晴明塚「せいめいづか」(遠州七不思議)・静岡県掛川市大渕




晴明塚「せいめいづか」(遠州七不思議)・静岡県掛川市大渕

晴明塚 / Wikipedia

静岡県掛川市、東大谷川近くの国道150号沿いに

陰明師 安倍晴明が祈祷したと伝わる晴明塚」があります。

この塚に願い事をし、小豆色の石1個を借りて持ち替えります

お礼参りの時は石をもう1つ持参して、2個にして返します。

すると返した石がどんな色の石でも小豆色に変わると言い伝えられており、

遠州七不思議の1つに数えられています

遠州七不思議(えんしゅうななふしぎ)とは、静岡県の遠州地方に伝わる七つの不思議な物語のことです。遠州七不思議といっても組み合わせには諸説あり、合わせると7つ以上存在します。地域によって話が違っていたり、一定したものではないようです。

国道150号の海側に「清明塚」の案内板

10台程度の駐車スペースがあります

清明塚 由緒

清明塚(市指定文化財)

今からおよそ千年前、京の都に安陪清明という天文暦学にくわしい陰陽師があった。ある時荒波で聞こえた遠州灘に面したこの地に立ち寄り、村人の乞いに応じてそれまでしばしばおそった津波防止のために、ここにあずき色の小石を
積み上げて熱心に祈祷をした。
その霊験により以後この村には津波の災難がなくなったと言われる。この為村人は自然の暴威を鎮めた清明の徳を讃えてここに清明塚と称するようになった。
又清明塚に祈願すると疱瘡にかからぬと信ぜられ往年その流行期には遠近から多数参詣者があった。
疫病予防の為には赤い石一個を借り出しお礼の時には二個にして返す。返した石はどんな色の石でもあづき色に変わると伝えられ遠州七不思議の一つに数えられている。

清明塚

今からおよそ1000年前、

陰明師・安倍晴明は、荒波とどろく遠州灘に面したこの地に立ち寄ったところ、

しばしば村をおそった津波の悲惨な被害を村人から聞かされます。

村人たちに同情した安倍晴明は、

あずき色の小石を積み上げて熱心に津波防止の祈祷をしました。

その霊験以後この村には津波の災難がなくなり、

村人たちは自然の猛威を鎮めた晴明の偉業をたたえてこの塚を祀り、

ここを晴明塚と呼ぶようになった。

という言い伝えがあります。

その後、この晴明塚は、人々の心の拠りところとなり、

この塚に祈願すると疫病にかからないと信じられるようになりました。

病気にかからないようにこの塚で祈願した後、

小豆色の石1個を借りて持ち帰り、無事を報告するお礼参りの時は

石をもう1つ持参して、2個にして返しました。

すると返した石がどんな色の石でも小豆色に変わった。

と言い伝えられており、遠州七不思議の1つに数えられています。

疫病の流行期には遠近から多数参詣者があったといわれています

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