五竜岳(2814m) 唐松岳(2695.9m) 八方尾根・黒菱駐車場より
黒菱駐車場より、日本百名山の「五竜岳」と三百名山の「唐松岳」縦走して来ました。
北アルプス屈指の人気ルート「八方尾根」は平日にも関わらず、
多くの登山客で賑わっていました。
唐松岳(からまつだけ)
標高 2695.9m | 登山日 2024年7月26日 |
日本三百名山 二等三角点(唐松谷) | |
所在地 長野県北安曇郡白馬村北城 |
五竜岳(ごりゅうだけ)
標高 2814m | 登山日 2024年7月26日 |
日本百名山 三等三角点(平川入) | |
所在地 富山県黒部市宇奈月町音澤 |
難易度 ★★ オススメ ★★★ | 登山口(ナビ検索) 黒菱駐車場 |
黒菱駐車場(4:14)→八方池山荘(4:57)→石神井ケルン(5:15)→第2ケルン(5:23)→八方ケルン(5:29)→第三ケルン(5:37)→下の樺(5:49)→扇雪渓(6:11)→丸山(6:24)→唐松岳(7:07)→唐松岳頂上山荘(7:22)→大黒岳(8:08)→白岳(8:53)→五竜山荘(8:57)→五竜岳(9:59)→五竜山荘(10:46)→白岳(10:51)→大黒岳(11:26)→牛首(12:16)→唐松岳頂上山荘(12:23)→丸山(12:58)→扇雪渓(13:06)→下の樺(13:18)→八方池(13:26)→八方ケルン(13:32)→第2ケルン(13:36)→石神井ケルン(13:42)→八方池山荘(13:55)→黒菱駐車場(14:27) 所要時間 10時間13分 累積標高 2381m / 2381m 距離 21.2m | |
■五竜岳(2814m)は、後立山連峰の中央部にあり、雄大な山容をもち、鹿島槍ヶ岳とともにこの連峰の重鎮的存在である。この山の景観が優れているのは、東麓からの唯一の登路である遠見(とおみ)尾根からのものである(神城駅からテレキャビンを利用して所要6時間)。尾根の名称の起こりである、いくつものタワミ(遠見)の上下を繰り返す、きついアルバイトを打ち消して余りあるのが、五竜岳東面と鹿島槍ヶ岳北壁の豪壮な眺めである。五竜岳東面は、いくつものバリエーション・ルートをもっているが、その1つ、G2稜の上部に顕著な武田菱に似た岩が見られ、この山の名の由来となっている。この地を支配していた武田の紋所「武田の御菱(ごりよう)」からきたもので、菱(ひし)は岩の方言でもある。また「後立(ごりゆう)山」の音読みから「五竜」となったという説もある。
五竜岳北隣の白岳(しらたけ)は、初雪のころ真っ白な姿を見せるのでこう呼ばれたが、その南側には主稜と遠見尾根に挟まれた、白岳沢のカールが広がっている。五竜岳から鹿島槍ヶ岳にかけての主稜線は、八峰(はちみね)の稜線と呼ばれる鋸歯状の突起を連ね、東面足下のカクネ里や、黒部峡谷を距てた剱岳の眺めとともに、縦走の醍醐味が味わえる所でもある。(山と溪谷オンライン)より |
標高約1500m地点にある「黒菱駐車場」よりスタート。
黒菱駐車場には、約200台の無料駐車場スペースがあり、
建物内には水洗トイレも完備されており、車中泊にも適した駐車場です。
「黒菱平」まではリフト横の急な舗装路を登っています。
ここが全ルート中、最も斜度がきつく感じました。
黒菱平(オリンピック スタートハウス)
リフトのすぐ右に「雲海デッキ」があります。
八方尾根は1998年に、長野オリンピックでスキーの滑降が行われた場所で、
所々に当時の面影が残っています。
そのオリンピックのスタートハウスの向かいに、鎌池湿原を通り、
八方池山荘へと続くトレッキングコースの入り口があります。
八方池山荘に着いた頃に日の出。
宿泊客も大勢外に出て眺めていました。
八方池山荘
標高1850mに位置する八方池山荘。
冬はスキー場利用でのアクセスも可能なため、通年営業している山小屋です。
八方池山荘には売店の他、トイレや自動販売機もあります。
八方尾根の八方池付近は蛇紋岩が露出した珍しい地質です。
栄養が乏しく、過酷な環境に耐える高山植物が多く見られます。
ハッポウウスユキソウ・ハッポウアザミ・ハッポウワレモコウといった
ハッポウを冠する固有種を楽しめます。
八方山(2006m)・八方山ケルン 三等三角点(八方)
三角点がある八方山(2006m)へ。
登山道には木道が敷かれている場所が多く、登山に不慣れな方でも歩きやすいコースです。
第二ケルン(息ケルン)
八方池山荘から二手に分かれていた登山道が第二ケルン(息ケルン)で合流します。
ここにはトイレもあります。
花が綺麗でゆっくり見ていきたいのですが、 行程が長いので下山の楽しみに先を急ぎます。
八方ケルン
八方池
ガスが掛かり八方池に映る白馬三山は見ることができませんでしたが、
来たかった場所に立つことができ感動です。
扇雪渓
八方池を過ぎると、登山道は徐々に険しくなりますが、特に危険箇所はありません。
扇雪渓を横目に樹林帯を通過します。
山頂が近づくとガスってきてしまいました。
唐松頂上山荘の分岐から数分歩けば山頂です。
唐松岳(2695.9m) 二等三角点(唐松谷)
山頂は真っ白で展望無し。
唐松岳頂上山荘まで戻り、五竜岳を往復します。
唐松岳頂上山荘
唐松岳頂上山荘
山小屋 350人、GW・6月中旬~10月中旬、1泊2食10300円、素泊7300円
テント場 30張、1200円(トイレ料金込み)/人、砂利、小屋すぐ
トイレ 200円、簡易水洗方式(洋式トイレ)
個室あり、乾燥室あり、自炊室なし ・宿泊者専用喫茶室「メレーズ」がある 7人以上の団体は予約希望 ・1932年(昭和7年7月1日)開業
牛首の鎖場
五竜岳までの稜線、少しガスが取れてきました。
立山連峰
大黒岳(2389m)
振り返って唐松岳
五竜岳 全景
山小屋に着いた頃には五竜岳は再び雲に覆われてしまいました。
五竜山荘
五竜山荘
H.P 白馬岳だより_五竜山荘
宿泊 大人(1泊2食:13,000円・素泊まり:9,500円)お弁当 1,500円
テント場 1,000円/張、利用人数1人につき追加2,000円(幼児無料)
営業日時 7月上旬~10月中旬
住所 〒399-9301長野県北安曇郡白馬村北城6307
電話番号 0261-72-2002(山小屋予約センター、9:00~16:30)
山小屋と背後には遠見尾根へと続く白岳
山頂付近は曇っているので、手間で景色を見ながらしばらく休憩しました。
五竜岳 山頂直下の岩場
五竜山荘から五竜岳の山頂までは約300mの登り。
登山道は登りやすいですが、山頂が近づくと岩場に変わります。
五竜岳(2814m) 三等三角点(平川入)
五竜岳の山頂でも景色は見れませんでしたが、ライチョウには出会えました。
復路は高山植物を見ながらのんびりと戻ります。
ライチョウ
アキノキリンソウ
ゴゼンタチバナ
ミヤマキンバイ
ツガザクラ
ヨツバシオガマ
イワギキョウ
頂上山荘分岐まで戻って来ました。
ここまで来ると大勢の登山客で賑わっています。
再び八方池山荘まで下って来ました。
八方池山荘から鎌池湿原付近にも沢山の花がみられます。
オオバギボウシ
クガイソウ
シモツケソウ
ニッコウキスゲ
鎌池湿原から黒菱駐車場に戻り終了です。
黒菱駐車場
黒菱駐車場
駐車台数 200台(無料)
住所 〒399-9301 長野県北安曇郡白馬村北城黒菱4487−12
トイレ 有り
主要登山ルート 唐松岳(リフト利用往復所要時間:7時間05分)
唐松岳・八方尾根の登山口となる黒菱カフェテリア・リフト乗り場周辺の無料駐車場(標高1500m)。アクセスは長野道の安曇野インターチェンジを下りて高速道路沿いに県道310号線の白馬・大町方面へ直進、国道147号線との交差点を大町・松川方面へ右折、道なりに国道148号線の糸魚川・白馬方面へ進み、飯森駅を過ぎてJR大糸線を高架で跨いだ先で八方尾根方面へ左折する(もしくは上信越道の長野インターチェンジより県道35号線・国道19号線(長野南バイパス)を経て白馬長野有料道路からオリンピック道路を白馬方面へ向かう)。八方の交差点を県道322号線の白馬岳・岩岳方面へ直進した先で、黒菱展望道路・和田野の森の案内板のある交差点を左折、次の十字路(和田野の森の看板あり)を右折して道なりに展望道路(黒菱林道)を終点まで進む。黒菱ラインの黒菱第3ペアリフトは約7分で黒菱平・鎌池まで結び、グラートクワッドリフトに乗り継いで八方池山荘まで上がることができる。林道は11月初旬から6月末まで冬期閉鎖。黒菱ラインの営業期間は7月初旬から10月中旬までで、料金は片道1100円(往復2000円/3日間有効、15kg以上の手回り品は別途250円)、始発は4時30分から8時15分まで日によって異なる。