六甲全山縦走




六甲全山縦走

須磨から宝塚に至る六甲山系の尾根沿いに伸びる「六個王全山縦走路

(コース距離 公式56km・累積標高差2800m・最高地点は六甲最高峰の931m)

「六甲全山縦走」は、新田次郎の小説「孤高の人」のモデルとなった

加藤文太郎がトレーニングしたコースとして有名です。

(1975年から毎年11月には神戸市主催で六甲山縦走大会が行われています。)

また、六甲山は「近代登山発祥の地」でもあります。

明治期に神戸港が開港すると神戸には外国人居留地が設けられ、

多くの欧米人が居住するようになりました。

1874年(明治7年)ガウランド・アトキンソン・サトウの外国人3人のパーティが、

ピッケルとナーゲル(靴底に鋲を打った登山靴)を用いて、

この地で日本で初めて「近代登山」を行ないました。

これにより日本古来の山岳信仰とは別の、

レクリエーションとしての登山が徐々に広まっていくこととなります。

こんな背景もあり、以前から歩いてみたかった「六甲山縦走」

逆回りの宝塚から須磨まで、観光しながら歩いてきました。

六甲山(ろっこうさん)

標高 931.28m 登山日 2020年4月22日
六甲山系最高峰 日本三百名山 一等三角点(六甲山)
所在地 兵庫県神戸市北区有馬町

摩耶山(まやさん)

標高 698.6m 登山日 2020年4月22日
日本三大夜景 掬星台展望台 三等三角点(摩耶山)
所在地 兵庫県神戸市灘区摩耶山町

鍋蓋山(なべふたやま)

標高 486.14m 登山日 2020年4月22日
四等三角点(鍋蓋山)
所在地 兵庫県神戸市北区山田町下谷上

菊水山(きくすいやま)

標高 458.8m 登山日 2020年4月22日
楠木氏の家紋を作ったことに由来 三等三角点(下谷上)
所在地 兵庫県神戸市北区山田町下谷上

高取山(たかとりやま)

標高 328m・西峰 312.8m 登山日 2020年4月22日
高取神社が鎮座 西峰 三等三角点(高取山)
所在地 兵庫県神戸市長田区高取山町

横尾山(よこおさん)

標高 312m 登山日 2020年4月22日
通称「神戸槍」 二等三角点(須磨)
所在地 兵庫県神戸市須磨区東須磨

栂尾山(つがおさん)

標高 274m 登山日 2020年4月22日
山頂には展望台
所在地 兵庫県神戸市須磨区東須磨

鉄拐山(てつかいさん)

標高 234m 登山日 2020年4月22日
一ノ谷の戦いで奇襲攻撃「逆落とし」で下った断崖絶壁の坂と伝わる
所在地 兵庫県神戸市須磨区西須磨

旗振山(はたふりやま)

標高 252.56m 登山日 2020年4月22日
米相場を知らせる旗振り通信の中継地であったことに由来 四等三角点(鉢伏山)
所在地 兵庫県神戸市須磨区西須磨

鉢伏山(はちふせやま)

標高 244m 登山日 2020年4月22日
須磨浦山上遊園
所在地 兵庫県神戸市須磨区西須磨

難易度 ★★★★  オススメ ★★★ 登山口(ナビ検索) 宝塚駅
スタート地点(03:37)→湯元台広場(03:55)→塩尾寺(04:28)→岩倉山(04:44)→譲葉山(04:53)→大谷乗越(05:19)→大平山(05:38)→縦走路逆瀬川分岐(05:45)→船坂峠(05:59)→水無山(06:24)→東六甲縦走路分岐点(06:38)→後鉢巻山(06:43)→六甲最高峰トイレ(06:52)→一軒茶屋(06:56)→六甲山(07:02)→極楽茶屋跡(07:29)→六甲有馬ロープウェー六甲山頂駅(07:33)→六甲ガーデンテラス フードテラス(07:38)→みよし観音(07:47)→記念碑台(08:07)→六ヶ辻(08:13)→丁字ヶ辻(08:19)→三国岩(08:27)→三国池手前(08:33)→神戸市立  自然の家(08:46)→杣谷峠(08:53)→摩耶別山(09:06)→オテル・ド・摩耶(09:11)→掬星台(09:17)→摩耶ロープウェー星の駅(09:24)→摩耶山(09:26)→天狗道マザーツリー(09:34)→イノシシのある展望地(09:42)→行者尾根下山点(09:45)→学校林道分岐(10:02)→天狗道分岐点(10:25)→桜茶屋(市が原)(10:35)→大龍寺(10:57)→再度越(11:02)→鍋蓋山(11:35)→天王吊橋(11:57)→菊水山(12:24)→六甲全山縦歩路休息所(12:43)→烏原貯水池入口(東屋)(13:06)→鵯越駅(13:17)→黒帯(13:41)→安井茶屋前広場(14:00)→月見茶屋(14:04)→高取山(14:09)→荒熊神社(14:16)→高取山西峰(14:21)→野路山公園(14:43)→妙法寺(14:59)→東山(15:29)→須磨アルプス馬の背(15:37)→横尾山(15:54)→栂尾山(16:12)→高倉山(16:40)→おらが茶屋(16:42)→鉄拐山(16:55)→旗振山(17:06)→鉢伏山(17:11)→須磨浦公園駅(17:38)→須磨寺駅(17:46)→板宿駅(18:08)→JR三ノ宮駅(18:11)→阪急春日野道駅(18:13)→阪急電車王子公園駅(18:14)→富士温泉(18:15)→阪急六甲駅(18:16)→阪急御影駅(18:17)→宝塚駅(JR)(18:53)→ゴール地点(19:13) 所要時間 2時間57分 累積標高 628m / 626m 距離 11.1m
通過したピーク 17座 「岩倉山(490m)・大平山(681m)・水無山(806m)・六甲山(931m)・摩耶別山(717m)・摩耶山(678.6m)・鍋蓋山(486m)・菊水山(458m)・高取山(328m)・高取山西峰(312m)・東山(248m)・横尾山(312m)・栂尾山(274m)・高倉山(194m)・鉄拐山(234m)・旗振山(253m)・鉢伏山(244m)」

日本百名山』(にほんひゃくめいざん)は、小説家、随筆家の深田久弥の著した山岳随筆。文筆家で登山家でもあった本人が、実際に登頂した日本の各地の山から自身が定めた基準で、100座を選び主題とした随筆集。

宝塚歌劇場

早朝、都合で逆周りの宝塚よりスタートしました。

少し遠くに駐車してしまい、合計4km余計に歩くことに。

宝塚劇場前を通り六甲全山縦走路へ

宝塚市の夜景

武庫川に掛かる宝来橋を渡り住宅地を抜け、

塩尾寺(えんぺいじ)へと向かう林道から宝塚市の夜景。

最初のピーク岩倉山(490m)を越えて、

この時期、至る所でツツジが綺麗です。

夜明け、市街地方面には厚い雲

一旦舗装路へ出て、無線中継所がある大平山(681.2m)へ

晴れ予報でしたがガスって来ました。

少し肌寒く、歩くにはちょうど良い気候です。

さらに水梨山(806m)を越え

緩やかなアップダウンを繰り返し、徐々に標高を上げていきます。

六甲最高峰トイレ

六甲山最高峰の手前には綺麗なトイレと休憩スペースがあります。

全山縦走の各所にはトイレが完備されており、

また売店や飲食店、自販機も豊富で安心です。

六甲山最高峰(931.28m)

六甲山は関西のランドマーク的な存在で、かつては神戸の外人居留地に住む欧米人が乱開発を行い禿山状態となっていましたが、現在は緑豊かな姿をとりもどしています。
日本ではじめて西洋式の登山装備(ピッケルとアイゼン)で登山が行われたのも六甲山です。3人の外国人が西洋式の装備で登山しています。
六甲山は巨大な花崗岩の塊であるため、雨水が岩に濾過されミネラル分の多い美味しい水が湧き出すことでも知られています。六甲山の山腹には至るところに美味しい湧き水があり、登山者の喉を潤してくれます。また灘を酒所にしたのもこの湧き水のお陰です。
水つながりの逸話として、六甲山の北側(有馬温泉の付近)では、昔から毒水と呼ばれる水が湧き出していました。その水に触れた虫や鳥が死んでゆくのを見て昔の人は毒だと判断しました。
しかしそれは二酸化炭素を多く含んだ炭酸水(鉱泉)でした。この水は天然のサイダーとして現在は誰でも自由に飲むことが出来ます。

一等三角点(六甲山)

一等三角点 六甲山

北緯 34度46分29秒144

東緯 135度15分59秒507

標高 931.13メートル

六甲山頂にが、明治19年(西暦1886年)に一等三角点の標石が設置されました。

三角点は、地球上の位置(緯度・経度)が高い精度で求められており、地図づくりや地震予知をはじめ、いろいろな測量の基礎となる重要なのもです。

*標高は、平成7年の阪神淡路大震災で隆起し、同年3月の改測により、現在は931.25mとなっています。

六甲有馬ロープウェイ「六甲山頂駅」

六甲有馬ロープウェイ

国立公園六甲山の山頂と名湯有馬温泉を、12分間で結ぶ六甲有馬ロープウェー。
2020年3月20日にスイスのCWA社製の新ゴンドラがデビュー。空中散歩を楽しみながら、四季折々に表情を変える六甲山の雄大な自然を間近に満喫することができます。

住所 神戸市灘区六甲山町北六甲4512-336(六甲山頂駅)

電話 078-891-0031

営業

春秋 平日 9:30~17:10
春秋 土 9:30~20:50 (10月・11月 ~ 20:30)
春秋 日祝 9:30~18:10 (11月 ~ 17:10)
夏 全日(7/20~8/31) 9:30~21:30
冬 全日(12/1~3/31) 9:30~17:10
(※詳細はHP より)

料金 片道大人1,030円 往復大人1,850円 片道小人520円 往復小人930円

URL https://koberope.jp/rokko

六甲ガーデンテラス

六甲ガーデンテラス 見晴らしデッキへ向かうも真っ白

六甲ガーデンテラス

六甲ガーデンテラスは、異国情緒漂うエリア内に複数の飲食店とショップがあり、季節のグルメやショッピングが楽しめるレジャースポットです。

展望スペースから見渡すパノラマの景色は圧巻!
明石海峡や大阪平野、関西国際空港などが一望でき、夜には“1,000万ドルの夜景”をお楽しみいただだけます。

住所 神戸市灘区六甲山町五介山1877-9

電話 078-894-2281

営業 季節・曜日・天候・店舗により異なります。(詳細はHP)

料金 入場無料(一部有料施設あり)

定休 なし(店舗毎により定休日あり) ※冬季よりメンテナンス休業日あり

H.P https://www.rokkosan.com/gt/

自然体感展望台 六甲枝垂れ

この辺ではまだ桜が咲いていました

自然体感展望台 六甲枝垂れ

日本建築大賞など数々の受賞歴をもち、国内外で注目されている建築家三分一博志(さんぶいちひろし)により設計されました。

「六甲山上に立つ一本の大きな樹」がコンセプトの展望台では、天然氷と風を利用した夏の「冷風体験」や冬の「氷の切り出し」など、六甲山の四季折々の自然を体感できる様々な試みがなされています。

夜には、建物全体を覆う枝葉をイメージした檜のフレームに、1000万色以上の色彩表現が可能なLED照明を照射する光の演出を実施しており、1000万ドルの夜景とともに、幻想的な光景が楽しめます。

住所 神戸市灘区六甲山町五介山1877-9

電話 078-894-2281

営業 10:00~21:00(20:30受付終了) ※季節・曜日・天候等により異なる

定休 年中無休 ※冬季エリアメンテナンス休業日あり

料金 大人310円 小人210円

H.P https://www.rokkosan.com/gt/shidare/

みよし観音

飛行機事故で殉職したスチュワーデスの慰霊の為に建立されました。

六甲山上町

通学する学生とすれ違う

「六甲山上町」普通に町があるのにビックリ。

1903年5月24日にイギリス人貿易商によって造られた

日本最古のゴルフ場「神戸ゴルフ倶楽部」の施設内を通ります

三国池

明治時代に採氷のために掘られた三国池

杣谷峠

杣谷峠(そまだにとうげ)からは穂高湖・シェール槍方面への道

ここから摩耶別山への登り返し。

穂高湖とシェール槍

摩耶別山(717m)

摩耶天上寺の裏山に位置する「摩耶別山」

山頂には神戸市水道局の摩耶減圧槽の施設がある。

摩耶山天上寺

大本山 摩耶山天上寺

国立公園摩耶山の山上にあり、豊かな自然に恵まれた摩耶山天上寺。四季折々の風景が楽しめる天空の舞台からは、晴れた日には淡路島・明石海峡大橋・小豆島まで遠望できます。

全国で唯一の摩耶夫人堂が建つ天上寺の歴史は、大化2年(西暦646年)、孝徳天皇の勅願を受けたインドの高僧法道仙人が開創されたことに始まります。

釈迦の生母で女人守護の仏でもある摩耶夫人は、特に安産・子授け・子育ての守護仏として信仰され、「摩耶山」という名の由来であると言われています。

住所 神戸市灘区摩耶山町2-12

電話 078-861-2684

H.P http://www.mayasan-tenjoji.jp/

掬星台(690m)

神戸1000万ドルの夜景で有名な展望台「掬星台(690m)」

摩耶山 掬星台

まるで手を掬う(すくう)かのように、眼下の光粒を掬えそうな1000万ドルの夜景。日本三大夜景と称され、日本夜景遺産にも選定された日本を代表する夜景の一つです。大阪湾が大地の輪郭を浮かび上がらせ、大阪、神戸市街地の明かりが迫るダイナミックな景観。時とともに移ろいゆく空の色、大気に揺らめく町の灯、船舶や飛行機の描き出す光模様は、人々の心を捉えてやみません。

摩耶ロープウェー「星の駅」

ケーブルとロープウェイを乗りついで来れます。

掬星台の展望台より

少しガスが取れて来て、歩いて来た六甲山地。

大阪湾方面

神戸港方面

摩耶山(698.6m) 三等三角点(摩耶山)

空海が摩耶夫人を安置したことが山名の由来

天狗岩

天狗を封じ込めたという伝説のある磐座

天狗岩

奥の院の北の頂上にあるこの天狗岩という巨石は、広さ八畳ともいわら、伝説によると摩耶山の僧が山中に出没する天狗を封じ込めたところだという。行者岩とも称され、今日でも修験道者が信仰の対象としているが、古い山岳信仰の岩坐(神が降臨するといわれる巨石)だったのであろう。

この岩の名も、その北方から布引市ヶ原に至る山道、天狗道の名も、ともにそこで修行する山伏の姿を見た山麓の農民が山伏たちを天狗と思って名づけた呼び名であろう。

天狗道

布引・市ヶ原方面に至る山道は「天狗道」と呼ばれています。

花崗岩のザレた道が続きます。

市ヶ原(250m)

市ヶ原(250m) キャンプ場としても人気

この日も大勢のキャンバーで賑わっていました。

六甲山で起こった災害

六甲山地は、東は武庫川右岸山麓から六甲山・摩耶山。再度山などの山並みを連ね、西は鉢伏山までの、東西に約30km、南東に約10kmの山地で、大部分を風化した花崗岩で覆われています。風化した花崗岩は大雨・長雨により崩れやすく、これまで数多くの土砂災害を起こしました。

昭和13年7月5日に発生した阪神大水害では、下流域の街を巨大な土石流が襲い多くの人命や家屋を失いました。

昭和42年7月9日の集中豪雨では、当地で発生した山津波で子供を含む21名の犠牲者が出ました。

新市ヶ原堰堤

阪神大水害をきっかけに六甲山地の砂防事業を国が直接実施することになりました。

この間、新生田川流域では28基の砂防堰堤が完成しています。(平成23年3月現在)

新市ヶ原堰堤は、堰堤高30.0m(六甲山地で一番高い堰堤)、堰堤長65.0mで、昭和59年1月14日に着手し、平成元年2月2日に六甲山地385番目の堰堤を完成しました。

大龍寺山門

再度山の中腹南斜面に立つ大龍寺は奈良時代に和気清麻呂が開いたという古刹。

本尊の如意輪観音は行基の作とされ国の重要文化財に登録されています。

木造菩薩立像

国指定重要文化財
指定年月日 昭和4年4月6日

再度山の中腹にある本寺は、山号を再度山といい真言宗の寺です。寺伝によると、神護景雲2年(768年)に称徳天皇の勅をうけ寺塔建立の霊地を求めて当地の山中まで来られた和気清麻呂公が、この地に伽藍を建立し寺名を「大龍寺」と名付けたと言われています。
また、弘法大師が入唐のとき、登山して求法を祈り、帰朝ののち再び登山したので、「再度山」の名が起こったと言われています。
本堂のなかには、本寺の御本尊である菩薩が祀られています。この仏像は奈良朝の造像とかんがえられる神戸市内最古の仏像です。像高180.4cmの本像は徹底した一木造で、頭頂から台座の蓮花座までを一木から彫りだしています。頭髪・顔面・上半身の皮膚部分等には漆が盛り上げられ、表現を和らげています。一方、像の奥行きは比較的薄く、古い感覚を伝えています。部分的に地塗りの白土を、背面と脇下にはわずかに朱の彩色を残しています。

平成5年3月 神戸市教育委員会

時間がなく大竜寺と再度山へは寄らず

空海が唐に渡る直前と帰国直後の2度、この寺に参詣したことが名の由来。

尾根からは海が見え気持ちの良いルート

この辺から晴れて来て暑かった。

鍋蓋山(486.14m)

四等三角点(鍋蓋山)

鍋蓋山の山頂は広くベンチも設置されている

正面に神戸港の展望。

ここからは地獄の低山が続きます。

有馬街道と天王谷川の上に掛かる天王吊橋まで下る。

毎日登山が推奨されている神戸、この辺から沢山のハイカーとスライドしました。

菊水山(458.8m) 

楠木正成殉節600年祭が1935年(昭和10年)に行われた際、

楠木氏の家紋であった菊水を山の中腹の若松で作ったことから

「菊水山」の名が付けられました。

三等三角点(下谷上)

高取山 横尾山 鉢伏山 明石海峡の先に淡路島

お話した地元の方によるとここから先、

昔(50年程前)民家は殆ど無かったそうです。

縦走路は住宅地を抜けます。確かに古い家はありません。

この区間山道より迷い易い

高取山(高取神社)へ、参道より神戸市

高取神社

高取神社

御祭神 武甕槌尊・豊受姫命

社伝によれば、神功皇后元年(201年)に、神功皇后が三韓征伐より帰途の折、当山を神奈備の霊地と定め、武甕槌尊を祀ったことに始まるとされる。その後、天平年間(729年〜749年)に、行基が当地開拓につき、当山に開発守護の神として豊受姫命を祀り、現在の形となったという。とりわけ、豊受姫命は俗に高取稲荷大神と讃えられたため、稲荷色が強くなっている。このため、当地は、「兵庫神戸の稲荷山」と称している。

高取神社と高取山

高取神社は、大阪湾や播磨灘を越えて、大阪の北部から淡路島、四国、小豆島、家島まで見渡せる兵庫県神戸市西部の独立峰である高取山(旧称・神撫山かんなでやま)の山上に御鎮座のお宮です。

本社本殿の御祭神は

武甕槌尊 〈たけみかづちのみこと〉豊受姫命 〈とようけひめのみこと〉(高取稲荷大神)

四方を遠望できる高取山頂(標高328.8m)一帯の神域には、奥の宮・金高稲荷神社をはじめ、末広大神・猿田彦大神・白龍大神・竈神・大己貴大神・荒熊大神・妙見祠等、諸神をお祭り申し上げます多くの社祠がご鎮座です。

神功皇后(じんぐうこうごう)が世の中の安泰を祈願なされて「武甕槌尊(たけみかづちのみこと)」をお祭りなされましたことを御創祀とする古社と伝えられ、平成13年には、御鎮座千八百年記念大祭が斎行されました。 奈良時代、天平年間に至り、兵庫の築港と周辺の開発を行った行基が、大和田の泊(後の兵庫の津・現在の神戸港西部)から仰ぎ見られる高取山上に、開発築港の守護神として「豊受姫命(とようけひめのみこと)」をお祭りなされたことを、「高取稲荷大神」の御創祀とします。

上御二柱を併せ奉り「高取大神」と尊称申し上げ、国家鎮護・国土安泰・家内安全・農林商工業の安全発展などの守護神として崇敬されます。

又、古くには、山が航海や漁の際の目印であったところから、航海安全・漁業繁栄の守護神としての崇敬も続いています。

四方を遠望できる高取山頂(標高328.8m)一帯を神域とし、古来、現高取山の南側の麓一帯、旧西代(にしだい)村(現神戸市長田区中西部の西代一帯から北にかけて、 高取山を含む地域)の鎮守として崇敬され、現在では、高取山町・大谷町・長尾町・平和台町・五位の池町・庄山町・山下町・戸崎通・西代通を氏子地域としまして、地域の氏神様のお宮として、又、諸願成就の御加護を頂けるお宮として、全国広くから崇敬され、日々、遠近多くの方々が登拝なさいます。

御鎮座地  〒 653-0856 兵庫県神戸市長田区高取山町103-2

鷹取神社H.Pより

高取神社奥之宮 金高神社

山頂、奥の宮「金高神社」への参道

高取山(328m)

長田区の民話によれば、昔洪水で山全体が水没した後に

大きな松の木に足を絡ませていた蛸を捕って帰った。

このときから「タコ取り山」と呼ばれるようになったと言われています。

すっかり晴れました

山頂からは見事な展望

高取山山頂域は、高取神社・奥社(高取山山頂)・荒熊神社(高取山 西峰)

と続く信仰の山で、色鮮やかな鳥居や幾つのも社殿があります。

高取山 荒熊神社

春日神社

高取山 西峰(312.8m) 三等三角点(高取山)

再び市街地を通り東山(247m)へ

東山(247m)

東山山頂の説明板に因ると、東山は高取山と横尾山の天狗が綱引きをして横尾山の天狗が足を踏ん張った際に出来た山で、昔は天狗山と呼ばれていたものが前近代的な名前を嫌った地元の意向によって横尾山の東にある山ということで東山という名前になったという言い伝えがあるらしい。

須磨アルプス

東山から横尾山まで、馬の背と呼ばれる険しい尾根が続く、

風化によって出来た狭く険しい稜線は本格的な高山を思わせる。

馬ノ背(219m)

奥に高取山 住宅地の真ん中にこんな景色

横尾山(312m) 

二等三角点(須磨)

栂尾山(274m)

山頂には木組みの展望台

最後に向かう鉢伏山

ここから348段の階段を下り高倉台へ

高倉山(194m) 通称「おらが山」

おらが茶屋の展望台より横尾山

ウバメガシの群生林

鉄拐山(234m)

源義経が一ノ谷の戦いで奇襲(鵯越の逆落とし)を仕掛けた山

旗振山(252.56m)

旗振山は摂津(須磨区)・播磨(垂水区)の国境の山。

六甲山系最西端の茶店「旗振茶屋」があります。

四等三角点(鉢伏山)

須磨区越しに望む神戸

明石海峡大橋と淡路島

鉢伏山(244m)須磨浦山上遊園 鉢伏山上駅

須磨浦山上遊園

海抜246mの鉢伏山から旗振山にかけて広がる遊園地。360度の眺望が楽しめる回転展望閣や、ふんすいランドなどがある。明石海峡大橋を望む絶好のロケーションにあり、サクラ、ウメ、アジサイなどの名所としても知られる。「一の谷の戦い」に関する史跡が点在する、歴史的なスポットでもある。

住所 兵庫県神戸市須磨区一ノ谷町5-3-2

料金 入園無料、ロープウェイ有料

営業 10:00~17:00(季節により最長18:00まで延長あり)

休日 毎週火曜 ※正月三が日・春休み・GW・夏休みは営業

H.P https://www.sumaura-yuen.jp/

回転展望閣より 明石海峡大橋と淡路島

六甲山が西に向かって終着するところにあるので、山 海一体な素晴らしい景色

須磨海岸と神戸港 その向こうには神戸空港(埋立地)

大阪湾

須磨浦公園駅

山陽電鉄本線で新開地から神戸高速鉄道に乗り換え西宮北口、

さらに阪急今津線に乗り換え宝塚へ(¥670-)

宝塚駅

電車区間含め総距離80km以上

歩いた距離は約46km

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