黒川鶏冠山(鶏冠山)・落合登山口より




黒川鶏冠山(鶏冠山)・落合登山口より

山梨百名山の一座、黒川鶏冠山(鶏冠山)へ、

鶏冠山(けいかんざん)とは、山梨県甲州市にある黒川山周辺の総称です。

三等三角点(黒川)が有る標高1710.1mの最高峰が黒川山。

その西側、標高1,716mに見張台があります。

東側の岩稜には鶏冠神社の奥宮の祠が鎮座しており、

そこが鶏冠山として山梨百名山の山標が建っています。

同じ山梨百名山の鶏冠山(とさかやま)、標高2,177mと区別して、

黒川鶏冠山・鶏冠山(けいかんざん)」と呼ばれます。

また多摩川の源流(水源)に位置しているため、

山林は東京都水道局の水源涵養林(東京都水源林)となっています。

黒川鶏冠山(くろかわけいざん)黒川山 鶏冠山

標高 1699m (1710.09m) 登山日 2023年8月13日
三等三角点(黒川) 山梨百名山 鶏冠神社奥宮が鎮座
所在地  山梨県甲州市塩山一ノ瀬高橋

難易度 ★     オススメ ★★ 登山口(ナビ検索) 鶏冠山落合登山口
鶏冠山登山口(05:24)→黒川鶏冠山(06:23)→鶏冠神社(06:37)→黒川鶏冠山の三角点(06:42)→黒川鶏冠山(06:50)→黒川鶏冠山の三角点(06:53)→横手山峠(07:01)→鶏冠山登山口(07:25) 所要時間 2時間01分 累積標高 620m / 617m 距離 7.4km
■甲州から奥多摩に抜ける国道411号線の最高点、柳沢峠から東に張り出した尾根の末端にある。武田信玄のころから、黒川千軒とうたわれた甲州金の主産地であった。
金山の秘密を守るため、丹波川の崖に棧敷を作り、遊女を集めて一夜の宴を張った。宴たけなわ、棧敷ごと川に落として皆殺しにしたという。丹波川の谷には、その跡が「おいらん渕」の名を今に残している。

 三等三角点は黒川山にあるが、眺望は、ここから3分ほどの展望台がいい。雲取山から始まる奥秩父の中核、南アルプス、眼前の大菩薩や富士山、御正体山などが楽しめる。
鶏冠山は一瀬高橋の鶏冠神社の奥宮で、小祠が巌頭に鎮座している。展望は南面だけだが、この大岩がふもとから見ると鶏のトサカに見えるところから、その名を得たという。
登山コースは柳沢峠から2時間30分で山頂。(ヤマケイオンライン)

山梨百名山(やまなしひゃくめいざん)は、1997年、山梨県によって選定された県内の名山100選である。一般公募と市町村推薦であがった候補の中から、選考委員会によって、県民に親しまれている・全国的な知名度がある・歴史や民俗との関わりあるなどの基準で選ばれたとされる。

最短ルート国道411号沿いの「落合登山口」へ

神金第二小中学校バス停付近の路肩より

藤尾山

落合登山口

大菩薩連嶺北部の鶏冠山の落合登山口(旧神金第二小分校・中学校)付近にある国道の旧道跡地の路肩スペース(標高1130m)。アクセスは中央道の勝沼インターチェンジを下りて国道20号線の東京・大月方面へ向かい、勝沼大橋を渡った先の柏尾交差点を県道38号線の塩山・山梨方面へ左折、すぐにフルーツライン(東山東部広域農道)へ右折して道なりに進み、新千野橋東詰の交差点で国道411号線の奥多摩・丹波山方面へ右折、柳沢峠を過ぎてヘリポートを過ぎた先の右手にある。登山口は国道を150mほど峠側に戻り鶏冠山登山口の案内ある左の脇道を進む。

登山口

数件の集落を抜けると登山口があります。

登山道

序盤は、両側に獣除けネットが張られた道、

その後も整備された登山道が続きます。

横手山峠との分岐

ここの分岐では、道が3つに分かれます。

左回り、横手山峠を経由する右回り、どちらでも山頂に行くができますが、

巡視路と記された方向では山頂に行くことが出来ないので要注意。

ちなみに、横手山峠経由のルートの方が距離は少し長いですが、

緩やかで歩きやすい道となっています。

今回は行きは左回り、帰りを右回りとしました。

左回りで歩き始めて、直ぐに苔むした岩の登山道となります。

気持ちの良い道ですが、足場が悪いので少し歩きにくい感じです。

分岐

尾根に出ると、鶏冠神社の奥宮と山標がある東側の山頂と、

三角点の最高峰 黒川山、西の見晴台との分岐になります。

先に鶏冠神社方面へ、

東側は岩峰となっており、岩登りをする箇所もあるので特に注意して登ります。

山頂は数人が立てるほどの狭いスペースとなっている。

鶏冠山(黒川鶏冠山)1699m

背後にある祠は麓の一瀬高橋に鎮座する鶏冠神社の奥宮です。

鶏冠山とはこの周辺の総称で、最高峰は三角点のある黒川山。

大岩があるこちら側は、麓から見ると鶏のトサカに見えるところから

名付けられたと言います。 (読みは「とさか」ではなく「けいかんざん」)

大菩薩嶺

黒川金山

鶏冠山の山腹には、中世後期に最盛期があった金山(黒川金山)が存在していた。特に戦国時代においては田辺氏ら金山衆が金の採掘を行い、一帯は「黒川千軒」と呼ばれた鉱山街が存在していた。鶏冠山の北東岩峰には鶏冠神社の奥宮が存在し、黒川金山の最盛期と同時期の随神像が伝わっている。武田氏は黒川金山をはじめ湯之奥金山など領国内から採掘された金を用いて、通貨としての甲州金を生産していたと考えられている。

黒川金山は武田氏滅亡後に産出量も減少し、江戸時代の元禄期には閉山されている。現在、金山の遺構は確認出来る。

中央右は三頭山

黒川山(1710.09m) 三等三角点(黒川)

一度分岐まで戻り三等三角点がある黒川山へ。

山頂一帯は木に覆われており展望はないが、

少し離れた展望台からは北西方面に素晴らしい展望があります。

展望台より

早朝には無かった雲が掛かってしまいましたが、

ここからは、奥秩父主脈縦走路を見渡すことが出来る展望があります。

甲武信ヶ岳〜破風山〜雁坂嶺〜笠取山

金峰山の五丈岩から甲武信ヶ岳、雁坂峰~笠取山~唐松尾山付近まで。

見晴台周辺は岩場で狭いが、周辺には平らなスペースもあるため、

休憩には絶好のポイントとなっています。

甲斐駒ヶ岳・鳳凰三山後ろに北岳・間ノ岳

木々の間からは南アルプスも望むことが出来ます。

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