山などの標高は低いながらも険しい山々、
東をなだらかなすそ野をひく高い山々に囲まれています。
西側の山々は伊豆半島が海底火山だったころの名残、
東側の山々は伊豆が本州に衝突した後に活動した大型陸上火山です。
中央には狩野川が流れ、田方平野が広がっています。
肥沃な大地は伊豆の穀倉地帯であり、
源頼朝の挙兵など、数多くの歴史の舞台にもなりました。


城山ハイキングコース

「火山の根」城山

伊豆の国市の西に広がる靜浦山地は、
伊豆半島の土台にあたる海底火山のなごり
です。
数100万年前に南の海で活動していた海底火山や火山島は、
フィリピン海プレートとともに北上し、本州に衝突・隆起して地表に姿を現しました。
靜浦山地の中でもひときわ目をひく城山や葛城山などの急峻な山は
かつて火山の地下にあった「マグマの通り道」が地表に姿を現した
火山の根(火山岩頸)
です。
狩野川に面んした切りたった岩壁は、ロッククライミングのゲレンデとして
多くのクライマーに親しまれています。
岩壁を回り込む約60分のハイキングコースで登ることのできる山頂からは、
眼下を流れる狩野川や、遠く富士山や天城山を望むことができます。

読売巨人軍 長嶋茂雄ランニングロード

読売巨人軍の長島氏が、現役時代に
冬の合宿を大仁ホテルで行ったことはよく知られているが、
その際に利用されたことで有名なコースです。
大岩山を有する長島氏お気に入りの城山。
トレーニングのための登頂や
狩野川堤防でランニングで利用した道です。

城山南壁 100m以上ありそう

以前何処かの山で知り合った方、

ここでクライミングのスクールをしていると言っていましたが

山頂を葛城山方面への分岐


分岐のお地蔵様

岩壁沿いの尾根歩き


城山(342.3m)山頂

岩尾根の東端が城山の山頂

東方面の展望が素晴らしい


富士山


奥に箱根連山


狩野川と田方平野


天城山


神島小富士

城山山頂からは分岐を葛城山方面へ

一度車道へ合流し再び山道へ

車道には駐車スペースもあり

クライマーはここから向かっている印象


葛城山 背面登山口

葛城山 背面登山口からは足掛も少ない急登で

赤テープがあるもの不明瞭な道です。

こことは別に葛城山 分岐より向かう道が整備されています

100mの急登を登った先にパラグライダーの離陸場


恋人の聖地・幸せの鐘


葛城山(452.3m)山頂


二等三角点


源頼朝像


天城山


伊豆パノラマパーク山頂駅

葛城山には展望デッキや足湯、アスレチックもあり

多くの観光客で賑わう。


葛城神社

静岡県伊豆の国市の葛城山(452.3m)の山頂に鎮座する葛城神社です。この場に古くから葛城神社が祀られていたそうですが、明治6年に麓の小坂神社に合祀されました。その後、ロープウエイが建設された際に元の場に戻されたそうです。その他山頂には、鎌倉時代より鎮座していたと言われる百体地蔵もあります。

葛城神社

葛城山山頂付近には、古くから葛城神社が祀られていました。
この神社の本体が大和国葛城下部倭文座(シトリザ)
天羽雷命(アマハツチノミコト)神社であることから、
葛城神社そして葛城山とよばれるようになったと言われています。
祭神は倭人部(シトリベ)の神である萬幡豊秋津師比売命
(ヨロツハタトヨアキツヒメノミコト)で織物の神様です。


百体地蔵

鎌倉時代より導き地蔵としてこの地に鎮座している百体地蔵

百体地蔵の下、幸せの鐘との分岐より発端丈山 方面へ

養伽山 益山寺

この寺は修善寺より開基が古いとされている。
大同三年(八〇八年)弘法大師が堂宇を建立し、
真言宗高野山高宝寺の直末となっている。
現在の建物、観音堂と本堂は文化元年(一八〇四年)
輪応の代に再建され、なんどかの修理をしている。
観音堂には弘法大師とその弟子杲隣と力を合わせて
彫刻されたと伝えられる、一木造りの千手観音が納められ、
十三年にいちど開帳するそうである。
また、堂内には不動明王・大日如来・薬師如来・毘沙門天等を
安置している。

途中 養加山 益山寺(ましやまでら)の案内板

由緒ある寺院のようで気になり寄り道することに

10分程度で益山寺へ


益山寺

益山寺(ましやまでら)は修善寺より古く平安時代初期(806年)

弘法大師によって創建ご本尊の千手千眼観音菩薩も空海の作と伝わります。

境内は樹齢400年の大銀杏、さらに大楓は推定樹齢860年と伝えられ、

県内最大の楓として天然記念物に指定されています。

この日は年に一度の星祭り(祭日)で、山中にもかかわらず

多くの参拝客で賑わっていました。

益山寺(ましやまでら)は伊豆の山奥にひっそりと建つ寺院。平安時代初期(806年)弘法大師によって創建ご本尊の千手千眼観音菩薩も空海の作と伝わります。

再び山道へ戻り100m程の登り


発端丈山(410m)山頂

南北朝時代に畠山国清が畠山三城の一つとして

発端丈山に三津城を構えました

康安元年(1361)鎌倉公方足利基氏に反旗を翻し、

弟義深・義煕とともに伊豆にて挙兵し、義煕がここを守備したが、

基氏軍に早々に落城、翌年に降伏しました。

発端丈山の山頂部には遺構はなく、それより北に少し行った辺りに、

堀切と郭跡が残っている。


山頂より

山頂部は360度の展望があります。

駿河湾と富士山の眺望は素晴らしい。


富士山・淡島

海側へつづら折り道を下山


展望台

(左)内浦長浜・(右)内浦三津との分岐


淡島


沼津アルプス(鷲頭山・大平山)

沼津アルプスは香貫山から南へ横山・徳倉山・志下山・小鷲頭山・鷲頭山・大平山と続く山稜で、最高峰の鷲頭山でも391m程の低山ですが、細尾根や岩場・鎖場も連続する箇所も多く起伏が激しいのが特徴さらに大平山からは裏沼津アルプスと名付けられた 大嵐山・茶臼山を合わせ全9座を縦走してきまし。

先週と同じ道を

気になっていた大男山へ

登山道がないので

登れそうな所を探しつつ


大男山(207m)山頂

山頂付近には赤テープ・道らしき跡もありますが

地図必修、ルートファインディングの練習のようなコース


山頂下 反射板より

反射板のある東の急斜面を慎重に下山

国道414号へ


大堤池親水公園

大堤池は水源に恵まれなかった

江戸時代中期に補給水確保のため築造された人工池


伊豆長岡温泉ご案内

「長嶋茂雄ランニングロード」より

狩野川沿いを富士山・奥に天城山を望む気持ちの良い道です

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