古室山古墳(こむろやまこふん)・大阪府藤井寺市古室




古室山古墳(こむろやまこふん)・大阪府藤井寺市古室

大阪府藤井寺市古室2丁目

古室山古墳(こむろやまこふん)は国の史跡に指定されている他、

世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」構成資産とされています。

古墳内へ立ち入ることが出来る数少ない古墳の一つです。

元々周濠を有していましたが、現在は埋め立てられ住宅地となっています。

古市古墳群の中では初期の古墳で、津堂城山古墳と同時期に築造されたと考えられています。

古室山古墳(こむろやまこふん)

時代    古墳時代 中期前葉

古墳の形  前方後円墳

墳丘の全長 150m

出土品   円筒埴輪・家・盾・蓋形埴輪

墳丘は3段に築かれ、東側のくびれ部には造出しが認められます。埋葬施設は、墳頂部に石材が散在していたことから竪穴式石槨である可能性が推測されます。墳丘の周囲には濠が巡るが、濠の平面形が墳丘の形に沿ってくびれていることが確認されています。墳丘のテラスには円筒埴輪が残存しており、形象埴輪も出土しています。

概要 (Wikipediaより)

大阪府東部、藤井寺市・羽曳野市・松原市にまたがる大古墳群である古市古墳群のうち、中位段丘(国府台地)上に築造された大型前方後円墳である。1984-1985年(昭和59-60年)に藤井寺市教育委員会による調査が実施されている。

墳形は前方後円形で、前方部を北東方に向ける。墳丘は3段築成。墳丘長は150メートルを測り、古市古墳群では中規模になる。墳丘外表では葺石・円筒埴輪列・形象埴輪(家形・盾形・靫形・蓋形・冑形埴輪)が検出されているほか、墳丘東側くびれ部には造出を付す。また墳丘周囲には周濠・周堤が巡らされ、堤内側斜面においても葺石が認められる。埋葬施設は明らかでないが、後円部墳頂における板石の存在から竪穴式石槨と推定される。副葬品は詳らかでない。

この古室山古墳は、古墳時代中期の4世紀末-5世紀初頭頃の築造と推定される。古市古墳群では最初の大王墓と目される津堂城山古墳(藤井寺市津堂)と同時期とされ、巨大前方後円墳(大王墓)に次ぐ大型前方後円墳として、当時のヤマト王権の政治階層を示す古墳になる。

古墳域は1956年(昭和31年)に国の史跡に指定されている。

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