光岳(2591m) イザルガ岳(2540m) 易老岳(2354m)・易老渡より




光岳(2591m) イザルガ岳(2540m) 易老岳(2354m)・易老渡より

芝沢ゲート「易老渡 登山口」より光岩へ

憧れの光岳をのんびりと満喫して来ました

光岳(てかりだけ)

標高 2591m 登山日 2020年10月2日
 本邦最南の2500m峰 山頂の南西側には名前の由来である光岩
所在地 静岡県静岡市葵区田代・長野県飯田市南信濃木沢

易老岳(いろうだけ)

標高 2354m 登山日 2020年10月2日
光岳 茶臼岳 分岐のピーク
所在地 静岡県静岡市葵区田代・長野県飯田市南信濃木沢

イザルガ岳(いざるがだけ)

標高 2540m 登山日 2020年10月2日
360°の大展望 ゼンジヶ原には周氷河地形の名残 窪地状の亀甲状土
所在地 静岡県静岡市葵区田代・長野県飯田市南信濃木沢

難易度 ★★★   オススメ ★★★ 登山口(ナビ検索) 芝沢ゲート(易老渡)
(1日目)芝沢ゲート(06:03)→易老渡(07:00)→面平(08:16~08:19)→易老岳(11:17~11:23)→三吉平(12:31)→イザルヶ岳(13:44~13:47)→県営光岳小屋(14:06)→光岳(14:20~14:27)→光石(14:32~14:34)→光岳(14:43)→県営光岳小屋泊(15:09) (2日目)県営光岳小屋(07:29)→三吉平(08:20)→易老岳(09:17~09:22)→面平(10:55)→易老渡(11:58)→芝沢ゲートG(13:01) 所要時間 16時間44分 累積標高 2663m / 2655m 距離 27.1m
■光岳(てかりだけ)は赤石山脈(南アルプス)南部の標高2,592 mの山である。日本百名山に選定されている。富士山南斜面の同じ標高の地点(富士宮口六合目付近)よりも緯度にしてわずか10 秒、距離に換算して300 mほど南に位置し、2,500 mを超える山としては日本の最南端にある。国内には光岳より南にそれより高い地点はない。山頂部がわずかに森林限界を超えており、ハイマツおよび高山帯植生の分布の南限(ハイマツは世界最南端の自生地)及びライチョウの生息地の南限に当たることでも知られている。山の上部は、南アルプス国立公園内に指定されていて、その最南端の山である。南東部のツガなどの針葉樹林帯は1976年(昭和51年)3月22日に環境省により、「大井川源流部原生林自然環境保全地域」に指定されている。山頂のすぐ東には光小屋の山小屋があり、イザルガ岳との間のゼンジヶ原は二重稜線となっていて、周氷河地形の名残である窪地状の亀甲状土の地形が見られる。周辺ではシナノキンバイ、ハクサンフウロ、ホソバトリカブトなどの高山植物が見られる。光岩周辺では、チョウノスケソウや南アルプスの固有種であるミヤマムラサキなどの群生地がある。
■「てかりだけ」と読む。何かロマンを感じさせる、このユニークな山名の山が南アルプス主脈の最南端にあることは、山を志す者なら大抵の人は知っていることだろう。昔からこの山がハイマツの南限だとか、山頂近くにセンジが原という山上の楽園が広がっている、などという話を聞いて、まだ見ぬ山に思いを馳せた人が多いことだろう。
山頂から南西側に光岩という岩峰があり、遠州側から遠望したとき、この岩が白く光って見えるところからつけられた山名という。また古くは三隅岳ともいわれた。

この山へのアプローチは長い。一般的には畑難第1ダムから茶臼岳に登り、ここから光岳を往復するか、山頂から南の寸又峡温泉に下るコースが考えられる。往復でも東京からだと3泊4日もの日程になってしまう。茶臼小屋から6時間30分で光岳、登頂後南へ百俣沢ノ頭を経て柴沢に下り、寸又川沿いの林道を延々40kmも歩いて寸又峡温泉に下るとなると、山頂からまるまる1日、12時間もの長丁場となる。しかし夏の間、県営光小屋に管理人が入るようになったのはありがたい。 YAMAKEI ONLINE

■日本百名山に選定されている光岳(標高2591m)は、南アルプスの最南端であると同時に、日本アルプスの最南端でもあります。
静岡県静岡市葵区・榛原郡川根本町と長野県飯田市に跨り、アクセスは意外と容易です。矢筈トンネルができた事により、中央自動車道から登山口の易老渡まで、1時間50分ほどあれば到着します。国道152号線から林道赤石線・市道南信濃142号線(北又渡から名称が変わる)が易老渡、便ヶ島まで伸びていますが、通行止めになることが多く、信州遠山郷のホームページを確認の上入山してください。
山頂は針葉樹林に覆われ展望がなく、個性に乏しい山といえますが、全体を一つの山と考えれば、センジガ原の亀甲状土が広がる草原、イザルガ岳から聖岳・茶臼岳・上河内岳など南アルプス最南端の3000m級山々の眺望、静高平のダケカンバ帯など様々な表情を持つ山といえるでしょう。又、ハイマツ帯やライチョウの南限とされること、大井川源流部のリンチョウ沢やダルマ沢は本州唯一の原生自然環境保全地域に指定されていことなどが特徴と言えるでしょう。
易老渡から易老岳間は針葉樹林帯に覆われ、ほとんど展望はありません。標高2254mの三角点近くの痩せ尾根の岩場のトラバースのみが滑落危険場所ですが、慎重に通過すれば登山初心者でも問題なく通過できます。易老岳から県営光岳小屋間では熊が出没するため、クマよけ鈴の携帯は必須です。
獲得標高は上りで1839m、下りで155mあるので、日帰りは通常の健脚なら難しいといえるでしょう。県営光岳小屋に一泊するのが理想ですが、小屋の収容能力は定員45人と小さいため、土・日や連休などで天気の良い時は混雑する事を覚悟する必要があります。

日本百名山』(にほんひゃくめいざん)は、小説家、随筆家の深田久弥の著した山岳随筆。文筆家で登山家でもあった本人が、実際に登頂した日本の各地の山から自身が定めた基準で、100座を選び主題とした随筆集。

遠州(えんしゅう)地方とは旧令制国の遠江国(とうとおみ)一般的には、大井川から西側の範囲湖西市・浜松市・磐田市・袋井市・森町・掛川市・菊川市・御前崎一部(牧之原市・島田市・川根本町)のことを言います。 遠州灘から浜名湖、南アルプス・深南部まで、バリエーションに富んだ山々が多く魅力に満ちた山域です。

「静岡の百山」は、東部から西部、北部まで静岡県内の山が幅広く選ばれています。 叉、海岸近くの低山から南アルプスの3000mを越える山までバラエティーに富んでいます。 本自体は山名の由来、歴史など生活に密着した山の説明が中心で、登山のガイドブックではありません。 山の知識を深め、より楽しむための本です。

芝沢ゲートより

易老渡までは工事区間の迂回路、

崩落箇所が数ヶ所あります

自然に戻る林道

数年前まで通ることができたと思うと凄い

易老渡 光岳登山口

ここまで林道を約4.5km、

標高883m地点の遠山川に架かる赤い鉄製の橋を渡る

登り始めはつづら折りの植林帯

この時期ヒルの姿はない

尾根に乗ると イヌブナの自然林へ

易老岳まで30の案内板があります

面平

ワラの巨木と

苔生した倒木が美しい面平(1480m)

100m毎に看板

三等三角点(易老岳)2254.1m

ここからしばらく岩の痩せ尾根が続きます

上河内岳

馬の背に入ると北・南側の視界が開ける場所がある

兎岳・聖岳

光岳

易老岳(2354m)

易老岳

光岳・茶臼岳 上河内岳方面への分岐点でもある易老岳

山頂周辺はシラビソの針葉樹林帯に囲まれて展望はありません

易老岳からは150m下り 300mを登り返す

立ち枯れた木々と草地が綺麗な鞍部へ

三吉ガレと呼ばれる崩落地より

易老沢の深い谷筋

右の尾根を登って来ました

三吉平

針葉樹林帯の中の鞍部「三吉平」へ、

湿ったヌタ場などが点在する

三吉平を過ぎると最後登り

枯れた谷筋 ゴロー帯へ

静高平の水場

分岐から「イザルガ岳」へ

自生地最南のハイマツ帯

センジヶ原 イザルガ岳 分岐

ダケカンバの紅葉

イザルガ岳(2540m)山頂

聖岳 上河内岳は雲の中

手前 易老岳から茶臼岳

手前 仁田岳から伸びる尾根と

奥 笊ヶ岳 布引山 稲又山 青薙山

大無間山と大根沢山

ハイマツとカンバのグラデーション

大無間山 朝日岳 前黒法師岳

手前に信濃又

光岳・センジヶ原

センジヶ原の亀甲状土

二重山稜の線状凹地に出来た亀甲状土は構造土の一種で、

亀の甲羅のような形をしています。

これは、凍結や融解を繰りした結果作り出された周氷河地形です。

天然記念物に指定され、南アルプスにおいては、茶臼岳にも見られます。

県営光岳小屋

県営光岳小屋

連絡先

[TEL]衛星電話 070-2638-2775

川根本町役場 総合支所(企画観光課)

[TEL]0547-58-7077

標高 2,535m

営業期間

7月上旬~9月連休の最後の日

収容人数 定員45名 一枚の布団であれば32人が定員です。混雑状況は光岳小屋のホームページに記載されています。

電気・水 電気あり

トイレ バクテリアで分解するバイオ式トイレ。

水場・テント場 県営光岳小屋から往復20分 通年枯れることはありません。

テント場は小屋の真下に15張 小屋の上に6張 合計約20張 1人400円。

風呂 無し

登山口 易老渡 便ヶ島 椹島

最寄りの山 赤石岳 荒川岳 聖岳

光岳小屋より

茶臼岳・仁田岳・笊ヶ岳・布引山・イザルガ岳・富士山

光岳(2592m)山頂・三等三角点(光岳)

アルプスと深南部の境界線

混在する山の雰囲気がとても良い

光岳山頂より

光岳 山頂展望台より

故郷の山々が一望出来ました

大無間山〜朝日岳 大根沢山 信濃又

合地山 中ノ尾根山の間に黒沢山

池口岳から続く千頭山

鶏冠山 双耳峰の池口岳 加加森山

光岩より

光岳山頂から15分ほど歩いた先にある

石灰岩の白い岩塊「光石」

麓から望むと光岳の山頂が白く光っていることから

光岳の名前が付いたとされています。

富士山とイザルガ岳 県営光岳小屋

日の出

兎岳 赤石岳 聖岳 上河内岳 茶臼岳 笊ヶ岳 布引山 イザルガ岳

静高平

三吉ガレより

今日は中央アルプスを望むことができる

光岳 イザルガ岳

易老岳から再び苔の世界へ

面平

名の由来、遠山郷の霜月祭で使われる面はここの木を用いて作るからとか

林道に咲く巨大なフジアザミ

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